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鎧と人間をテーマに、現代性や人間性を問いかける美術作家、野口哲哉。
一見ユーモラスに見える作品は、どこか物悲しい雰囲気を帯びており、喜びや苦悩といった矛盾を抱えながら生きる人間の姿が鋭い視点で映し出されています。
本展では、鎧をまとう人々の彫刻や絵画など、野口哲哉の幅広い思考と精緻な作品に込められた優しさと悲しさ、人間への好奇心にあふれた世界を紹介します。
WOODEN HORSE 2020年 高松市美術館蔵
手のひらにのる5センチメートルほどのものから大きくても1メートルに満たない精巧な鎧に包まれた人物は、肘を付いて眠る壮年男性であったり、ブランドの靴を身につけた若者であったり、まるでグローバルな世界の断片をのぞき込むような気分です。
本展では、初期からの代表作と最新作を加えた約180点で、作家の幅広い思考と人間への好奇心にあふれる世界を紹介します。
本展は、国内外で高い評価を受けている野口哲哉の最大規模の展覧会です。香川県・山口県で展示され、館林美術館を経て愛知県へ巡回します。お見逃しなく。
2021年7月3日(土曜日)~9月5日(日曜日)
月曜日(ただし8月9日、16日は開館)、8月10日(火曜日)
午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料
一般830円(660円)、大高生410円(320円)
*( )内は20名以上の団体割引料金
*中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方と介護者1名は無料で観覧できます。