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第4期群馬県教育振興基本計画策定懇談会(第5回)会議結果

更新日:2023年3月24日 印刷ページ表示

1 期日

 令和6年2月2日(金曜日)午後7時から午後9時

2 場所

 県庁24階 教育委員会会議室(対面・オンライン併用)

3 出席者

  1. 委員(9名中8名出席)
    たかまつなな委員、溝口史剛委員、茂木三枝委員、青木美穂子委員、
    大森昭生委員、藤澤都茂子委員、小林委員代理(二渡諭司委員)、吉田悟委員
  2. 事務局(職員24名出席)

4 協議事項

(1)開会

 開会

(2)あいさつ

 平田郁美教育長によるあいさつ

(3) 議事

ア  「群馬県教育ビジョン(第4期群馬県教育振興基本計画)」最終案について

  配布資料により事務局が説明し、意見交換を行った。

イ 「群馬県教育ビジョン」啓発用リーフレット案(未定稿)について

  配布資料により事務局が説明し、意見交換を行った。         

ウ 「群馬県教育ビジョン」策定後に向けたコメントについて

  懇談会委員から所感を述べた。

5 教育委員会 謝辞

6 委員の主な意見

(1) 「群馬県教育ビジョン(第4期群馬県教育振興基本計画)」最終案について
  ⇒特に委員からの意見はなし。出席者全員の了解を得た。​

(2)「群馬県教育ビジョン」啓発用リーフレット案(未定稿)について   

(A委員)

  • 具体的にリーフレットどのように配布するのか。配り方や子どもたちにどのくらいの確率で届くのか、今後、生活していく中で、どのような場面で触れることになるのか教えてほしい。
  • 年が小さい子どもにも届くように手段を工夫されるとよい。

⇒(事務局)

  • 基本的にはデータで1人1台端末に配布する。
  • 教育ビジョンについて、子どもたちに考えてもらう方法を検討している。

(B委員)

  • 子供たちに対して、教育長からやさしく語りかける動画もよいのではないか。
  • 教育ビジョンの目玉は、「子供たちへのメッセージ」なので、動画をできるとよい。

(C委員)

  • すごくまとまっていて素晴らしい。
  • 子供たちからは、「校則を変えたい」という意見や「先生が聞いてくれなかった」という経験を持ってる人も多い。「自分たちで考えて、自分たちで社会を変えられる」ことの「伴走」を先生方にしてほしい。
  • 今までの授業の延長線上で「より自分事化」するだけでなく、学校の自治や学校外の活動でも「変えられる」ことをサポートするところまで伝えられるとよい。
  • 先生方が「学校の中で変えられる」マインドになるといい。可能なら資料3にも事例的なことが入るといい。

(B委員)

  • 某校の取り組みは良い。ホームページで定期的に発信され、重いものから小さなものまであって、それがすごく良い。例えば「野球の応援に行くか、自分たちで考える」という取組も載せている。それは、生徒たちが「自分たちで考えてやったことが、ちゃんと評価されている」と感じることでもある。
  • 学校の先生が、「エージェンシー」を「すごく難しいことをやらされる」と受け止める前に、「野球の応援に行くかどうか、子供たちが考えていましたよ」と、例として話すと、「それなら…」という気楽な受け止めにもなる。
  • そういう事例が積み上がっているから、資料4に入ってもいいかと感じた。

(C委員)

  • 「計画策定の想い」にはあるが、子供たちは綺麗事だと思って、距離を置いてしまう。学校で、自分が「学校を・社会を変えたい」と声を上げたときに、「実現できるんだ」と思える記述があるといい。
  • 理解がある先生と理解が追いつかない先生もいると思う。「変えよう」と頑張ってる子や先生の助けになるといい。
  • 声を上げたときに、社会を変えていけるかもしれないと思える。それを群馬県の中で普通の高校生が「できる」というイメージがわくものになるとよい。

(B委員)

  • 発達段階によって、メッセージは共通だけども、難しい。
  • 社会教育領域も入ってるから、「自分だよ」というのは、子供たちもだけど、大人たちも「町を作ってるのは自分達だよね」という。

(D委員)

