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前橋市立桂萱小学校 6年 吉野 佑亮
群馬県食肉卸売市場
ぼくは、肉が大好きです。毎日のように食べています。以前から、スーパーで売っている肉は、どこから来ているのだろうかと思っていました。親子リポーターでどこへ行こうかと見ていたら、群馬県食肉卸売市場というのが目にとまりました。市場というので、肉のセリを行う場所かと思いました。そこで、8月23日、見学に行きました。
受付でまっていると、家畜のにおいがしました。豚をのせたトラックが来ると、さらににおいました。トラックは、タイヤを消毒する液の中に出入りしていました。まず、説明とDVDを見ました。食肉卸売市場は、農場で育てられた豚牛が運ばれ、屠畜、解体し、枝肉となり、セリを行う場所です。この市場は、日本で数少ない対米対EU輸出と畜場です。一日に豚三千頭、牛百五十頭まで処理できます。
まず、豚牛を搬入、受付し、一頭ずつ番号がつけられます。豚は、自動電撃装置に運ばれ、気絶させ、つり下げられます。次に、内臓をとり、血をぬき、頭部を切り落とします。自動皮はぎ機で皮をはぎ、半分に切り、枝肉となります。枝肉は洗浄され、冷却室に運ばれ、翌日セリにかけられます。
卸売市場は、枝肉の出荷だけでなく、枝肉を加工し、取引先の希望の形に合わせた部分肉にして、出荷する場所もあります。ここは、空調管理された衛生的な部屋で、真空パックされ、出荷されます。この部分肉は、スーパーなどに出荷され、スライスされ、店頭に並びます。
搬入後は、いっさい外に出ず、菌にふれる機会をなくし、衛生管理がてっていされています。皮は、糞などでよごれているので、皮はぎまでが汚染ゾーンですが、使う包丁は熱湯で一頭ずつ消毒します。また、搬入時や枝肉になる時は、獣医師が一頭ずつ検査します。取り出した内臓も検査します。機械洗浄がしにくい部分は、手作業で洗っていました。
ガラスごしでの見学でしたが、豚牛一頭一頭形が違うので手作業が多く、作業員の人は本当に大変なのだと思いました。
説明してくれた人が、預かったものを最善のものとして消費者へ届ける。命をいただき、命あるものとして出荷し、命あるものとして買っていただき、食べていただくと話していたことが印象に残りました。だから、ぼくたちが安全でおいしい肉を食べられるのです。
見学後、直売所「肉の駅」で肉を買い、夕食に家族で食べました。やわらかくておいしい肉でした。これからも、安全でおいしい命ある肉を、感謝しながら、食べたいと思います。
通年・祝祭日を除く水曜日 ※必ず事前にお問い合わせください。