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総合土木2(利根沼田農業事務所・酒井 大希)
利根沼田農業事務所農村整備課 酒井 大希
掲載内容については、令和5年2月現在の情報です。
1 現在の仕事
ほ場整備工事の担当として、不整形で区画の小さな農地を整形し、併せて道路や用排水路なども整備して大きくて使いやすい農地に作りかえる工事に携わっています。具体的には、工事の発注や工事監督、関係機関や関係者との調整などの業務を行っています。
2 職務経歴
年度 | 所属 | 説明 |
---|---|---|
令和元年度 | 吾妻農業事務所農村整備課 | 台風等の災害により被災した農地を復旧する事業を担当しました。 |
令和4年度 | 現所属 | 「1現在の仕事」のとおり |
3 県職員の仕事の魅力・やりがい
群馬県の農業を支える基盤を整備する重要な仕事であり、そこに携わることができることが魅力であると思います。
また、工事を進めていくにあたり多くの課題が出てくるなかで、自分が提案した内容が工事に反映されてよりよいものが完成したときにはとても大きなやりがいを感じます。ほ場整備工事は整備前後がわかりやすいため、地元の方などに「よくなったね」などと声をかけていただけることも多く、頑張ってよかったと達成感を味わうこともできます。
4 これまでの仕事で印象に残った業務やエピソード等
- 吾妻農業事務所に所属していた際に、県内各地で甚大な被害をもたらした台風第19号が発生しました。私は当時、災害復旧事業を担当していたため、関係機関の方とともに被災現場を何十件も確認しに行ったのを覚えています。迅速に復旧する必要があるため、短い期限で被災状況の収集、書類の作成等を行う必要がありました。まだ入庁1年目だったこともあってとても大変でしたが、上司や先輩職員に協力してもらい、適切に対応することができました。
- 本年度から担当しているほ場整備工事では、設計積算や工事監督など初めての経験が多く、毎日色々なことを学んでいます。試行錯誤して整備した農地を地元の方に確認してもらった際に喜んでもらえてやりがいを感じました。今後も地元農家の方などから意見を聞き、どうすればよりよい工事になるのかを考え、上司と相談しながら工事を進めていきたいと思います。
- 大学生のキャリア形成のためのイベントに出席し、学生向けに農業土木職の仕事内容ややりがいなどを講座形式と座談会形式で説明する機会がありました。普段の業務について改めて言葉にすることは初めてだったので準備に苦労しましたが、自分のこれまでの仕事について振り返るいい機会になりました。写真を交えて説明するなど工夫した結果、終了後のアンケートで参加者の多くから農業土木に興味を持つことができたとの回答があり、自分の仕事の魅力が伝わったことがうれしかったです。
5 入庁前と入庁後の印象
入庁する前は、パソコンに向かってそれぞれが黙々と仕事するイメージでした。実際には現場に行くことも多く、また、職場の環境は和やかで相談もしやすくとても働きやすいと感じています。
6 今後の目標、これから挑戦したいこと
まだ経験も浅くわからないことの方が多いため、工事業務だけでなく、新規の整備事業に向けた調査計画業務など幅広い業務を担当して多くの知識を身につけ、自分の得意分野を見つけたいと思います。
7 群馬県職員を志望した理由
昔から橋などの構造物に興味があり、大学では理工学部で土木について学びました。学んできた知識を活かして生まれ育った群馬県に貢献したいと思い、群馬県の総合土木職を志望しました。
8 受験時に心がけたこと
筆記試験は、教養3:専門7くらいの割合で勉強していました。教養試験は範囲が広いため分野を絞り、専門試験は満点を目指す気持ちで力を入れていました。公務員を目指している友人がいたため、一緒に励まし合いながら取り組みました。面接試験では、群馬県の取り組んでいる施策を調べ、学んできたことがどう活かせるかをよくまとめて挑みました。
9 未来の後輩へ
農業土木分野の総合土木職は、群馬県の農業基盤を支えるとてもやりがいのある仕事です。大学で農業土木を専攻していない方にとっては、農業土木分野はなじみがなくて不安と思われるかもしれませんが、基礎的な土木工学の知識があれば、上司や先輩職員に教えてもらったり研修に参加したりして、仕事をしながら徐々に専門性を身につけていくことができます。私もまだ勉強中ですので、皆さんと一緒に仕事をしながら学んでいけることを楽しみにしています。
工事中の現場を確認し、設計どおりに整備が進んでいるかチェックします