  • 初めて見たとき、「社会をつくるのも、変えていくのも誰かじゃなくて自分だよ」は、「群馬県教育ビジョン」の言葉だと思った。「教育ビジョン」そのものが、「試行錯誤していいよ、失敗してもいいのだと知ろう。それが自分を強くしてるよ。」と言ってるのかと。
  • 逆に、フキダシは「相談していいよ」とか、自分で言ってた方がいいのかな。「ゆるい繋がりも大事だよね」みたいなことを地域の人が言ってる、とか。
  • 資料3「基盤となる重点政策」のDだけイラストがない。表現が難しかったのか。端的に「繋がり」が表現されてたら、それでよい

(E委員)

・フキダシを残すなら、「試行錯誤しよう」を例えば「何度でも挑戦しよう」とか、「失敗してもいいのだと知ろう」を「失敗してもいいんだよ」としてもいいと思う。

ウ 「群馬県教育ビジョン」策定後に向けたコメントについて

(F委員)

  • 教育振興基本計画の作り上げる過程に携われたことで、自分はそれこそ「自分事化」が、実感としてわかる。
  • 教師だったときは、「これがあるからしなくちゃ」という感じで、「しなくちゃならない」という考え方だった。
  • でも、教師もウェルビーイングで、エージェンシーを発揮して、ということを、自分事化として、実感として感じられた。
  • 学校の一人一人の教師が、自分のこととして捉えられれば、生徒や子供たちにも感じられると思う。「上からのもの」ではなくて、本当に「自分事化」すること。そうなっていける計画なんだと思った。
  • 今回のコラムでは、こういう過程で計画ができたことが実感できる。
  • 計画策定に携わらせていただいて、自分のこととして捉えられたので、これからこれを広めていく役割の自覚を持っていきたい。微力ではありますけれども、そんなふうに今、実感として思っています。お世話になりました。

(C委員)

  • 初めて教育振興基本計画の委員となり、緊張した。貴重な機会に携われて、勉強になり、感謝しております。
  • 一番いいと思ったのは、「エージェンシー」を軸に、群馬県の教育振興基本計画を作っていること。日本で先がけていることだと思う。
  • 日本は「社会を変えられない」と思う若者がすごく多い。「社会を変えられる」と思う若者は、26%ぐらいしかいない。群馬県から変わっていくなら、始動人が増えて、よりよく変わっていくだろう。
  • 「子供の意見表明」は、学校現場に浸透していない。懇談会話されたことが、先生や学校に浸透していくと全然違うだろう。
  • 苦しんでる高校生や先生方の大きな後押しや勇気づけるものになるだろう。自分が高校生の頃は、こうした計画があると知らなかった。1人でも多くの方に知っていただきたい。
  • 計画策定の過程で高校生が携わっていたのが印象的で、とてもよかった。5年後は、懇談会委員に高校生を入れて欲しい。委員の3割ぐらいが30歳以下になると全然違った議論になるのではないか。

(G委員)

  • 先生方と一緒に作り上げていく過程に感謝している。学びの多い時間だった。
  • 計画策定が始まった頃、学校で困難さを抱えている子供たちに関わりながら、「何ができるのか」と感じていた。抱える課題が大き過ぎて、従来のサービスの連携では解決できないところに当たっていた。

(G委員)

  • この1年間で「こういう社会ができていくこと」が、それを解決することなんだ、というのが、すごく腑に落ちた。1人の幸せが、家族の中に広がり、地域に広がって、それが社会になっていく。――そういった社会であれば、今の子供たちが抱えている困難さを支援できる方策も必ずでてくるだろう、と。
  • では、そういった社会は、どうやったらできるのか、の答えは、今回の「教育ビジョン」の中にあると思った。1つ1つ積み重ねていくことで、社会は良くできる。
  • そのために、「群馬県の教育はここに向かって、こういうことをしていくんだ」ということを、みんなに知ってもらいたい。地域の人にも知ってもらいたい。
  • 「専門職として何をしていくのか」を考えると、「子供たちの教育を受ける権利を守ること」につきる。個々のケースの最終目的は、常にそれなのだと思う。
  • 現実問題として、課題が大きいと、しばしば「教育」が抜けてしまう。子どもの家族を、家族の大人の病気を……と、それがメインになってしまう。そして、時間切れになって、子どもが学校にいる間に、何をしてあげられたのか、となってしまう。
  • 我々、専門職が、「教育ビジョン」を理解して、「最終的な目標は、常に教育を守ること」なのだと、できるだけ早く「学びができる機会を提供できることが最優先」なのだと、認識していくことが大切と思う。
  • そう思えたのも、1年間、「自分事」として関わることができたためと感じている。「スクールソーシャルワーカー」が、単なる「ソーシャルワーカー」でなくて「スクール」である意味、「スクールカウンセラー」が単なる「カウンセラー」じゃなくて、「スクールカウンセラー」だということを、私自身も意識したいし、伝えていきたい。
  • その時には、「教育ビジョン」冒頭の「子どもたちに向けたメッセージ」を伝えてあげたいと思っている。ありがとうございました。

