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栄養士(吾妻保健福祉事務所・齋藤 朋子)
吾妻保健福祉事務所 主幹 齊藤 朋子
掲載内容については、平成25年3月現在の情報です。
1 「現在の仕事」について
保健福祉事務所の管理栄養士は、県健康増進計画「元気県ぐんま21」、県食育推進計画(第二次)「ぐんま食育こころプラン」等に基づき県民の健康増進業務や生活習慣病予防業務、食育推進業務等を担当しています。
また、健康増進法に基づく国民健康・栄養調査や給食施設指導、専門的栄養指導等を実施しています。
今後とも、管内地域の状況を把握し、町村や関係団体と連携し、広い視野を持って地域に密着した取り組みを行っていきたいと考えています。
2 年間スケジュール
月 | 説明 |
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通年 (随時) |
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4月 |
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5月 |
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6月 |
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7月 |
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8月 |
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9月 |
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10月 |
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11月 |
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12月 |
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1月 |
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2月 |
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3月 |
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3 一日のスケジュール
時間 | 説明 |
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8時30分 | 勤務開始、1日のスケジュールの確認、準備 |
10時30分 | 管内町村栄養士及び地域活動栄養士との栄養改善業務検討会 |
12時00分 | 昼食 |
13時00分 | 管内医療機関への医療監視 |
16時30分 | 帰庁、結果の取りまとめ、翌日以降の業務の準備事務 |
17時15分 | 退庁 |
4 職務経歴
年度 | 所属 | 説明 |
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平成3年度 | 藤岡保健所 | 栄養改善業務を担当し、国民栄養調査の実施を通して住民の栄養状態の把握・分析の重要性を確認しました。 |
平成4年度 | 安中保健所 | 健康増進・栄養改善業務を担当し、管内の関係団体と連携した研修会の開催により、地域全体での健康増進業務推進の大切さを学びました。 |
平成6年度 | 富岡保健所 | 健康増進・栄養改善業務を担当し、管内給食施設の巡回指導や講習会を実施しました。 |
平成10年度 | 県立循環器病センター(心臓血管センター) | 給食管理・栄養指導業務を担当し、患者の食事の献立作成や栄養管理、医師の指示に基づく栄養指導を実施しました。 |
平成14年度 | 高崎保健福祉事務所 | 藤岡、富岡、安中を含めた広域での健康増進・栄養改善業務を担当しました。健康づくり関係者研修会や給食施設巡回指導等の実施により、多くの関係者へ新しい情報の提供に努めました。 |
平成15年度 | 保健予防課 | 健康増進・栄養士・調理師関係業務を担当し、群馬県健康増進法施行細則施行のための事務やぐんま食事バランスガイド作成のための事務等を行いました。 |
平成20年度 | 衛生食品課 | 食品表示・調理師関係業務を担当し、健康増進法に基づく食品表示指導や調理師試験の実施、調理師免許の交付事務等を行いました。 |
平成21年度 | 利根沼田保健福祉事務所 | 吾妻を含めた広域での健康増進・栄養改善業務を担当しました。栄養改善業務検討会や保育所給食関係者講習会を毎月開催し、関係者への情報提供や業務内容の検討を行いました。 |
平成23年度 | 富岡保健福祉事務所 | 藤岡、安中を含めた広域での健康増進・栄養改善業務を担当しました。国立保健医療科学院の食育刷新研修会に派遣していただき、管内の高等学校で食育事業を実施しました。 |
平成24年度 | 吾妻保健福祉事務所 | 「2現在の仕事について」のとおり |
5 これまでの仕事で印象に残った業務やエピソード等
(1)平成23年度に、国立保健医療科学院の食育推進事業刷新研修に派遣され、食育推進のための計画と評価の考え方や具体的な方法等について学びました。この研修を通し、普段実施している事業の位置づけの考え方、対象者の細分化、評価をふまえた事業計画・目標の立て方など多くのことを学習することができました。
平成24年度は、吾妻保健福祉事務所で実施する健康増進事業や食育推進事業について、この研修内容を踏まえた計画を立て、実施しています。それにより、実施内容が絞られ、より効果的な事業が展開できるということを実感しています。
(2)平成15年に健康増進法が施行され、県では群馬県健康増進法施行細則を施行しました。その際、保健予防課で細則施行のための準備や施行後の周知等に追われていたことが印象に残っています。
また、その関係で、給食施設の届出や報告書に関する様式変更について、保健福祉事務所の管理栄養士等と何度も検討を重ね、同法の基準内容を確認できる様式を作成することができました。
(3)県立病院では、入院されている患者に季節が感じられる食事を提供できるよう献立の工夫に努めました。献立内容や調理方法、行事食等について調理師との検討も行い、よりよい給食管理を目指しました。
また、栄養指導の充実・強化を図るため、より効果的な媒体の検討・作成をするとともに、院内や院外の勉強会に積極的に参加し自己学習に努めました。
6 入庁前と入庁後のギャップ
- 大学で多くの専門的知識や技術を習得し、臨地実習により仕事の内容をイメージできていると思っていましたが、入庁後の仕事は、大学で学んだ内容よりも実践的・具体的なことばかりでした。そのため、仕事をしながら日々勉強をしました。
- また、保健福祉事務所にはたくさんの専門職の職員が配属されていますが、それぞれの職種の職員が協力し、組織で仕事を行っていることに気づきました。
7 今後の目標、これから挑戦したいこと
- 効果的に事業が実施できるよう努めるとともに、専門職としての責任と誇りを持ち、自分自身を磨きながら業務に励んでいきたいと思います。
8 群馬県職員を志望した理由
- 生まれ育った群馬県において、県民の健康づくりに貢献したいと思いました。
- また、大学で学んだ「公衆衛生」「公衆栄養」を実践したいと考えていたためです。
9 後輩(受験者)へのメッセージ
- 県の栄養士は、資格を生かして、幅広い分野で働くことができます。また、多くの知識や技術を身につけることができ、自分を高められます。是非、一緒に働きましょう。