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保健師(健康福祉課・西沢 茉莉)
健康福祉課(兼)保健予防課 西沢 茉莉
掲載内容については、令和3年3月現在の情報です。
1 現在の仕事
感染症対策を担当しています。新型コロナウイルス感染症の対応においては、保健所が行う積極的疫学調査をもとに、自治体間における連絡調整や集団発生事例の対応など、感染拡大防止のための業務を行っています。
また、麻しん・風しん等、ワクチンで予防できる感染症について、市町村が行っているワクチン接種の実施率を調査し、その向上を促す取組なども行っています。
群馬県全体の感染症対策が円滑に進むよう、県民の方に対し直接支援する保健所などの関係機関と密に連絡を取り合って業務に取り組んでいます。
2 職務経歴
年度 | 所属 | 説明 |
---|---|---|
平成26年度 | 伊勢崎保健福祉事務所 | 難病対策を担当し、在宅療養生活について当事者と相談していく中で、関係機関と連携することの重要性を学びました。 |
平成27年度 | こころの健康センター | 精神保健福祉相談や家族教室、研修会などの業務に取り組みました。 |
平成30年度 | 中央児童相談所 | 来所相談や家庭訪問を通して、継続的に関わりながら安定した生活を送れるよう支援を行いました。 |
令和2年度 | 現所属 | 「1現在の仕事」のとおり |
3 県職員の仕事の魅力・やりがい
対個人の相談業務から県全体の体制整備に関わる業務まで、幅広い業務を経験できるのが県職員の魅力だと思います。相談業務で現場の声を聞き、そこで把握した課題に政策的観点からも取り組むことができるのは、行政保健師ならではです。また、数年ごとに異動があるため、様々な分野・業務内容に取り組めるだけでなく、一緒に働く同僚や関係者も変わっていき、多種多様な考え方を学ぶこともできます。
困難な課題の解決に向けて様々な職種の職員と一緒に取り組めたり、解決の糸口をつかむことができたりしたときにはやりがいを感じます。
4 これまでの仕事で印象に残った業務やエピソード等
(1)伊勢崎保健福祉事務所
ALSなどの神経難病を患っている方への家庭訪問をする中で、進行していく症状を見聞きし、その方にとってよりよい生活を送るためには何ができるのか考えさせられました。継続して関わっていた方に、「話を聞いてもらえてよかった」と言われた時は、今後もできることを精一杯取り組んでいこうと決意を新たにしました。
(2)こころの健康センター
精神障害に関する研修会を企画開催する仕事で、医療・保健・福祉というそれぞれの立場に立った意見を聞くことがありました。当事者や家族の思いをこれまでとは異なる形で受け止めることができ、自身の知識を深めることにつながりました。
(3)中央児童相談所
様々な状況に置かれている方の相談に対応する中で、その方の価値観を尊重しながら支援に当たる難しさを感じましたが、よりよい支援ができるよう、困難事例には職場内で互いに協力し合いながら対応することを心がけました。目標設定を一緒に行い、達成できた時には得る学びも多くありました。
5 入庁前と入庁後の印象
入庁前は事務的な業務が多い印象でした。実際には所属により業務内容が様々で、相談対応や患者支援、研修会の開催等、地域住民の方々と接することも多くあります。
また事務的な業務が多い職場でも、ただデスクワークだけを行うものではなく、県庁内や市町村、関係機関と連携しながら業務を進める必要があり、コミュニケーションやチームワークの大切さを日々感じています。
6 今後の目標、これから挑戦したいこと
日々の業務で知識を身につける必要性を感じることが多くあります。求められたときに適切な対応ができること、説明ができることが、県民の方はもちろん関係者からの信頼につながります。
多くを学び、広い視野を持って業務に取り組めるようになりたいと思っています。
7 群馬県職員を志望した理由
保健師の活動の場は様々ですが、中でも県保健師は群馬県という広域の保健医療、公衆衛生に携われる職であり、また担当する分野も幅広く、様々な業務を経験することができ、自身の成長にもつながると考え、志望しました。
8 受験時に心がけたこと
保健医療分野に限らず、時事ニュースについても広く関心を持っておくとよいと思います。
面接対策としては想定問答を用意して、保健師を志望する友人と一緒に面接の練習をしたりしました。
9 未来の後輩へ
幅広い業務に取り組む中で、自身についても新たな気づきを得ることが多くあります。迷うこともありますが、サポートしてくれる方々が周りにいます。一緒に働けることを楽しみにしています。
関係機関と連携し、感染症のまん延を防止します