(H委員)

  • たいへんお世話になり、とても勉強になりました。皆様のお話を伺って、教育に携わる者として、視野が大きく広がった。ありがとうございました。
  • 第2回懇談会で、「誰1人取り残さない」という言い方について議論がされていた。直後、国の閣議決定された第4期教育振興基本計画が示された。
  • 国の原案の「誰も取り残さない」が、「誰も取り残されない」になっていた。
  • 国も真剣に議論して変えたのかと思うと同時に、群馬県では、国の判断を待たずに最先端の議論をしていたのか、と感じた。
  • 今回の最終案では、「自分もみんなも幸せになろう」という本当に身近なわかりやすい言葉に到達して、示されていて、素晴らしいと思った。

 

  • 「教育ビジョン策定後に向けて」ということで、2点ある。
  • 1点目は、「教育ビジョン」の周知・啓発について。当初の想定よりもページ数がとても多くなり、驚いた。でも、読んでみると、何冊も読まなければならない内容が、1冊にうまくまとめられていると感じた。
  • 今後は、生徒・教職員・県民に広めていくことになるが、難題と思う。一般の方にも、読むことに慣れている教員にも読んでもらうのは至難かと思う。
  • そのため、リーフレット等で周知・啓発していくと思うが、私たち(計画策定に)関係した者が、様々な場面で発信していくことが大切だと思う。

 

  • 2点目は、ビジョン実現のために、「学校」の立場として思うこと。県民一人一人に「他人事」でなく、「自分事」として捉えてもらうことが必要と思う。それでも、実現に向け、中心的な役割を担うのは、「学校」だと思う。
  • 「変革」あるいは「転換」のために、教職員は相当な研究と実践を重ねる必要があるだろう。不易で変わらない部分もあるが、大きな転換が求められると思う。そのための研究と実践が必要となる。
  • 例えば「若者からの意見聴取」の際に運営されたワークショップのようなことを各学校の教職員が自前で展開することは、簡単ではない。教職員に対する研修が必要になるが、理念とともに具体的な実践事例を挙げて、「教職員が子供たちをどう支援していけるのか」をイメージできることが大切と思う。
  • 教職員の「働き方向上」を「基盤となる重点政策」で掲げているが、教職員が新たな資質・能力の獲得を求められることとの兼ね合いが心配に思う。
  • ビジョン実現には、多角的・多面的に様々なことを並行して行うことが必要となる。全部いっぺんに行うのは難しいので、年度ごとの計画としてプロセスを分析し、スモールステップで進めていくことも大切だと思う。
  • 計画を推進することは時間がかかるかもしれないが、社会全体を巻き込んで、ビジョンの実現を目指していければと思う。

(A委員)

  • 非常にすばらしい経験をさせていただいた。
  • 何か素晴らしく良いこと、「新しい共有するビジョンを作ろう」という共通した目的の中で、様々な立場から話をしてきた。
  • こうした「学びの素晴らしさ」を体感できていない子どもたちと、ふだん接している。学校にも行かず、「スクールソーシャルワーカーにも会いたくない!」というような、色々な精神状態や問題行動がある子ども……そういった、そもそも「教育に乗れていない子ども」たちと出会う中で、教育の現場に対して何かしてあげられるなら、自分が委員として参加するならば、そういった概念を入れていきたいな、と、教育現場のことを知らない立場で、そう思って参加していた。

(A委員)

