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近年日本遺産となった多々良沼のほど近く、水田と湿地に囲まれた群馬県立館林美術館は、「〈水面〉に浮かび上がる〈島〉」をイメージして建てられ、周囲の自然をも取り込んだランドスケープ(景観)がデザインされています。開館20周年を迎える館林美術館の作品収蔵の歴史を振り返りながら、作品を通して館林美術館の特色を浮き彫りにします。
美術館外観
フランソワ・ポンポン《ヒグマ》1918-26年
広々とした芝生の前庭、夕日に浮かぶ富士山など、来館者には周囲の風景を含めて美術館を楽しんでいただいています。近くにはハクチョウの飛来する多々良沼があり、夏は日本一の暑さを誇った-、美術館のそうした環境は、展覧会の企画にも大きな刺激を与えてきました。展示作品の中に地域から地域環境へのまなざしを探ります。
「自然と人間」が館のテーマの群馬県立館林美術館。本展では「美術館の発芽と生長」「地域へのまなざし」「見えないものを見えるように」「まなざしは地域から地球環境へ」「西洋の彫刻」の5章約100点によって、開館前に収蔵した作品から展覧会を機に受け入れた作品までを紹介します。
建設工事中の写真や展覧会やイベントの記録など、美術館に残る資料をもとに作成した冊子によって、これまでの20年を振り返ります。
2021年4月24日(土曜日)~6月13日(日曜日)
月曜日(ただし5月3日(月曜日・祝日)は開館)
群馬県立館林美術館
午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
一般 620円(490円)、大高生310円(240円) ※注( )内は20名以上の団体割引料金
※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方と介護者1名は無料で観覧できます。