開催日時
令和6年9月26日(水曜日)13時00分~15時25分
開催場所
群馬県庁28階企業局第2会議室
出席者の状況
技術審査会委員:7名(永井会長、片野副会長、飯島委員、大和田委員、西田委員、森田委員、谷畑委員)
事務局(県):3名
環境影響評価実務担当連絡会:6名
事業者:9名
傍聴人:零名
審議の概要
1 開会
略
2 議題
(1)「(仮称)大泉完成車工場整備事業に係る環境影響評価準備書」について
- 現在の手続状況、今後の手続き予定について -事務局より説明-
- 準備書の概要説明 -事業者より説明-
- 質疑
【委員の主な意見】
- 気象庁の観測データにおいて平年(平年値)とは30年間の平均(令和6年現在、1991~2020年の30年平均)を指す。この資料において、気象庁の観測データに対する「平年」が上記と異なる定義であれば、混乱を招くため明確にすること。
- 注目すべき種として挙げられていない種は他都道府県では絶滅危惧種に指定しているところもあることから、絶滅危惧種が生育できるような環境を持続させることを検討すること。
- 樹種の選定について、地域の潜在自然植生を踏まえた種を選定すること。
- 本事業における開発が自然を保全するものであることを示すために、調査した結果はできるだけ公表すること。ただし、生息箇所を公表したことで乱獲に繋がるおそれもあるため注意が必要である。
- センサーカメラを用いて交通量の調査を行うべきとの意見について、事後調査で取り入れることを検討すること。
- 準備書と概要版の番号や項目を対応させること。
- 準備書記載のとおり、文化財の保護に努めること。
- 構造振動の一番の原因は工場壁面であることから、事後調査時には壁面の加速度測定を検討すること。
- 準備書3ページ「(3)対象事業の目的」について、電気自動車が地球温暖化の防止に寄与するだけではなく、新たに建てる工場が地球温暖化の防止に考慮したものにするのであれば、その旨追記すること。
- 準備書11ページ「(5)交通計画」について、現況は約6,300台/日(片道)の車両が通行しているのに対し、本事業の供用後は約7,300台/日(片道)に増加すると記載しているが、二酸化炭素の排出量や騒音の予測を行うのに重要であることから、大型車両や小型車両など車種を分けて記載すること。
- 準備書11ページ「(7)緑地計画」について、大泉地域は植生自然度の低い地域でありこの地域にある森林は生物にとって重要な生息場所となることから、これを踏まえて在来種だけでなく地域の潜在自然植生を踏まえた植栽を検討すること。また、高木だけでなく階層構造を持った森林緑地を検討すること。
- 準備書12ページ図2月3日-6「関連車両の走行ルート」について、走行ルートごとに大型車両や小型車両など各車種がどれだけ通行するのか示すこと。なお、昼間よりも夜間において、本事業に関わる車両の割合が増えるようなのでしっかり明示すること。
- 準備書23ページから25ページの記載で、館林地域気象観測所で湿度を観測していないため前橋地方気象台の湿度を載せたということだが、環境影響評価で湿度を使用しないのであれば、湿度を載せる必要はないのではないか。湿度を載せるのであれば、本文及び準備書25ページ表3月2日-2「気象の状況(平成26年~令和5年:館林地域気象観測所)」において、館林地域気象観測所と前橋地方気象台のデータを明確に分けて記述すること。
- 準備書252ページ「b」気象条件」について、館林地域気象観測所の測定結果をもとに設定ということだが、「館林地域気象観測所の何年のデータを使用したのか」、「それぞれの季節は何月から何月までか」、「対象季節及び時刻における館林地域気象観測所の観測データそのものか、何らかの手を加えたのか。手を加えたのであればその方法及び根拠」のいずれについて具体的な設定方法を示すこと。
- 準備書373ページ表8月5日-6「低周波音圧レベルの現地調査結果」について、調査地点に対して周波数帯域が1ヘルツから16ヘルツまでしか記載がない。資料編259ページ「低周波音圧レベル測定結果一覧」では80ヘルツまで記載されていることから、評価書では平均値を棒グラフで示すこと。
- 準備書396ページ「(オ)予測結果」について、排水の発生に伴う全亜鉛の予測結果をまとめているが、秋季、冬季及び春季においてバックグラウンド濃度より予測結果が高くなっている。恐らくこれらの時期は渇水期で休泊川の水量が少ないために、全亜鉛を含んだ放流水の影響を受けやすいと考えられる。そこで、放流水に含まれる全亜鉛の濃度をもっと少なくなるよう検討すること。
- 準備書451ページ表8月9日-11(2)「注目すべき種の影響予測結果(鳥類)」について、予測結果が1つの長文になっていて読みにくいため、他の項目の予測結果も同様に、適宜、句点を加えるなど読みやすくすること。
- 準備書448ページ表8月9日-10(2)「注目すべき種(鳥類)の生態的特長と確認状況」に関し、センサーカメラは目視で確認できない生き物を数多く撮影できる。大泉町や太田市には自然が少ないように思われているが、さまざまな生き物が生息している可能性があるので、しっかり調査して記録に残すこと。
- 概要版69ページ表6月3日-8「資材等の運搬車両の走行に伴う騒音の評価の結果」中の予測地点No.2とNo.3では、将来基礎交通量による騒音レベルは環境基準値を超えている。将来交通量の評価が微増であっても、資材運搬車両の通過割合を減ずるなどの配慮をすること。
- 概要版74ページ表6月4日-3「地盤卓越振動数の調査結果」について、地盤卓越振動数が12~15Hz程のデシベル値を持つことをデータとして保有した上で、供用後の調査につなげること。
- 資料編179ページ表2月2日-1(2)「風速階級別出現回数の異常年検定の結果(館林地域気象観測所:令和5年)」の風速階級別出現回数に多数の誤りがある。特に、平成30年、令和2年、令和3年は全ての階級において出現回数が実際の観測結果と大幅に異なっているため、再確認をすること。
3 連絡事項
- 環境影響評価審査関係者の交流推進について(提言)
- 次回審査会開催の案内
4 閉会
略
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