  • できあがった「教育ビジョン」は、そうした子供たちをしっかり見て、そういう子どもたちにも「伸びていけるんだよ」、「私たち大人たちは、みんな期待しているんだよ」と、そういう優しさの込められたものになったと思う。自分としてもすごく充実した気持ちになっている。
  • 自分のルーツは鹿児島にあり、そこには(薩摩隼人の)「6つの序列」というのがある。1つ目は「何かを成し遂げようとして、成し遂げた者」、次が「何かを成し遂げようとして、できなかった者」、3つ目が「自らは成し遂げようとしなかったが、挑戦した人を応援した者」、次が「何もしなかった者」、次が「何もせずに、批判だけをしていた者」、最後が「何もせずに批判するだけではなく、挑戦しようとする人の足を引っ張った人」という順番。
  • 「チャレンジすること」については、こんなふうに昔から言われていたことが、きちんと教育の場で議論されていることに、子供を取り巻く大人の一人として、とても感謝しているし、「学び合うこと」がとても大切だと感じている。
  • 院内学級の子どもたちもいろいろな問題を抱えていて、病気というよりも適応の問題で、規則正しく起きて、学校に行く。その基盤を3ヶ月過ごさせるためだけに理由をつけて入院させることもある。
  • そういう中で、(院内学級の)教員は、そうした難しい子に対して苦労していると思う。ときどき観に行くが、子どもがまるで聞く気もない状態で、教員が困っている場面を見かける。
  • やはり、「(子ども自身が)自分ができることは何か」を話し合うことで、子どもが「守られている」、「見てもらえている」と、「自身の成長を助ける大人の存在」をほんとに空気として感じ取ることで、安定していく姿をよく見ている。
  • だから、こうして「教育ビジョン」に関われたことはありがたいと思う。さらに、自分の立場として、これから子どもに対してどうしていくのか、を考えたときに、「地域の大人」として「教育の力」をぜひ共に活用していきたいと考えている。
  • 逆に、教育現場の方には、医療の力を活用していただきたいと、そんなふうに協働していけたらと考えている。ありがとうございました。

(E委員)

  • 様々な教育に関する勉強させていただき、ありがとうございました。
  • 過去の計画の活用の仕方を確認・改善して、今回の計画をより効果的に活用していただきたい。
  • 昨年度、中学の教師数名に第3期計画を見せて、「読んだことあるか」聞いたが、「読んでいない」とのことだった。教育熱心ないい先生でも読む時間がないのかと思った。
  • 教育振興基本計画の実現では、子供たちに接する教師にぜひ読んでもらって、いつも心においていただきたいと思う。
  • 企業では、経営理念、経営方針、経営計画等を全従業員が理解して業務に当たれるよう経営計画発表会や経営会議、朝のミーティング、と従業員メンバーに繰り返し伝えていく。それでも、いろんな現場に追われると、頭から抜けて行動に起こせない従業員もおり、理念を理解して、行動に移すことの難しさを感じている。
  • 高等学校PTA連合会の総会で、H委員が教育振興計画について取り上げていた。教師だけじゃない、地域も、家庭も、保護者も全員関わっている。そして、全員がウェルビーイングで、幸せにならなくちゃならない、という話をされていた。
  • PTAの心にも響いてるようだった。それを聞いた知り合いは、「振興計画はどこで読めるのか」と、興味を持っていた。
  • 重点政策4で、民間団体・企業との連携協働の推進により、学びを広げていく、と明言された。これまでも、「企業との連携推進」は、進められてきたが、はっきりうたっている。産業界に対して連携強化や協働の推進を理解していただくために情報発信をしていただきたい。
  • 創業や中小企業の支援に30年ほど携わっているが、経営者の多くは学校教育の重要性を理解している。そして、できることがあれば、何かしたい、役に立ちたい、と考えている方も多い。何をして良いかわからないのでできない状況もある。どう関わったら良いかがわかれば、連携推進がより進むのではないか。同じようなことを地域の方々も感じていると思うので、具体的な関わりがイメージできるとよい。
  • 最後に、教育振興基本計画を読むと、この計画に「私は関係ない」という方は、1人もいないと思う。県民の皆さんに1人でも多く知っていただき、それぞれの立場で、少しずつ行動を起こしてもらえたらいいと思う。

(I委員)

  • 参加させていただき、ありがとうございました。非常に全国的にも先駆けとなる基本計画になると期待をしている。
  • 教育振興基本計画となると、「子供たち」が中心となりがちだが、今回、「県民全員が学習者」としたところは、非常に大きなところかと思う。
  • でき上がった際は、ぜひ市町村の教育長さんを味方につけて、広めていただけると、市町村立の学校にも浸透していくかと期待をしている。

 

