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岡山県に生まれた竹久夢二(1884-1934)は、1905(明治38)年、雑誌『中学世界』でコマ絵が一等に入選したことで一躍有名になり、情緒溢れる美人画で一世を風靡しました。また、色彩や構成に対し瑞々しい感性の持ち主であった夢二は、商業デザインの分野でも活躍しました。
夢二は群馬ともゆかりが深い作家です。伊香保を度々訪れ、1930(昭和5)年には、生活と美術を結ぶことを理念とした「榛名山美術研究所」を構想しています。
本展では、「夢二式美人」と呼ばれる女性像の肉筆画を紹介するとともに、書籍の装幀、雑誌の表紙や挿絵、絵葉書、楽譜などのデザインの数々に着目します。書簡などを通して群馬との関わりにも触れます。
豊富な夢二コレクションを有する美術館や個人コレクターから借用した約300点を通して、美しく愛らしい魅力に溢れた夢二の作品世界をお楽しみください。
明治生まれの竹久夢二は、令和になった今も世代を超えて人気を集めています。
「夢二式美人」と呼ばれる物憂げな大きな瞳、しなやかにS字カーブを描く身体のライン、大きめな手足、細くしなやかな肢体などが特徴の美人画だけでなく、絵葉書や千代紙などの日用品のデザインも紹介します。
今回は、伊香保の竹久夢二伊香保記念館をはじめ、石川の金沢湯涌夢二館や東京の竹久夢二美術館といった夢二専門のミュージアムや個人のコレクターから借用した貴重な作品を展示します。
『婦人グラフ』第3巻第4号表紙「エイプリル・フール」(1926(大正15)年 金沢湯涌夢二館蔵)
2021年1月23日(土曜日)~3月21日(日曜日)
休館日:月曜日
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
一般830円(660円)、大高生410円(320円)※( )内は20名以上の団体割引料金
※ 中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方と介護者1名は無料で観覧できます。
公益財団法人金沢文化振興財団金沢湯涌夢二館、公益財団法人竹久夢二伊香保記念館