災害時のトイレ問題を解決するため、群馬県が導入を進めていた災害派遣用トイレトレーラーが、クラウドファンディングを通して県内外の多くの方々の支援を受け、完成しました。
1 納車
(1) 日時
令和5年3月27日(月曜日)14時
(2) 場所
県庁正面玄関 障害者用駐車場後方
(3) 実車前での取材(14時00分~16時00分)
当日14時から16時は、納車場所に設置してある「みんな元気になるトイレ」の前で取材が可能です。なお、取材終了後、トイレトレーラーは保管先の前橋合同庁舎へ移送します。
(4) 災害派遣トイレトレーラー概要(仕様)
- 1台あたり入口単独の水洗・洋式トイレ室が4部屋
- 各部屋に手洗い台、機械式の換気システムを設置
- 貯水タンク、汚水タンク、蓄電設備(太陽光発電)等を装備 等
(5) 車両デザイン
別紙のとおり
2 活用方法
(1) 災害時:受援・応援による被災地派遣
一般社団法人「助けあいジャパン」による全国的な受援・応援の仕組みである災害派遣トイレネットワークプロジェクトに参加し、本県が被災した際は、ネットワーク参加自治体(全国で20 自治体(3 月27 日現在、群馬県含む。))のトイレトレーラーの支援を受けられます。他の自治体が被災した際は、県内外を問わず被災地へ県のトイレトレーラーを派遣します。
(2) 平時:県内イベントへの派遣
平時は災害時のトイレ問題の普及啓発を行うため、県内イベントで活用します。令和5年度においては、県内市町村等が主催するイベントで活用する予定です。
3 導入の経緯
(1) 災害時のトイレ問題の解決
- 大規模災害が起きると多くの避難者が集まる避難所ではトイレが不足します。また、大規模災害が起きると停電や断水等によって水洗トイレが使用できなくなることがあります。
- 避難所では、仮設トイレや簡易トイレ等が設置されますが、トイレの混雑や衛生状態、女性や高齢者等の要配慮者への配慮などの対応が不足し、トイレ環境が悪化することがあります。
- その結果、避難者がトイレを我慢し、水分補給や食事を控えるなどするとエコノーミークラス症候群や基礎疾患の悪化等を招き、最悪の事態が起きる危険性も指摘されています。
- こうした問題を解決するため、県では、個室で、安全で、広くて、清潔な災害派遣用トイレトレーラーを導入することとしました。
(2) ふるさと納税型クラウドファンディングの実施
- 令和4年9、10 月の2ヶ月間に、災害派遣トイレトレーラー導入資金の一部を、ふるさと納税型クラウドファンディングにより募集しました。
- 多くの方に御賛同いただき、目標金額730万円のところ、914万5千円(190件)の寄附を頂きました。
報道提供資料 (PDF:358KB)
(別紙)車両デザイン (PDF:680KB)
(参考資料)みんな元気になるトイレFAQ((一社)助けあいジャパン) (PDF:317KB)