  • 自分のカテゴリーが「働き方改革」なので、その点からお話をさせていただきたい。
  • 第1回懇談会でも申し上げたが、「教師」は、子供たちにとって「最大の環境」。
  • 「教育ビジョン」で、「働き方改革」に留まることなく、「教職員の働き向上」まで踏み込めたのは、大変よかった。「働き方改革」は、あくまでも手段。目的は「働き方の向上」にある。
  • さらには、働き方が向上すると、教職員の質が向上する。学習指導や生徒指導はもちろん学校経営や学校運営の質も向上する。子供たちの前に立つ教職員がはつらつと、生き生きと楽しそうに振舞っていると、その姿を見た子供たちは、先生方に憧れるのではないか。結果、教員不足も解消されていくのではないか、と考えた。
  • ぜひ「働き方向上」に向けた施策は、すべてを着実に取り組んでいただきたい。

 

  • 特に期待するところを2点申し上げたい。1点目は、やはり「管理職」のこと。「働き方改革」で一番課題となるのは、「先生方の意識を変えていく」ことと思う。
  • パラダイムそのものが変わっているけれども、教員がなかなか変われない。今までのやり方に固執してしまっている、というところがある。
  • 教職員は、非常に基本的に真面目であると同時に保守的な部分がある。働き方を改革するから、これまでよかれと思ってやってきたことを急に「やめろ」と言われても、なかなかやめられない。抵抗感が出てくる。その壁を打ち破るのが、まさにこの「教師エージェンシー」なのだと思う。
  • 資料4-1に赤い字で書いてあるので、よかった。特に「エージェンシー」が必要なのは、校長だと思う。「働き方改革」を進めるのに、相手の立場に立ち、目的と手段を明確に説明し、自分自身が覚悟と責任を持って実行する強い意志が必要だと思う。
  • ぜひ市町村と連携し、エージェンシーを持った校長を育て、校長の心に火をつけていただけるとよいと思う。
  • 2点目は教員の人的配置。県の教育委員会に期待している。勤務環境の改善や年次有給休暇の取得、そういった部分では、やはり教職員の適切な配置が必要だと改めて感じている。特に小学校の学級担任は、思うように年休が取れない現実もある。
  • 小学校の教科担任制や中規模校以上には副担任がいるとよいと思う。定数の配置が有効かと思う。限られた予算の中で、急激な増員は、難しいと思うが、現在配置してる特配教員を見直して、教職員負担軽減の視点から教員配置を上手くしていただけるとありがたい、と期待したい。
  • 最後に、今回、ビジョンの作成に携わらせていただいたことは、本当に感謝申し上げたい。未来の群馬県が、みんなが幸せな気持ち、自分もみんなも幸せな気持ちで過ごせるようになるよう、私自身もできることを積み重ねていきたいな、というふうに思っています。大変ありがとうございました。

(B委員)

  • 今回、国が目指す、そして群馬県が目指す「ウェルビーイング」について、教育にどのように落とし込むのかまで、正にOECDと直接対話をしながら、「エージェンシー」の概念をしっかり落とし込めたのは、皆さんおっしゃっているように先進的な計画になったんじゃないかと思う。
  • 自分のことで恐縮ですが、2年前、自分が小学校のときの先生の話を引き合いにしてコラムを書かせていただいた。結論としては、「教えない勇気を持つ」ことと、「信じる勇気を持つ」こと。これが、今、我々、教員に求められてますよね、という話にした。
  • その先生は、何10年も前の話ですが、時間割を自分たちで決めさせてくれたり、児童会の役員決めも立候補する子が出るまで2日間ひたすら学級会をやったり、とか。
  • 本当に子どもを信じてやることで、子どもが変容する、という体験を、自分が子供のときに経験した。その先生に「そういう子供を育てたいから、自分は教師になりたい」と、大人になってから言ったときに、「思い上がるな」と怒られた。「子供は自分で育つんだ。教師が育ててやるとか思ってるなら、オマエは教員になっちゃ駄目だ」と言われて、ショックを受けたことを思い出した。
  • 今回、この「エージェンシー」を柱にすることは、ある意味で先生方にも一定の勇気を持ってもらいたい、というメッセージになるのだと思う。同時に、教育委員会もまた、勇気を持ってこれを発信するんだな、という。相当な勇気がいる内容になっているのではないかな、と思って、その覚悟に感動もしている。
  • この内容を、しっかりと私もいろんな機会で伝えていきたい。そのためにも、もう一度自分のものにして、咀嚼して、いろんな人に話せるようにしていきたいと思う。
  • そして、なんと言っても、今回、「子供たちへのメッセージ」を発信したことが、何回も言いますが、本当に素晴らしいことだったなと思う。

 

