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当院の現在の病棟・グラウンドは平成5年よりの何度かの工期を経て作られました。当時、開かれた精神医療を目標に、患者さんのこころを癒やす空間の提供、地域との境をなくし地域の皆様方にも愛される空間の提供を意識して作ったと聞いています。道路との間の塀をなくしているのはそういう思いからであり、池やグラウンドの遊具もそれらの一環で作られました。ブランコ下の大きく削られている土は多くの利用者の証であり、また遊具を利用する患者さんや地域の方々の実際の姿からも、先人の思いが生き続けているとうれしく思う次第です。
しかし、ぬくもりを重視して作った遊具は基本木製であり、長い雨風に耐えられず残念ながら腐食が進んでしまいました。まだ使えるのでは?との思いもありますが、大きな事故につながる前に今回撤去することと致しました。遊具はなくなりますが当院が患者さんの癒やしの場であり、かつ地域の皆様に愛される病院でありたいという思いは今後も変わりませんことをここにお伝え致します。コロナ禍で大変な状況ではありますが、春には桜が満開になります。今まで同様ご愛好頂ければと思います。
令和3年2月5日
群馬県立精神医療センター院長 赤田卓志朗
木材の腐食により事故のおそれがあるため、アスレチック遊具を令和3年2月6日(土曜日)に撤去しました。
遊具撤去後のスペースは芝生広場としてご利用いただけますので、グラウンドや遊歩道とともに、引き続きご活用ください。