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第70回群馬県立文書館運営協議会の開催結果について

更新日:2024年10月2日 印刷ページ表示

1 日時

 令和6年9月4日(水曜日)14時~16時

2 場所

 群馬県立文書館3階研修室

3 出席者

 委員 7名(佐藤孝之会長、岡屋紀子副会長、須田聡子委員、瀧沢典枝委員、野口華世委員、都所幸直委員、高橋康委員)
 委任状提出 3名(新井小枝子委員、関戸明子委員、岩崎琢郎委員)
 事務局 8名(小池俊英文書館長ほか7名)
 傍聴人 なし

4 議事

  1. 会長、副会長の選出
  2. 会長あいさつ
  3. 価格評価委員の指名
  4. 報告
    ア 前年度事業実績
    イ 本年度事業
  5. 協議
    ア 新計画の策定(利用実績回復三ヶ年計画、今後の方針と取組)
  6. 意見交換

5 発言概要

(1)会長の選出について

(事務局)
 事務局案としましては、会長には、歴史学の研究家で、東京大学史料編纂所での勤務経験のある佐藤委員に、副会長は、運営協議会の委員歴が豊富な岡屋委員にお願いしたいと思うが、いかがか。

-委員からの拍手により承認-

(2)会長あいさつ

(佐藤会長)
 群馬県立文書館の発足した当時は文書館に類する施設はそう多くなかった。現在の法的根拠は公文書館法だが、群馬県立文書館は公文書館法制定前に開館した先駆的な施設である。日本のアーカイブズの草分けである。
 課題も種々あると思う。コロナ禍で減少した利用者の回復、公文書の電子化への対応や、消滅集落といわれるような状況のなかでの民間所在史料の所在把握と保存対策等があげられる。
 特に人材が重要である。日本ではアーカイブズの専門職員が不足しているが、国立公文書館により令和2年度から認証アーキビスト制度が開始した。今年度から准認証アーキビスト制度も開始した。専門職員が必要な時代になってくる。人材の確保も課題である。
 委員の皆様と事務局の協力を得て運営していきたい。

(3)価格評価委員の指名

(佐藤会長)
 価格評価委員は、運営協議会要綱第8条第2項の規定により、会長が指名することとされている。いままでは私と退任された宮崎委員が務めていた。
 まず、私は引き続き価格評価委員を努めたいと思う。次に宮崎委員の後任として、野口委員にお願いしたいが、いかがか。

 ―野口委員了承―

(4)報告

(事務局)
資料により報告
 ア 前年度事業実績【資料1】
 イ 本年度事業【資料2】

<質疑等>

(瀧沢委員)
 館外貸出・資料掲載の利用目的は具体的にどのようなものがあるか。

(事務局)
 利用目的は、他の史料館での展示や講座のテキスト、出版物への掲載等である。

(瀧沢委員)
 従来、利用者を増やす方策として、利用目的を分析し、その結果を展示やデジタル化、「文書館だより」での資料紹介等に生かしてきたと思う。文書館が所蔵する資料がどのように利用されているかをSNSやメディアを利用して発信するのも効果があると思うがどうか。

(事務局)
 時事の話題を踏まえた内容でテーマ展示を開催している。また、開催時等には報道提供を行っている。利用目的を分析したうえで、収蔵資料についてSNSを含め効果的な方法で、広く周知していきたい。

(都所委員)
 学校連携について、実績一覧に木瀬中学校とあるがこれは職場体験か。中学校からの受入が可能ということか。
 文書館について部会等でも機会があれば紹介したい。PRで配布できるもの等があれば配布したい。