  • 最後になりますが、皆さん、いつも適切なご発言をいただいて、本当にたくさんの意見をいただいた、とてもいい懇談会になった。
  • 皆さんには、会議の前後に事務局からの宿題にも真摯に答えていただき、正直、普通の審議会より大変でした。ありがとうございました。
  • それから、事務局の皆さんには、本当にすばらしい案をまとめていただいたなと思っている。始まったころと比べると、比べ物にならないというか、最初の頃はどうなるのか、と思っていたけれども、こんなに充実したものになったのは、事務局の皆さんの力だなと思っている。
  • 単にまとめる、だけじゃなく、すごく調査研究をされていて、それが本当にすごいなと感じていた。
  • 委員の皆さん、事務局の皆さんに御礼を申し上げて、これがちゃんと実りあるものにしていくのは、今度は我々の仕事かなと思う。ありがとうございました。

(3) 教育委員会 謝辞

  • 本当にありがとうございました。
  • 先日、小中学校の校長会と高校の校長会の時に、校長たちからたくさん声をかけられました。「教育ビジョン」を見て、「やっていいんですね」と、そういう言葉でした。
  • 今までは「やっちゃいけない」と思っていたけど、「やっていいんですね」と思った、という言葉を、たくさんの校長先生から聞きました。
  • 例えば、人に物事を伝えたいときは、その人の心に落ちないと伝わらない。いろいろご意見いただいたように、イメージがつくように伝えていく必要があります。
  • 人の心に届く言葉は、教育委員会や知事部局といった自分たちだけでは伝わらない。
  • 懇談会委員の皆様方が、それぞれのご専門から、例えば教員、子ども、保護者、様々な…すごく苦しい思いをしてる子供たちに「届く言葉」にしてくださった。事務局が何度もお送りした原案を「届く言葉」に変えてくださったと思う。
  • 懇談会では、様々な立場から本当に大切なことをたくさん教えていただき、届く立場から出た言葉やイメージを伝えていただいた。
  • だからこそ、「やっていいんですね。こんなに勇気付けられたことはありません。本当に嬉しいです」と、何名もの校長が言ってくれた。言葉が届いたんだと思います。

 

