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初期臨床研修の概要

更新日:2022年11月2日 印刷ページ表示

研修目標

(1)一般目標(GIO:General Instructional Objective)

精神症状を有する患者、ひいては医療機関を訪れる患者全般に対して、特に心理・社会的側面からも対応できる為に、基本的な診断および治療ができ、必要な場合には適宜、精神科へ診察依頼ができるような技術を身につける。

(2)行動目標(SBOs:Specific Behavior Objectives)

  1. 自ら診察した事例について、生物学的・心理的・社会的側面から考慮し、サマリーを説明できる。
  2. 担当症例について、主な精神疾患を診断し、治療計画を立てる。
  3. 治療方針をスタッフに説明でき、かつスタッフの助言に適切に対応できる。
  4. プライマリケア医として対応可能か、精神科専門医に紹介すべきかを判断できる。
  5. 自身のメンタルヘルスに配慮し、健康管理ができる。
  6. 向精神薬療法を経験し、その意義がわかる。
  7. 訪問看護、デイケアなどを通じて社会復帰や地域支援の必要性を理解できる。
  8. 基本的な面接法、および面接を通じて精神症状・行動上の問題点を捉える方法を身につける。
  9. 患者や家族に対して、適切な情報提供や不安軽減(簡単な精神療法)を行える。

概要

  • 群馬大学、前橋赤十字病院、桐生厚生総合病院、済生会前橋病院、伊勢崎市民病院、渋川医療センター、館林厚生病院の協力型病院
  • 精神科救急病棟を中心とした研修
  • 統合失調症、気分障害、認知症の入院事例についてケースレポートの作成
  • それぞれの疾患について、シミュレーション事例を用いた研修
  • 精神科疾患について鑑別の仕方
  • 講義
  • 訪問看護、デイケア、精神科救急情報センター、心理研修
  • 当直研修

プログラム

(1)研修期間

精神科の研修は原則1ヶ月である。選択研修を希望する者はそれ以上も可能である。

(2)場所

群馬県立精神医療センターでの研修である。

(3)方法

入院患者を受け持ち、指導医の助言・助力を得ながら診療に当たる。

(4)研修内容

  1. 精神科救急病棟での研修
    指導医の指導・教育の下で、指導医と共に、統合失調症、うつ病、および認知症の診断・治療に当たる。
  2. 精神科ストレスケア病棟での研修
    指導医の指導・教育の下で、電気けいれん療法を経験する。
  3. 必要に応じ講義を行い、研修の内容を深めていく。
    1週目は統合失調症、2週目は気分障害、3週目は認知症の講義を予定しており、各週ごとにケースレポートに必要な疾患について学ぶことができるようになっている。以下は予定である。
    1. 統合失調症とその治療
    2. 気分障害とその治療/統合失調症と気分障害の鑑別について
    3. 認知症とその治療/認知と意識障害(特にせん妄)の鑑別について
    4. 精神科面接および家族面接
    5. 精神科治療(精神療法、薬物療法、身体治療、心理社会的治療、精神科リハビリテーションなど)
    6. 精神科救急システム
    7. 司法精神医学

週間スケジュール

午前/午後
第1週 午前 オリエンテーション 病棟 病棟 病棟 病棟
午後 病棟 病棟講義 病棟講義 病棟
当直業務
病棟
薬剤部研修
第2週 午前 病棟 病棟 病棟 病棟 デイケア研修
午後 病棟 病棟講義 病棟講義 病棟
当直業務
病棟
PSW研修
第3週 午前 病棟 病棟 病棟 訪問看護研修 病棟
午後 病棟 病棟講義 病棟講義 病棟
当直業務
病棟
心理研修
第4週 午前 病棟 病棟 精神科
救急情報
センター研修
病棟 病棟
午後 病棟 病棟講義 病棟まとめ 病棟
当直業務
病棟

 

研修評価

  1. 研修医は症例レポート(統合失調症、気分障害、認知症)を指導医に提出し、評価を受ける。
  2. 指導医が、研修医の研修態度について観察記録に基づき評価する。また研修医による指導医の評価も同時に行う。

研修指導体制

施設責任者
 赤田 卓志朗(院長)
 
臨床研修実施責任者
 須藤 友博(医療局長)
 
研修指導医
 赤田 卓志朗(院長)
 芦名 孝一(副院長)
 須藤 友博(医療局長)
 澤 潔( 第一診療部長)
 三田 善士(第二診療部長)
 神谷 早絵子(第三診療部長)
 今井 航平(部長)
 松岡 彩 (部長)