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群馬県畜産試験場と県内農家が共同で生産した牛である「千寿剣(センジュケン)」が、令和6年2月7日に一般社団法人家畜改良事業団の種雄牛に選抜されました。
今回選抜された「千寿剣」は、群馬県畜産試験場(以下、畜産試験場)が所有する優良な雌牛から作成した受精卵を県内農家に配布して生まれた牛です。種雄牛の選抜は年2回(2月・8月)行われ、畜産試験場に関係する牛が選抜されたのは、令和4年の2頭、令和5年の2頭に続き、今回で4期連続5頭目となります。
和牛において雄牛は、ほとんどが肉用として飼育、販売されますが、ごく限られた優れた遺伝子を持つ雄牛のみが「種雄牛」として、子牛を生産するための人工授精用精液の供給に利用されます。
平成24年度から畜産試験場は全国に先駆けて、一般社団法人家畜改良事業団と連携し、ゲノミック評価を活用した和牛の改良に取り組み、牛の能力が飛躍的に向上しています。畜産試験場では、改良によって得られた優良な繁殖雌牛から採取した受精卵を県内農家に供給することで、改良の成果を群馬県内に波及しています。今後、より高品質の肉用牛が多く生産され、群馬県内和牛農家の所得向上が図られることが期待されます。
牛から採取した遺伝子を分析し、和牛の肉を生産する能力(枝肉重量・ロース芯面積・霜降り度合い等)を生後間もない段階で評価できる技術です。従来の4~5倍の早さで能力が予測できるようになりました。
種雄牛を飼い、全国に精液を販売している団体。