総合土木2（中部農業事務所・青木　俊介）

中部農業事務所農村整備課　青木　俊介

​掲載内容については、令和4年3月現在の情報です。

1　現在の仕事

　私の所属では、農業及び農村の持続的な発展に向けて、農地やかんがい排水施設の整備、農村の生活環境整備などの農業農村整備事業を行っています。そのなかで私は、農業用水を農地に送るためのパイプラインの工事を担当しています。過去に設置されたパイプの中には、石綿セメントを使用したものがあり、これを硬質塩化ビニル管等と交換することで、石綿の飛散による健康被害を防止しています。具体的には、工事発注（設計積算）や工事監督、関係機関との調整・協議など整備に向けた一連の業務を行っています。

2　職務経歴

3　県職員の仕事の魅力・やりがい

　生産基盤の整備や農地の保全、農村の生活環境の整備などを通じて地域の維持・発展に貢献することができます。
　どのような整備を行えば地域の利便性向上につながるかなど、悩むこともありますが、地域づくりの一翼を担い、人々の役に立てるのは大きな魅力だと思います。
　また、農地やため池、農業用水路など様々な整備事業に携わるため、多くの知識を身に付ける必要がありますが、知識の活用により、工事が円滑に完了したときには、大きなやりがいを感じることができます。

4　これまでの仕事で印象に残った業務やエピソード等

1. 東部農業事務所において、老朽化した農業用ため池の改修工事を担当しました。施工状況をこまめに点検することで、品質の高い安全な施設づくりを心掛けました。入庁して初めて携わった業務であり、苦労することもありましたが、上司や先輩の指導、助言を受けながら取り組みました。無事に工事が完了したときには、大きな達成感を感じました。
2. 現所属である中部農業事務所では、パイプラインの工事を担当していますが、初めての経験であり、日々新しい学びがあります。また、整備した施設は、最終的に利用者（管理者や農業者）へ引き渡すことになるため、利用する側の視点に立つことを常に意識して業務にあたっています。今後も農業者や地域住民と積極的にコミュニケーションをとりながら工事を進めていきたいと考えています。
3. 特定家畜伝染病が発生すると、発生農場では、法律に基づき防疫業務が実施され、周辺の農場では移動制限などの措置がとられます。群馬県でも、これまでに何度か豚熱（CSF）が発生し、緊急の対応を迫られることがありました。その際には、私を含め多くの農業土木職員が汚染物品の埋却作業にあたりました。困難な状況においても、職員が一丸となって取り組むことで、乗り越えることができると実感しました。

5　入庁前と入庁後の印象

　入庁前は決まった業務を淡々とこなすイメージがありましたが、実際に入庁してみると新しいことにも積極的に挑戦する柔軟性があり、良い意味でギャップを感じています。また、若手でも責任ある仕事を任せてもらえるため、思った以上にやりがいも大きいです。さらに、群馬県職員は、課題に向かってチームワークで取り組む姿勢があり、働きやすいと感じています。

6　今後の目標、これから挑戦したいこと

　これまでは、工事の発注や監督業務に携わってきましたが、今後は、計画業務なども担当し、多くの知識を身につけていきたいです。また、1級土木施工管理技術検定など業務に関連する資格の取得にも積極的に挑戦していきたいと考えています。

7　群馬県職員を志望した理由

　大学では、理工学部に所属しており、自分が学んできた専攻の専門性を活かせるような仕事に就きたいと考えていました。具体的な就職先を考えるなかで、群馬県のインターンシップに参加し、専門性を活かしつつ、地域に貢献する総合土木の仕事に自分も携わりたいと思うようになりました。
　また、事業の計画段階から設計、工事まで幅広い業務に携われるところにも魅力を感じ、志望しました。

8　受験時に心がけたこと

　筆記試験は、出題範囲が広いため、重点を絞って効率よく勉強することを心掛けました。
　面接試験は、「なぜ群馬県で働きたいのか」、「群馬県に入庁して何をしたいのか」など自分の考えを整理し、自分の言葉で話すよう心掛けました。

9　未来の後輩へ

　私は総合土木職のうち農業土木の分野を担当していますが、農業生産の現場を支えることができる、とてもやりがいのある仕事だと思います。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。

業者と打合せを重ね、円滑な工事の完了を目指します

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