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特定外来生物セアカゴケグモに注意してください
1 セアカゴケグモに注意してください
セアカゴケグモはオーストラリア原産の外来種のクモで、雌は毒をもっており、咬まれると痛みや発熱が数時間から数日にわたって続き、時に脱力、頭痛、筋肉痛、不眠などが数週間続くことがあります。
国内では、港湾地域やそれに隣接する地域で多く発見されており、物流や人の移動にともなって生息域が拡大しています。
県内でも、これまでに発見事例が18例(令和6年11月11日現在)あり、注意が必要です。
2 セアカゴケグモの特徴
(1)雌
体長10~15ミリメートル ※注:全体に暗褐色又は黒色。
腹部背面には 赤色の帯状の模様。
毒を持っている。
(2)雄
体長3~6ミリメートル ※注:白っぽい色。
(3)性格
基本的におとなしく攻撃的ではない。
驚かされると死んだふりをする。
(4)生息場所
ア 日当たりがよく暖かい所、昆虫などのエサが豊富な所、適当な隙間がある所
イ 側溝の側面やふたの裏側
ウ 花壇周りの隙間、墓地の花立てや線香立ての隙間など
※注:体長とは、頭部から腹端部までの長さで、足は含みません。
セアカゴケグモ(雌)
3 咬まれないために
- 絶対に素手で触らないでください。
- 外で作業をする時は、ゴム手袋、くつ下などを着用し、不用意に側溝などの隙間に手を入れないようにしましょう。
※毒牙を持つのはメスで、0.7ミリメートルと短く、衣服の上からでは皮膚に達する可能性は低いといわれています。
4 駆除方法
- くつで踏みつぶす。
- 市販の殺虫剤を直接噴霧する。
- 卵についてはバーナーで焼却する。巣は棒などで払う。
※一匹見つかれば、周囲にも潜んでいる可能性がありますので、念入りに駆除してください。
5 咬まれた時の対処方法
(1)症状
局所の疼痛、熱感、痒感、紅斑、硬結、区域リンパ節の腫張が生じます。
通常、数時間から数日で症状が軽減しますが、時に脱力、頭痛、筋肉痛、不眠などの全身症状が数週間継続することがあります。
(2)治療
患部を水でよく洗い流して、包帯などはせずに、氷等で患部を冷やし、病院(皮膚科又は内科)で治療を受けてください。
6 相談窓口
セアカゴケグモに似たクモを発見した場合は、下記相談窓口にご相談ください。
群馬県自然環境課(電話027-226-2872)又は県内各森林事務所等
7 参考資料
環境省ホームページ「外来生物法」<外部リンク>