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疾患の発見や治療に必要な検査結果を提供するため、血液・尿などの検体検査と、心電図・脳波などの生理検査を行っています。
尿自動分析装置
尿検査では蛋白や糖、ケトン体、潜血などを測定しています。尿を遠心分離して、顕微鏡で細胞を調べる尿沈渣検査も実施しています。尿蛋白が陽性の場合は、腎疾患の可能性があり、健常者でも運動などにより一時的に陽性になることもあります。尿潜血が陽性の場合は、尿路の炎症(膀胱炎・腎盂腎炎)や結石症などが考えられます。
自動血球計数装置
赤血球数、白血球数、血小板数などを測定しています。赤血球数が減少すると、全身への酸素の運搬能力が低下して貧血となります。
白血球数は、感染症などの炎症で増加します。血小板数は、出血傾向・肝硬変・貧血などで減少します。
B型肝炎、C型肝炎、梅毒などの既往を検査しています。インフルエンザ、ノロウイルス検査は即時判定しています。
臨床化学自動分析装置
肝機能、腎機能、脂質代謝、糖代謝、電解質などに関する検査を実施しています。
精神疾患の治療に必要な血中薬物濃度検査(カルバマゼピン、バルプロ酸、リチウムなど)も実施しています。
アンモニア測定装置
血中のアンモニアを測定しています。
アンモニアは、肝機能障害による肝臓の解毒作用の低下で、上昇します。また、向精神薬の副作用でアンモニアが高値になり意識レベルが低下して昏睡状態になったり、嘔吐したりすることがあります。
ヘモグロビンA1c測定装置
ヘモグロビンA1cを測定しています。血糖は、採血時の状態で変動するので、それ以前の平均的な血糖の状態をみるのが、ヘモグロビンA1cです。過去1~2ヶ月の平均血糖値を反映しています。
血液ガス用分析装置
血液ガスを測定しています。動脈血を採取して、含まれている酸素や二酸化炭素、酸性度(PH)などを測定しています。
脳波計
解析付心電計
脳器質疾患の鑑別、てんかんの治療効果などをみる脳波検査、心臓の状態をみる心電図検査を実施しています。
犯罪との鑑別のための尿中薬物スクリーニング(コカイン系麻薬、覚醒剤、大麻、モルヒネ系麻薬など8項目)の検査を実施しています。
検査課(放射線)の主な業務は画像診断です。
当センターでは次の機器により、エックス線検査(一般)、CT検査(コンピューター断層画像)、骨塩量測定(骨密度)を行っています。
診療用エックス線装置
エックス線CT装置
骨塩量測定装置