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【6月17日】小学校における感染性胃腸炎の集団発生について(感染症・がん疾病対策課)

更新日:2022年6月17日 印刷ページ表示

 太田保健所(保健福祉事務所)管内で感染性胃腸炎の集団発生がありましたので、感染症の予防及び注意喚起の観点からお知らせします。

1 関係施設

 施設名:太田市立沢野小学校
 所在地:太田市福沢町226番地1(児童715名、教職員59名)

2 発生状況(※6月17日(金曜日)12時時点)

 原因病原体:ノロウイルス(推定)
 発症者:271名(児童253名、教職員18名)
 症状:おう吐、下痢、腹痛等
 初発患者:令和4年6月14日(火曜日)の午前(推定)

  • 重症者は報告されていません。

3 対応状況

  1. 令和4年6月14日(火曜日)18時30分頃、太田市教育委員会から「沢野小学校でおう吐等の患者が多数発生している」旨の電話連絡が太田保健所にあった。
  2. 太田保健所では、同日から調査を開始。児童、教職員に、おう吐、下痢等の症状があることを確認。学校に対して校内の消毒と児童の健康観察などを依頼するとともに、感染防止対策について指導。
  3. 県衛生環境研究所で実施した糞便検査の結果、有症者等からノロウイルスを検出。
    (医療機関を受診した児童からも簡易検査でノロウイルスが検出されている)

ノロウイルスとは

  • ノロウイルスによる感染症は一年中発生しますが、特に冬期に多く発生します。また、人が集まる場所や家庭内で流行することが多い感染症です。
  • 食品を取り扱う人がノロウイルスに感染していると、食品や食器などを介した食中毒を発生させることがあります。
  • 主症状は吐き気、おう吐、下痢、腹痛で、子どもから高齢者まで全年齢で発症します。
  • 潜伏期間は12~48時間です。感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。
  • 通常、症状は1~2日続いた後に治癒しますが、時に脱水やおう吐物を喉につまらせることによる窒息など、乳幼児や高齢者では重症となることもあります。
  • ノロウイルスについてはワクチンがありません。脱水症状がひどい場合には、輸液などの対症療法が行われます。

感染性胃腸炎の予防

~口から体の中に病原体を入れないことが大切です!~

  • 手洗いを励行しましょう!
  • 汚染された手、食品、水を通して口から感染します。肉・魚介類は、十分に火を通しましょう。(85度以上で90秒以上)調理後の食品の衛生的な取扱いも重要です。
  • 調理器具の消毒には、熱湯や塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)が有効です。
  • ペットや、ヒトからヒトへ感染する場合もありますので、注意が必要です。
  • 症状があれば、学校や仕事を休み、早めに医療機関を受診し、治療を受けましょう。
  • 糞便やおう吐物を処理する時は、使い捨て手袋やマスクをして、慎重に行いましょう。
  • 施設内の感染症集団発生や食中毒などが疑われる場合は、保健所に連絡してください。

お願い

 報道機関各位におかれましては、学校への直接の取材はお控えください。