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ぐんま国際アカデミー 5年 侭田 緑子
関本梨園
私は8月17日に、明和町にある関本梨園に行きました。
梨作りは土が基本、味が全然ちがうと言って、収穫した梨をくれました。切ったしゅん間、果汁がポタポタとこぼれ、果肉はシャキッとしていて、おかしのように甘い梨に私はびっくりしました。明和町は昔、何度も利根川のこう水になやまされましたが、そのこう水によって流れ出た砂により、梨作りにてきした土地が出来上がったそうです。関本さんはたい肥にこだわり、ミネラルを与え、美味しい梨ができるよう工夫し、キメが細かく、水気と甘さがあふれる梨が出来上がったそうです。
梨は柿とちがって、枝をねかせて、たなに結びつけます。その方が実が大きく育つそうです。広い梨園の枝を、全部手入れするのは、時間もかかるし、つかれないのかなと思いました。働いている人も少ないし、枝はあちこちから、たくさん生えてくるからです。梨だなには梨がいっぱいぶらさがっていて、私は、梨の一個一個がきちょうな物に思えました。
梨作りの苦労は害虫の食害だそうです。この地いきは最高気温を記録するほど暑く、そのため害虫がふえ、ハダニは梨の葉を落としてしまいます。梨の実一個が育つのに33枚の葉が必要だと言われているので、化学肥料をあまり使えないエコファーマーは、しんちょうに梨を管理し、育てています。害虫は早く見つければひ害が少ないので、関本さんは長年の経験から、匂いでハダニに気づくと教えてくれました。私は、手間をかけるという事が、関本さんの話をきいて、初めてよく分かりました。
最後に、一番力を入れていることは何ですかと聞くと、明和町の梨作りが続いていくように、新しく梨作りを始める人に技術を教えることと、働く人を増やして、梨園の面積を増やすことだそうです。明和町の梨作りは、後をつぐ人が不足して、梨園がへってしまいました。この美味しい梨をもっと知ってもらって、買う人が増えれば、梨を作る人も増えると関本さんは熱心に話してくれました。私は、梨を美味しく作る工夫の他にも、やらなくてはいけないことがたくさんあって、いつ休むのだろうと思いました。
梨作りの楽しさは、収穫時期におとずれるお客様の笑顔を見ること。目の前で美味しいと言ってもらうことが、一番のはげみになると言っていました。私も、関本さんの梨を食べたら、笑顔になれました。
食の安心と安全を守るために、手間と愛情がたくさんかかっていることを知りました。社会の授業で、日本の農家が年々へっていることを学びましたが、関本さんもそれを心配していました。私は、日本の食材を大切にして、未来の安全な食生活のために、もっと関心をもって学んでいこうと思います。