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群馬県立文書館では、1年につき約1万点の古文書を数回に分けて新たに公開しています。このほど、新たな古文書・絵図を閲覧いただく準備ができましたので、御案内します。今回閲覧可能となる文書は次のとおりです。
(1)伊勢崎市曲輪町 下城株式会社文書(2,034点)
伊勢崎市の下城家・下城株式会社に伝来した文書で、今回が第1次公開となります。織物業等を営んでいた同社の経営に関わる文書等の近代文書を中心に構成されており、昭和期の取引の状況がわかる「店入日記」といった史料が含まれています。織物生地そのものがスクラップされた史料等もあります。
(2)前橋市 高橋仙次郎氏収集文書(41点)
古物商を営んでいた高橋氏が田村家に伝来したものを購入した近代文書群です。田村家は明治期頃から製糸業を営んでおり、その会社経営や家計に関する金銭帳簿類が中心となっています。帳簿からは「レコード」「うなぎ」「天ぷら」といった当時の裕福な暮らしがうかがえる他、交水社の生産管理に関する文書等も含まれています。当館収蔵の田村あい子家文書は田村家伝来の文書です。
(3)高崎市井野町 大類雅敏家文書(189点)
古書店を営んでいたという大類家に伝来した文書群で、江戸~明治期の版本類、大正期の句集を主として構成されています。版本類には「歌舞伎新報」といった歌舞伎関係の史料がまとまって入れられており、句集には地元である高崎に関係しているものが多くあります。他に「上毛及び上毛人」等。
群馬県立文書館(もんじょかん) 2階 閲覧室 (前橋市文京町3丁目27-26)
開館時間:9時00分~17時00分 休館日:月曜日、月末日、国民の祝日
撮影は無料(スマートフォンやカメラをお持ちください。)
複写は1枚につき、白黒は10円、カラーは50円
『ぐんまの古文書 続編』(1,009円)等も販売
群馬県立文書館では、現在、約30万点の古文書(原本)、約5万5千点のマイクロフィルム収集古文書、約7万点の群馬県史収集複製資料(ともに閲覧は複製本)等を公開し、県民の皆様をはじめ、広く一般の方々、研究者の方々などに御利用いただいており、歴史の確かな証拠である貴重な古文書や絵図の原本を直接手に取って御覧いただくことができます。詳しい御利用方法、収蔵資料の目録、最新情報等は、当館ホームページで御確認ください。