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カフェインは、コーヒー豆、マテ茶を含む茶葉、カカオ豆、ガラナなどに天然に含まれている食品成分の一つです。
カフェインは、コーヒー、紅茶、緑茶などの日常的に摂取する食品に含まれています。また、コーラなどの清涼飲料水にもカフェインが含まれています。特に、カフェインを多く添加した、いわゆるエナジードリンクなどでは、コーヒー、紅茶、緑茶などより多くのカフェインを含む製品もあります。
近年、カフェインを多く含む清涼飲料水(例えば、いわゆるエナジードリンク)が販売されています。
コーヒー、紅茶、緑茶といった日常的に摂取している飲料程度であれば、過剰摂取につながる可能性は低いものの、海外においてはカフェインを多く含む清涼飲料水を過剰に摂取したことによる死亡事例も報告されています。
カフェインに対する感受性は個人差が大きいため、国際的にも現時点で一日摂取許容量(注)等の指標値は設定されていません。
一方で、一部の国際機関などでは、カフェイン摂取の注意喚起とともに摂取量の目安を示しており、例えば、カナダ保健省では健康な成人の一日の摂取量として、400mgまで(コーヒーをマグカップで約3杯)を推奨しています。
(注)ヒトがある物質を毎日一生涯にわたって摂取しても健康に悪影響がないと判断される量のことで、ADIという
カフェインを過剰に摂取した場合、中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気等の健康被害をもたらすことがあります。
子供、妊婦、授乳中の方、その他カフェインに敏感な方
カフェインの過剰摂取を防ぐため、コーヒーや茶類に天然に含まれるカフェインの量について知ったり、成分表示にカフェインが記載されている場合は表示からカフェインの量を確認したりすることで、飲み過ぎないようにしましょう。
カフェインがアルコールによる機能低下を隠すことにより、アルコールを飲み過ぎてしまい、結果としてアルコールによる健康への悪影響を受けやすくするとの指摘があります。
カフェインの過剰摂取を防ぐため、エナジードリンクやコーヒー、お茶などのカフェインを含有する飲料と一緒に飲むことは避けましょう。
子供、妊婦、授乳中の方、カフェインに敏感の方は、カフェイン摂取量をより少なくするため、カフェインを取り除いた製品(いわゆるデカフェ製品)を利用するのも選択肢の一つです。