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猛暑の夏でも丈夫に育つ蚕として、蚕糸技術センターで育成した蚕品種「なつこ」が、群馬県外(茨城県、栃木県)に初めて配蚕*注 されます。
近年の猛暑の影響で初秋蚕期(7~8月)の作柄が不安定なことから、県外から「なつこ」の飼育希望があがっていたもので、県では関係企業・機関との調整を図り、この度、初めて県外農家で「なつこ」が飼育されることになりました。
※注 1配蚕:共同飼育所で、ふ化後に一定期間飼育された蚕を個々の農家へ配ること。
令和5年7月28日(金曜日) 9時00分~9時30分
JA甘楽富岡 小野稚蚕人工飼料育センター(富岡市相野田386)
群馬オリジナル蚕品種「なつこ」
37箱(1箱あたり蚕30,000頭)
内訳:茨城県:1箱、栃木県:11.5箱、県内:24.5箱
県外で飼育された「なつこ」の繭は、群馬県内の碓氷製糸株式会社へ出荷されます。
群馬オリジナル蚕品種「なつこ」について
蚕糸技術センターで育成した蚕品種で、令和2年1月に「なつこ」と命名、同年7月に実用飼育が始まりました。
猛暑の夏でも丈夫に育つのが特徴で、県内では初秋蚕期に飼育されており、繭の収量確保や品質安定につながっています。
共同飼育所での飼育の様子