1 概要
令和6年2月26日(月曜日)、前橋市内において特定外来生物である「セアカゴケグモ」のメス1匹が確認されました。県内では、平成17年8月以降散発的に確認されており、今回で12例目となります。
発見された個体については、既に駆除しており、現在までに発見地点周辺から新たな個体は確認されていません。また、現在までに咬まれた人も確認されていません。
2 経過
2月26日(月曜日)
- 前橋市駒形町のこまがた幼稚園で、セアカゴケグモ(メス)と疑われるクモ1匹を園児が発見し、園長が県自然環境課に連絡。
- 専門家による同定(種名を調べる行為)の結果、セアカゴケグモ(メス)であることを確認。
2月27日(火曜日)
県自然環境課職員及び前橋市職員が、発見地点及びその周辺における生息状況調査を実施した結果、新たな個体等は確認されなかった。
(発見個体は園の職員が駆除済み。また、発見地点及びその周辺については、念のため職員が殺虫剤を散布済み。)
※当該幼稚園では、日頃から園児に対して「さわってはいけない虫」の一つとして、セアカゴケグモに対する注意喚起を行っている。
3 今後の対応
発見地点及びその周辺における生息の可能性を完全には排除できないため、引き続き前橋市と連携して情報収集するとともに、住民に対して前橋市から注意喚起を行う。
※こまがた幼稚園に対する取材はご遠慮いただきますようお願いいたします。
4 セアカゴケグモとは
- セアカゴケグモはオーストラリア原産のクモです。メスは体長が1センチメートル程度、暗褐色又は黒色で、腹部背面に赤色の帯状の模様があり、毒を持っています。オスに毒はありません。
- 本来日本には生息しないクモですが、海外からの貨物等に付着して国内各地に侵入してきたと考えられています。
- 基本的にはおとなしく攻撃性はありませんが、素手で触らないでください。
- 駆除する場合は、市販の殺虫剤を噴霧する、熱湯をかける、靴で踏みつぶす等の方法があります。
- 万が一咬まれてしまったときは、すみやかに医療機関を受診してください。
<参考>群馬県におけるセアカゴケグモの確認状況
- 平成17年8月:高崎市 成体8匹
- 平成25年1月:玉村町 幼体7匹、卵4塊
- 平成26年9月:高崎市 成体1匹
- 平成26年10月:伊勢崎市 成体1匹、卵2塊
- 平成27年11月:みどり市 成体1匹
- 平成29年9月:伊勢崎市 成体1匹
- 令和元年7月:玉村町 成体1匹
- 令和2年6月:前橋市 成体1匹
- 令和3年8月:みどり市 成体1匹
- 令和5年6月:太田市 成体1匹
- 令和5年9月:桐生市 成体2匹
セアカゴケグモにご注意を!
報道提供資料 (PDF:237KB)