イネカメムシは、イネを加害する一般的なカメムシ類と比べて、早い時期から加害するなど、防除を行う上で注意が必要な害虫です。
令和4年以前は、県内でイネカメムシを発見することはほぼありませんでしたが、令和6年は県東部地域の複数の地点でイネカメムシが確認されたことから、防除上の注意点を病害虫情報として発表します。
1発表の内容
- 作物名 イネ
- 病害虫名 イネカメムシ
- 発生地域 県東部地域
- 発生状況及び対応
- 令和4年以前は県内でイネカメムシを発見することはほぼありませんでしたが、令和5年産の水稲でこの害虫と思われる被害が確認されました。
- 令和6年に県が実施した、イネカメムシの越冬や生息の状況の調査では、越冬状況調査を行った県東部地域の8地点全てで本虫の越冬が確認され、令和6年産の水稲栽培ほ場では、県東部地域の7地点で本虫が確認されました(令和6年7月15日現在)。
- 生産者に対して、水田内をよく観察してイネカメムシの侵入の有無を確認すること、侵入を確認したら、イネカメムシの防除適期にあわせた薬剤散布を呼びかけます。
2 イネカメムシの特徴
- 果樹カメムシ類の注意報は、令和6年3月22日~7月11日までに32都府県から発表されています。また、関東地方では1都6県のすべてで発表されています。
- 生産者に対しては、ほ場をよく見回り、早期発見と薬剤による適切な防除を呼びかけます。
- 群馬県では、主にチャバネアオカメムシを対象に、果樹カメムシ類の調査を行っています。
3 その他
イネカメムシに関しては、令和6年6月3日~7月17日までに10県から注意報等が発表されています。
報道提供資料 (PDF:987KB)