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言葉の問題が生じやすい場面である医療現場へ「やさしい日本語」を普及させるため、群馬大学医学部と共催で「やさしい日本語」講座を開催しました。
医療現場での実習を控えた医学部生を対象に、必修講義として「やさしい日本語」講座を行いました。講座には、群馬大学の留学生や地域の外国人住民に「外国人サポーター」として協力していただきました。
日時:令和5年9月20日(水曜日)13時00分~16時10分
日時:令和5年9月26日(火曜日)13時00分~16時10分
※医学部必修講義内で実施
群馬大学昭和キャンパス
まずは導入として留学生同士の母語での会話を聞き、「外国語で話を聞く」感覚を体験しました。それにより、日本語が母語でない患者の気持ちを想像し、「やさしい日本語」の必要性を感じることができたようです。
講義では「やさしい日本語」の基礎を学び、その後で確認のため、病院でありそうな会話を「やさしい日本語」に言い換える練習をしました。
第2回は、外国人サポーターと一緒にグループワークをしました。各自が考えた「やさしい日本語」への言い換えをグループ内で発表し、よりわかりやすい表現を考えました。その後、その表現が外国人にはわかりやすいかどうか、外国人サポーターに判断をしてもらいました。
また、外国人サポーターの医療機関での体験を聞き、病院で困ったことやよかった対応を学びました。
最後に、医師役と患者役に分かれ、ロールプレイを行いました。実際の医療現場で使われる用語や場面を想定した練習をすることで、「やさしい日本語」の理解度が上がったようでした。
受講した学生からは、「医療機関での体験を聞いたことやロールプレイで患者役をしたことで、医療従事者としての「やさしい日本語」への意識が高まった」「実際に使いたい」などの感想をいただきました。