1 概要
令和7年1月5日(日曜日)から6日(月曜日)にかけて、高崎市内において特定外来生物である「セアカゴケグモ」の成体(メス)3匹と卵のう6個が確認されました。県内では、平成17年8月以降散発的に確認されており、今回で20例目となります。
発見された成体及び卵のうは既に駆除しており、現在までに発見地点周辺から新たな確認はされていません。
また、現在までに咬まれた人も確認されていません。
2 経過
1月5日(日曜日)
高崎市保渡田町の市立上郊小学校の校庭を利用した市民から、屋外に設置された職員用の下駄箱付近でセアカゴケグモと疑われるクモの成体1匹を発見したとの通報が、高崎市に寄せられた。
1月6日(月曜日)
- 高崎市環境政策課から県自然環境課に連絡。
- 県自然環境課、市環境政策課、学校及び市学校教育課の職員で発見地点及びその周辺における生息状況調査を実施した結果、新たに成体2匹と卵のう6個を発見した。
- 発見地点及びその周辺には、念のため現地調査時に県職員及び市職員で殺虫剤を散布した。
- 発見した成体3匹は、セアカゴケグモのメスの特徴である腹部背面に赤色の帯状の模様が確認できたこと、成体と卵のうを一体的に発見した状況から、セアカゴケグモのメス及びセアカゴケグモの卵のうと判定した。
※小学校は1月6日まで冬季休業のため、7日に児童に対して注意喚起を行うとともに、保護者に連絡することとした。
3 今後の対応
発見地点及びその周辺における生息の可能性を排除できないため、引き続き、高崎市と連携して情報収集するとともに、住民に対して高崎市から注意喚起を行う。
4 セアカゴケグモとは
- セアカゴケグモはオーストラリア原産のクモです。メスは体長が1センチメートル程度、暗褐色又は黒色で、腹部背面に赤色の帯状の模様があり、毒を持っています。オスに毒はありません。
- 本来日本には生息しないクモですが、海外からの貨物等に付着して国内各地に侵入してきたと考えられています。
- 基本的にはおとなしく攻撃性はありませんが、素手で触らないでください。
- 駆除する場合は、市販の殺虫剤を噴霧する、熱湯をかける、靴で踏みつぶす等の方法があります。
- 万が一咬まれてしまったときは、すみやかに医療機関を受診してください。
<参考>群馬県におけるセアカゴケグモの確認状況
- 平成17年8月:高崎市 成体8匹
- 平成25年1月:玉村町 幼体7匹、卵のう4個
- 平成26年9月:高崎市 成体1匹
- 平成26年10月:伊勢崎市 成体1匹、卵のう2個
- 平成27年11月:みどり市 成体1匹
- 平成29年9月:伊勢崎市 成体1匹
- 令和元年7月:玉村町 成体1匹
- 令和2年6月:前橋市 成体1匹
- 令和3年8月:みどり市 成体1匹
- 令和5年6月:太田市 成体1匹
- 令和5年9月:桐生市 成体2匹
- 令和6年2月:前橋市 成体1匹
- 令和6年5月:伊勢崎市 成体1匹
- 令和6年8月:伊勢崎市 成体1匹
- 令和6年9月:太田市 成体1匹、幼体複数、卵のう2個
- 令和6年9月:玉村町 成体1匹
- 令和6年9月:太田市 成体8匹、卵のう21個
- 令和6年11月:太田市 成体13匹、卵のう7個
- 令和6年11月 伊勢崎市 成体1匹
セアカゴケグモにご注意を! (PDF:223KB)