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千代田町立東小学校 3年 羽中田 桜花
関本梨園
八月十三日に私とお母さんお父さんと弟で、明和町にある関本梨園に行きました。
明和町の梨さいばいは、百年を超える歴史だそうです。九十二才を超える私のひいおばあちゃんが生まれたよりも前から梨をさいばいしていたなんて、とてもびっくりしました。
梨を育てるには、落葉したら十二月から二月下旬の一番さむい時期に、病がい虫を防ぐために、風通しをよくして、お日様から平らに当たるようにせんていします。来年のしゅうかくの七割から八割がせんていで決まるそうなので、私は、せんていはとても大切だと思いました。次にゆういんをします。ゆういんとは、枝をたなに止めることです。上に向いている枝を下に向かせてねかせる時に、おれないようにするのは大変だと思いました。
四月に花がさいたら人工こうはいをして、おしべに花ふんをつけます。むかしは花ふんを取って、耳かきで付けていたのですが、今はラブタッチと言う花ふんを付けるきかいを使っていて、一本の木に花ふんを付けるのに二十分から三十分かかったところを五分ぐらいでできるのでとてもかんたんだと言っていました。そんなに早くできるなんて、すごいきかいだなあと思いました。五月上旬から六月下旬によびてきかをします。六月下旬から七月上旬に木のじょうたいを見ながら実を落とします。本てきかと言います。実を落とすのは、何個も実があると栄ようが行きわたらないからだそうです。実を取るのはもったいないかと思ったけど、残った実は大きくておいしくなるならゆるせると思いました。そして、やっと八月にしゅうかくします。関本さんのお話を聞くまでは、梨は植えたら水をあげるだけで実がなると思っていたのですが、一年中お世話をしていてとても大変だと思いました。私だったら一年中お世話するなんてできないと思いました。
関本梨園は、群馬県からエコファーマーをもらっているので、化学ひりょうは一切使わず、有き肥料でさいばいしているので、生き物が住むような土で梨をさいばいしているので、安心して食べられていいなあと思いました。
梨さいばいでの一番大変なことは、病がい虫をふせぐために、十日おきに薬ざいさんぷをすることだそうです。私も大変だなあと思いました。そして、一番うれしいことは、おいしい梨を自信を持ってお客さんに出して、食べてもらっておいしいと笑顔になってくれることが何よりもうれしいと何回も言っていました。
梨を食べさせてもらったら、甘い汁がジュワーと出てやさしい味がして、今まで食べた中で一番おいしかったです。家族みんな笑顔で幸せな気持ちになりました。きっと関本さんが一年中愛情をこめて、一生けんめい育てているからだと思いました。私は、関本さんの梨を毎年食べたいなあと思いました。