不整脈のカテーテルアブレーション治療数が全国トップレベル(※注)にある『県立心臓血管センター』において、県内の医療機関で初めて心房細動に対するパルスフィールドアブレーションを実施しました。
(※注)2022年1年間のカテーテルアブレーション治療数は全国1位
実施概要
- 実施日 令和6年7月31日(水曜日)
- 患者 70歳代(県内在住)
- 現状 術後の経過が順調なため、8月2日(金曜日)に退院しました。
パルスフィールドアブレーションとは
- 従来の高周波アブレーシーション、ホットバルーンアブレーション、レーザーバルーンアブレーションでは熱による焼灼、クライオバルーンアブレーションでは冷却により、心房細動の原因に対する治療を行います。一方、パルスフィールドアブレーションはカテーテル先端電極から高電圧の電気パルスをかけることにより、心筋の細胞膜に無数の小さな穴を生じさせ、細胞死を引き起こす“熱”に依存しない新しいカテーテルアブレーションです。
- (1)熱を介さないアブレーションであること、(2)心臓の筋肉のみが傷害されやすい電気パルスを用いることにより、組織の炎症が軽減され、心臓周囲の臓器(食道や神経など)への影響が非常に少ないことが特徴です。
今後の予定
薬剤不応性症候性の発作性心房細動の患者さんのうち、医師により適応対象と判断された方に対して実施していく予定です。
報道提供資料 (PDF:209KB)
補足説明資料 (PDF:131KB)