本文
学校事務(渋川工業高等学校・小林 真奈美)
渋川工業高等学校 小林 真奈美
掲載内容については、令和6年2月現在の情報です。
1 現在の仕事
学校予算の執行・管理を担当しています。具体的には、授業で使用する物品の購入や修繕、設備の点検など様々な契約を通じて、生徒が安心して学べる学校環境を整備しています。また、予算要求では、専門的な機械を導入する必要性について資料を作成し、主管課の理解が得られるよう説明することもあります。
日々の業務としては、電話・来客対応があります。渋川工業高校は、卒業後の進路として就職を選択する生徒も少なくないため、多数の企業関係者が会社説明に来校されます。そこで、学校の印象を決める最初の窓口として、丁寧な対応を心がけています。
渋川工業高校の事務室で働く事務職員は、事務長を含めて4人です。少ない人数で協力しなければならないため、毎日健康に出勤できるよう日頃の体調管理には気をつけています。
2 職務経歴
年度 | 所属 | 説明 |
---|---|---|
平成26年度 | 桐生女子高等学校 | 平成26年度から平成27年度までは歳入、証明書発行、生徒関係の事務を担当しました。平成28年度は教職員の給与、福利厚生に係る事務を担当しました。 |
平成29年度 | 現所属 | 平成29年度から令和元年度まで及び令和4年度は、学校予算の執行・管理、施設管理、工事事務を担当しました。令和2年度から令和3年度までは、歳入、証明書発行、生徒関係の事務を担当しました。令和5年度は「1現在の仕事」のとおり。 |
3 県職員の仕事の魅力・やりがい
学校事務職員の仕事は、どのような業務であっても、最終的に生徒のためになります。これが学校事務の魅力です。また、すべての学校で共通する業務が多いため、長く仕事を続けていく中で自分の成長を感じられることも魅力だと思います。実際に前任校で担当した業務を現任校でも担当することになり、前任校で得た知識を活かすことができました。前任校ではできなかったことができるようになったときは、自分の成長を感じると共に、以前よりも役に立てるようになったと感じました。
4 これまでの仕事で印象に残った業務やエピソード等
(1)例年よりも多い件数の工事事務
令和4年度は、エアコンや非常用放送設備の更新工事、弓道場の防矢ネット設置工事など、今まで経験したことのない件数の工事を執行することになりました。さらに、入札に必要な電子入札共同システムの操作も初めてでした。操作方法が分からず、他校の事務職員やシステムのヘルプデスクに聞きながらなんとか入札を執行することができました。また未経験であった入札手続きも大変でしたが、入札後は、複数の業者との日程調整や、教職員への周知が難しく、失敗も経験しました。しかし、業者や教職員の協力のおかげで工期までに完成することができたときは、達成感がありました。
(2)工業の実習で使用する機械の予算要求と購入
安全で適切な実習ができるよう、主管課に機械の更新や新規購入の必要性を説明し、配布された予算で機械を購入しました。万能材料試験機、シャーリングマシン等、専門的な機械は高額のため、購入の手続きが煩雑で大変でしたが、無事納品され、その機械を使って真剣に実習に取り組む生徒の姿を見たときは、嬉しく感じました。
(3)生徒から調理実習で作ったお菓子をもらったこと
毎日の清掃時間には、生徒と一緒に掃除し、清掃監督をしています。お菓子をくれたのは、私が清掃監督をしていた生徒達でした。家庭科の先生から「お世話になっている先生にあげるように」と話があったそうで、もらったときはとても嬉しかったです。事務職員は教員と比べると生徒と関わる機会が少ないですが、生徒は覚えていてくれるので、日頃から教職員として恥ずかしくない行動をとりたいと思いました。
5 入庁前と入庁後の印象
入庁前は、人との関わりが少ない仕事だと思っていました。しかし、入庁してみると、学校内にいる生徒や教職員だけでなく、保護者、業者、地域の方々、他の課の県職員、他校の教職員等、様々な人との関わりがあることを知りました。デスクワークも大切ですが、周囲の人とのコミュニケーションが重要な仕事だと思いました。また、法に基づいて、多くの書類を作成しなければならないことに驚きました。
6 今後の目標、これから挑戦したいこと
学校事務職員として採用されて10年目になりますが、まだまだ学ぶことがたくさんあると感じています。未経験の業務にも挑戦し、信頼される事務職員になりたいです。
7 群馬県職員を志望した理由
生まれ育った群馬県で働きたいと思い、その中でも学校が好きで、子どもに関する仕事に就きたいと考えていました。学校事務の仕事は、学校を支えることによって子どもたちのために働くことができる仕事だと思い志望しました。
8 受験時に心がけたこと
母校の小学校や高校を訪問し、直接学校事務職員の方に話を伺うことで、面接においてエピソードを交えて具体的に話すことができました。また、飾らず、自分の言葉で答えることを意識しました。
9 未来の後輩へ
学校事務は、子どもたちの学校生活を支えることのできるやりがいある仕事です。また、大切な公費や保護者から預かったお金を扱う、責任の大きい仕事でもあります。仕事をしていて分からないことがあるときは、同じ事務室の上司や同僚に聞くことができるため安心して働くことができます。また、研修や会議で他校の事務職員との交流があり、親交を深め、業務について気軽に相談することもできます。子どもたちのよりよい学校生活のために一緒に働いてみませんか。
複数の業者と日程調整を行い日程を一覧表にまとめています