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【8月30日】令和2年度野生鳥獣による農林業被害額及び捕獲状況について(速報値)(鳥獣被害対策支援センター)

更新日:2021年8月30日 印刷ページ表示

 群馬県内における令和2年度の野生鳥獣による農林業被害額は、561,527千円で前年度比100.4%とほぼ前年並でした。
 被害を及ぼしている主な野生鳥獣の捕獲総数は、20,861頭で過去最高となりました。

1 野生鳥獣による農林業被害額

(1)被害額561,527千円(前年度比100.%)

(内訳)
 農業被害 327,886千円(前年度比97.1%)
 林業被害 233,641千円(前年度比105.4%)

(2)被害額増減の主な要因及び今後の被害対策の方向

  • 増加要因としては、シカでは生息頭数の増加や生息域が拡大していること、クマでは堅果類(ブナ、ミズナラ、コナラ等)の実りの不作などを背景に、エサを求めて農地等への出没が増えていることがあげられます。これにより農作物の食害やシカによる植栽木の樹皮剥ぎなどが増えています。
  • 減少要因としては、イノシシでは前年度における集中捕獲の効果と、豚熱感染による個体数の減少が推察され、農地への出没が減少したことがあげられます。
  • 引き続き、「捕る」「守る」「知る」の各対策について、総合的に取り組みます。

2 主な野生鳥獣の捕獲状況

(1)捕獲総数20,861頭(前年度比107.4%)(5獣種合計)

 (内訳)
 シカ   12,779頭(前年度比136.8%)
 イノシシ6,695頭(前年度比75.9%)
 サル 822頭(前年度比100.0%)
 クマ   565頭(前年度比130.5%)
 カモシカ   0頭(前年度比0.0%)

(2)捕獲数増減の主な要因及び今後の捕獲対策の方向

  • 増加要因としては、シカでは市町村による有害捕獲の強化、クマでは人里への出没が増加したことがあげられます。
  • イノシシの減少要因としては、個体数の減少が推察されます。
  • シカについて捕獲数は増加しましたが、生息頭数の増加や生息域が拡大していること、イノシシについて捕獲数は減少しましたが、豚熱感染が拡大している状況を踏まえ、引き続き捕獲強化に取り組みます。クマについては、地域住民の安全を最優先とし、状況に応じて適切に被害防止対策及び捕獲を実施します。

問合せ先

【対策全般】鳥獣被害対策支援センター 電話027-371-0003
【農業被害】技術支援課鳥獣害対策係 電話027-226-3090
【林業被害】林政課森林整備係 電話027-226-3221
【捕獲状況】自然環境課野生動物係 電話027-226-2874