  • それぞれの委員さんに感謝のメッセージをお伝えいたします。
  • 青木委員には、ウェルビーイングやエージェンシーというような、なじみの薄い言葉を前向きに受けとめていただき、周りの方々にも共有していただきました。本当にありがたかったです。今後ともぜひよろしくお願いいたします。
  • また、第3回外部ヒアリングでは、若者たちのグループ討論に積極的に参加され、多様性に係るヒアリングでも、ご自分の経験に基づいた質問をいただきました。
  • 高橋委員は、今日は、おいでになりませんが、議事録は残りますので、読み上げさせていただきます。
  • 中でも、「子供を主語にする学び」、「何のためのDXか」という観点で、教育DXの専門家としての知見に基づく的確なご意見やアドバイスをいただきました。
  • また、「教育ビジョン」における「目標」への姿勢に関するご提言をいただきました。
  • このことが、「持ち続ける視点」、子供を信じて、子供を子供扱いしない、子供を信じて、子供に任せる、ということと、地域を信じて地域に任せる、という2つの「持ち続ける視点」として取り入れ、反映することができました。
  • 「教育ビジョン」の根幹となるたくさんのご助言をいただきました。
  • たかまつ委員には、主権者教育に携わる観点から、若者の政治参加や子供の権利に関するご意見をいただきました。
  • 子供たちが自分で社会を変えられるという意見は、特に「持ち続ける視点」に強い影響をいただくと同時に、全体に対しても反映すべきであり、そうしていきたいと思っています。
  • 第3回ヒアリングでは、参加する高校生・大学生を対象に、冒頭で主権者教育や若者の社会との関わり方について、強いメッセージをいただきました。
  • 藤澤委員には、学校現場で実際に困難を抱える子供たちに接するスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの立場ならではの貴重なご意見をたくさんいただきました。
  • おかげで、「教育ビジョン」は、「様々な背景を持つ子供たち」に対する配慮を反映できたと思います。言葉遣い1つ1つに、そうした配慮ができる文章になったと思っております。
  • つらい思いをたくさん抱える子供たちのつらい環境を変えることはできない。けれども、子供たちが、この環境から自ら抜け出して、自らの人生を切り開いていく力をつける支えとなることが、教育はできる。そのことが、彼らにとっての夢であり、教育の夢であるという言葉をいただきました。これは本当に教育の根元に関わることであって、何度もいろんなところで話させていただいています。たくさんの重要なことを教えていただきました。
  • 二渡委員からは、県立高校の立場から、様々にご意見をいただきました。おかげで「教育ビジョン」が理念だけに偏らず、教育現場とバランスをとることができたと思います。
  • 会議の中だけでなく、丁寧に見ていただきました。
  • また、先ほどご紹介いただいたように、例えば先生方に対する校長会、或いはPTA、或いは子供たちへと理念を伝えていただきました。
  • 溝口委員には、小児医療の現場で過酷な状況にある子供たちと日々接してくださってる立場から貴重なご意見をいただきました。
  • 教育に関する議論の中で、つい集中してしまいがちな「力を伸ばす」ことについて、そのスタートラインに立つことが難しい子供たちがいることに気づかせていただきました。つらい状況にある子供たちに対して、教育や学校が、何ができるか、どのようにしていく必要があるかを深く考えることに繋がりました。
  • 茂木委員には、職業教育やキャリア教育などの専門家の立場でご参加いただき、議論の各段階で、ご専門の立場から的確なご意見をいただきました。また、学校教育を専門とされていないからこその視点からいただいた、まさに県民視点での御指摘や率直なご意見は、今回の「教育ビジョン」に難解な表現が多くなりがちなところ、大変貴重なものでした。
  • 吉田委員には、学校現場でICTを活用して、「働き方改革」から「働き方向上」を目指す改革を実践された方としての知見をいただきたく、ご参加いただきました。
  • 学校現場で働く教員の立場だけでなく、教育行政に長く携わった立場からの的確なご意見をたくさんいただき、その意味でも事務局の大きな助けとなりました。
  • 最後に、大森座長には、座長として大変お世話になりました。
  • 大森座長が座長をしてくださったからこその皆さんが発言しやすい雰囲気になりました。
  • 様々に議論が盛り上がりを見せ、的確な舵取りは難しかったかもしれませんが、大森座長さんは、すべてのご意見を取り入れて、委員さんのご理解とご了解をいただきながら議事を進めていただきました。そのおかげで、ビジョンを作るここまで来ることができました。
  • 座長の本当に大きなお力のおかげと思います。
  • また、座長の役割だけでなく、社会教育やジェンダー、或いは高等教育・大学教育にかかる諸問題の専門家としても大変重要なご意見をいただきました。
  • 全体を通して、皆様方にはお世話になりました。皆様方とご一緒に、事務局と座長が中心となって作っていただいたこのビジョンをこれから広めて参ります。
  • 広めていくときには、やはり、それぞれの立場の心にストンと落ちる言葉が必要でしょうし、それぞれのお立場がイメージしやすいイメージが必要でしょうし、様々な工夫が必要ということは承知しております。
  • 正直、あまり人のところに顔出しするのは好きではないのですが、覚悟を決めて、5月からいろんなところを回っていきたいと思います。できるだけ、皆さんからいただいた言葉を使って、ストンと落ちるような表現で、ご説明をしていきたいと考えております。
  • ぜひ皆様に方もそれぞれの立場からお力添えいただければ大変ありがたいです。
  • そして、それとともに、いよいよ実践ということになります。
  • さきほど座長がおっしゃったように、子供たちを信じて任せること。それから、教えない勇気を持つこと。いずれもなかなか難しいことではありますが、やはり信じて任せる、子供を信じて任せる、ということは、教育の本当に根幹に関わることであると思います。
  • 本当に難しい世の中ではありますが、やはり希望は、子供・若者であり、彼らを信じて任せる中から、社会や子供が変わり、大人が変わる、社会が変わる、となると思います。
  • 教育委員会、力を尽くして、関係部局と共に頑張って参ります。また委員の皆様方には、ぜひそれぞれの立場から、実践の場面においてもお力添え賜ればと思います。
  • 長くなって申し訳ございません。以上でございます。誠にありがとうございました。心から感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。

7 当日の配布資料

次第 (PDF:367KB)

委員名簿 (PDF:90KB)

資料1-1_群馬県教育ビジョン最終案(本文) (PDF:5.19MB)

資料1-2_群馬県教育ビジョン最終案(資料編) (PDF:5.48MB)

資料1-3_資料編 トビラ~データ集 (PDF:5.48MB)

資料2_パブコメ等意見一覧 (PDF:988KB)

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