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(画像:環境省HPから引用)
PCBが使用された代表的な電気機器等としては、変圧器やコンデンサー、安定器があります。
<変圧器(トランス)>
使いやすい電圧に調整するための機器
<コンデンサー>
電気を貯めたり放出したりする機能を持つため、電力のムダを省く機器
<安定器>
電流値を一定にさせることで、照明のちらつきを抑える機器
※一般家庭用の照明器具にはPCBを含有した安定器はありません。
※このほかにも、計器用変成器、リアクトル、放電コイル、電圧調整器、整流器、開閉器、遮断機、中性点抵抗器、避雷器(サージアブソーバー)、ブッシングなどがあります。
→ PCB含有機器か判別する方法はこちら<外部リンク>
PCBが含有された機器等の使用を止めた場合、それらの機器はPCB廃棄物となります。
PCB廃棄物については、廃棄物処理法において、次の3種類に分類されます。
種類 | 内容 |
---|---|
廃PCB等 |
|
PCB汚染物 |
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PCB処理物 |
|
※PCB廃棄物は主に産業廃棄物に該当します。PCB廃棄物を処分する際は、上記種類を参考に処分委託契約書および産業廃棄物管理票(マニフェスト)を作成してください。
なお、マニフェストの備考欄には、具体的な廃棄物の種類・量(例:変圧器:3台、感圧複写紙:5kgなど)を記載するとよいでしょう。
PCB廃棄物の種類やPCB含有濃度により、「高濃度PCB廃棄物」と「低濃度PCB廃棄物」の2種類に区分できます。
この区分により、処分期間及び処分方法が大きく異なりますので御注意ください。
高濃度PCB廃棄物 | 低濃度PCB廃棄物 | |
---|---|---|
PCB濃度 | 5,000mg/kgを超えるもの (一部の可燃性のPCB汚染物については、100,000mg/kgを超えるのもの) |
0.5mg/kgを超え、5,000mg/kg以下のもの (一部の可燃性のPCB汚染物については、100,000mg/kg以下のもの) |
判別方法(※) | 機器の銘板等に記載されている製造メーカーや製造年等の情報を基に判別する。 | 機器銘板等の情報を基に製造メーカーに確認する。PCB含有の可能性が否定できない場合は濃度分析により判別する。 |
処分期間 | 変圧器・コンデンサー:令和4年3月末まで(終了) 安定器・汚染物等:令和5年3月末まで(終了) |
令和9年3月末まで |
処分方法(処分先) | JESCO北海道PCB処理事業所 (北海道室蘭市内) |
無害化処理認定施設等 【群馬県内の処理施設】 (1)日重環境(株)(旧赤城鉱油(株))(みどり市内) (2)群桐エコロ(株)(太田市内) |
※PCB濃度区分の判別方法については、こちらも御参照ください。
PCB廃棄物は法律で定められた期間内に処分しなければなりません!
(1)PCB廃棄物とは?
(2)PCB廃棄物の処分方法について
(3)PCB廃棄物の適正保管について
(4)PCB特別措置法に基づく届出について
(5)PCB廃棄物早期処理に向けた群馬県の取組
(6)その他(Q&Aなど)