(事務局)
 木瀬中学校は職場体験である。他校からの受入可能であるので、申し出いただきたい。

(野口委員)
 学校連携の授業支援の内容について詳しく聞きたい。こちらでも連携できるものがあれば協力したいと考えている。

(事務局)
 前橋清陵高校については、歴史総合の授業の一環で展示や原本資料を見てもらった。高崎商業高校では文書館の資料を使って授業・講義を行った。

(佐藤会長)
 学校連携は重要で、これからも力を入れていってほしい。

(高橋委員)
 教員研修について、どのような人たちを対象としているか。初任者への研修ということか。

(事務局)
 総合教育センターの初任者研修及び社会科教員向けの研修の一環として行った。
 社会科・地理歴史公民科対象ということで、小中だけでなく、小中高の教員すべてが対象となっている。初任研だけということではなく、初任者と該当科目の教員をあわせて対象としている。

(須田委員)
 メディアの利用という御意見があったが、地元紙の立場として、施設利用につながるように紹介していきたい。
 また、新史料など新たな発見につながる情報をいただき、新聞紙上での発信に利用していただけたらありがたい。

(事務局)
 展示等は報道提供により取材していただいている。これからもお願いしたい。

(佐藤会長)
 県史追跡調査について詳しく聞きたい。

(事務局)
 所蔵者にアンケート用紙を郵送している。2015年度(令和27年度)に一度実施したのち、2019年度(令和元年度)から毎年継続して行っている。郵送数は例年250件程度である。
 今年度で県内の中近世史料の所蔵者には、すべて郵送するので、今後は近現代史料の所蔵者や、寄贈・寄託を求める回答のあったものについての対応を検討している。

(佐藤会長)
 県史から数十年が経過しており、文書の把握・保護という観点で今後も対応してもらいたい。

(5)協議

(事務局)
資料により報告及び説明
 ア 今後の方針と取組の結果報告【資料4】
 イ 利用実績回復3か年計画について説明【資料3】

<質疑等>

(瀧沢委員)
 ホームページについて、トップページアクセス数と総アクセス数とあるが、違いは何か。感覚的にはトップページが最もアクセス数が多くなるように思う。

(事務局)
 トップページは文書館サイトの最初、玄関にあたるページであり、総アクセスは文書館サイトすべてのページへのアクセス数である。現在は検索結果から特定のページに直接アクセス、もしくは、利用するページをブックマークして直接アクセスする等でトップページよりもアクセスが多いページがある。例えばインターネット講座のページ等がある。

(瀧沢委員)
 確かに、今はあまりトップページからの利用はしていないように思う。

(佐藤会長)
 利用実績回復3ヶ年計画では数値目標が掲げられているが、数字に負けないよう頑張っていただきたい。

(6)意見交換

(岡屋副会長)
 県史追跡ということで館林市にも問い合わせをいただいているが、館にあるものだけでなく、地域にある資料をどう把握して保存していくかが重要になってくる。特に、どこが窓口になっていくかが問題になっている。文化財課、図書館、資料館等、窓口が自治体ごとにばらばらになっており、これからは自治体間の連携が重要なのではないか。災害に関するネットワークも含め、地域史料の保存において連携をしていくなかで、文書館にも大きな役割がある。

(事務局)
 県史追跡調査後が重要であると理解している。意見があったように、地域の文化財保護課や資料館との連携が重要。古文書取扱研修会を今後実施するが、自治体間にも差がある中で、うまくいっている自治体の取り組みを他の自治体に発表する機会を設ける予定であり、そういった取り組みを通して自治体の支援をしていきたい。

(以上)

資料1  「群馬県立文書館年報」令和5年度版 (PDF:2.01MB)
資料2  令和6年度文書館事業計画 (PDF:462KB)
資料3-1 利用実績回復 3ヶ年計画計画 (PDF:529KB)
資料3-2 「群馬県立文書館の今後の方針と取組」との対応表 (PDF:516KB)
資料3-3 新計画にかかる補足資料 (PDF:1.15MB)
​資料4-1 「文書館の今後の方針と取組」の進捗状況 (PDF:783KB)
資料4-2  「文書館の今後の方針と取組」に関する達成状況一覧 (PDF:202KB)
群馬県立文書館運営協議会委員名簿 (PDF:99KB)

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