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校長メッセージ~2026~「冷暖自知」 (れいだんじち)

更新日:2026年4月1日 印刷ページ表示

 「人の水を飲みて冷暖自知するが如し」(人は自分で水を飲んで、初めて冷たい熱いを知る)
これがこの言葉の元来の意味です。何事も頭で考えているだけでは真実はわからない、自ら心と身体で経験することが大事だ、ということを表しています。

 現代はバーチャル、つまり物理的な実体はないものの、デジタル技術などを駆使して「実質的に現実と同じ機能や感覚を持つ」状態を作り出せる時代です。例えばテレビの旅番組で映し出される知らない土地や風景に心が躍ります。
 しかし実際に訪ねてみると、なだらかに見えていた坂が思っていた以上に急だったり、晴れているときは元気にさせてくれる風景も、雨の時は物悲しかったりするものです。体験してみる実際の世界は、思っていたこととは大きな違いがあるものです。その違いを自ら感じることこそが、生きる意味ではないかと思うのです。

<実践教育について>
 群馬県立農林大学校では「一年後に同じ桜の花を見た時に、一年前の自分と違う見方・感じ方ができる」「できなかったことが、できるようになる」そんな成長が得られる実践教育を行っています。雨の日の土の匂いを感じながら土地を耕し、晴れの日の暑さの中で汗を流しながら収穫作業をする。いい時もあれば、悪い時もある。現実から目を背けずに受け止める。そんな毎日の中に、ここでしか学べないことがある学校です。

学校長写真

<世界の変化と農林大学校の教育の特徴>
 いま世界は頻発する国際紛争の中にあります。この後も安定的に食料やエネルギーが確保できるのか、今まで通りの生活ができるのか、これまでの延長線上で物事を考えることが難しい時代になってきました。こういった社会環境の変化と向き合いながら、「冷暖自知」を地でゆく現場実習を柱としたカリキュラムで先進的な農林業技術を学べるのが、群馬県立農林大学校です。
 「耕種農業と畜産業の連携による耕畜連携」や「有機JAS認証を受けた圃場での有機野菜栽培」などの環境負荷低減・資源循環型農業を学びつつ、寮生活で生涯の友と呼べる人間関係を構築できることも本校の特徴です。
 このような学びを通して、自ら考え、道を切り拓いていける人材育成を本校では行っています。

<農林大への誘(いざな)い>
 100年を超える歴史を持ち、多くの先人たちも学んだ群馬県立農林大学校。
 この榛名山の麓の恵まれた環境で、夢を語り、その実現に向け切磋琢磨して、一緒に農林業の未来を作っていきましょう!

令和8年4月
群馬県立農林大学校長 砂盃 徹