7月1半旬(7月1日~5日)のチャバネアオカメムシのフェロモントラップへの誘殺数が、過去10年で最大となっています。リンゴ、ナシへの被害が大きくなることが予想されるため、5月23日に続き発生予察注意報(第4号)を発表します。
発表の根拠
- 県内7地点に設置しているチャバネアオカメムシのフェロモントラップへの誘殺数(注1)は、平年(注2)に比べて多く推移しています。7地点の総誘殺数(注3)の対平年比は、前回注意報を発表した5月は2.5倍でしたが、7月1半旬(7月1~5日)は10.2倍となっており、7地点とも過去10年(注4)で最大となっています。
- 果樹園へのチャバネアオカメムシの飛来が確認されており、モモ、スモモ、ウメに続いて、ナシやリンゴの幼果への加害が確認されています。
- 今後1ヶ月の気象予報(7月11日気象庁発表)では、気温が高い確率70%であり、チャバネアオカメムシの活動がさらに活発になり、多くの成虫が果樹園に飛来すると考えられます。
発表の内容
- 作物名 果樹(リンゴ、ナシ)
- 病害虫名 果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ)
- 発生地域 県内全域
- 発生量 多い
その他
- 果樹カメムシ類の注意報は、令和6年3月22日~7月11日までに32都府県から発表されています。また、関東地方では1都6県のすべてで発表されています。
- 生産者に対しては、ほ場をよく見回り、早期発見と薬剤による適切な防除を呼びかけます。
- 群馬県では、主にチャバネアオカメムシを対象に、果樹カメムシ類の調査を行っています。
語句の説明
注1 誘殺数:フェロモンによって誘われトラップに捕殺された数
注2 平年:過去10年の平均値。ただし高崎市高浜町は2016年から調査を開始したため過去8年の平均値となる。
注3 7地点総誘殺数:期間内に7地点で観測された誘殺数の合計
注4 過去10年:注2のとおり高崎市高浜のみ過去8年との比較
報道提供資料 (PDF:1.65MB)