1 日時
令和6年10月29日(火曜日)13時30分から16時00分
2 場所
群馬県立桐生工業高等学校
3 出席委員
8名 (飯野委員(副会長)、後藤委員、村山委員、山口委員、細谷委員、大嶋委員、箕輪委員、金田委員)
※欠席委員 4名(加藤委員(会長)、田中委員、作能委員、時田委員)
4 次第
- 開会
- 群馬県産業教育審議会長挨拶(副会長代理挨拶)
- 群馬県教育委員会教育長挨拶
- 学校概要説明(群馬県立桐生工業高等学校長)
- 生徒活動発表
「ハタラキカケル桐工生 カナエテクレル地域・産業界」【創造技術科染織デザインコース】
「地域と連携した建築物の提案(建築甲子園への挑戦)」【建設科建築コース】
- 授業・施設・設備等視察
- 審議
「地域や産業界と連携した実践的な職業教育の在り方について
~持続可能な社会の創り手の育成に向けて~」
- 閉会
5 議事概要
副会長
・本日の生徒発表や視察を踏まえ、「地域や産業界と連携した実践的な職業教育の在り方について~持続可能な社会の創り手の育成に向けて~」というテーマで審議をお願いする。
委員
- 桐生工業高校の特徴として、町全体とコラボして、町の活性化にも貢献していることが分かった。
- 生徒たちは学びの成果を見通すことができ、やる気を持って学んでいる点が素晴らしい。
- 現代の日常生活では体験の機会が不足しており、子供たちにとって学びの基本となる五感を使った発見と経験が重要である。学校での実体験を通じた学びが創造力を育むことを再確認した。
- 学校の生徒数を維持するのは難しく、入学者を広げる方法が課題である。
- 高校生以外の社会人や企業で働いている人々を生徒として受け入れることで、教育の幅を広げ、生徒にも刺激を与えることができ、ニーズもあるのではないか。桐生工業高校の教育をさらに発展させてほしい。
委員
- 企業でのインターンシップが生徒にとって非常に有益であると感じた。企業での経験を通じて学んだことを学校で生かすなど、企業とのつながりが就職に役立つことを実感した。
- 地域との協力によるものづくりやコミュニケーションの重要性を実感し、良い街であると評価された。
- 今後も学校と企業、地域との連携を強化し、技術や生徒の意見を反映させることで、桐生工業高校の魅力がさらに高まると思う。
委員
- 地域に溶け込み、歴史を積み重ね、未来に向かって進む桐生工業高校の活動に感銘を受けた。
- 私は土木が専門であり、海外での経験もある。海外では、女性エンジニアが活躍する国も多いため、日本国内で悩んでいる女性は海外での仕事にも目を向けてほしい。土木や専門分野は世界共通の言語であり、特に開発途上国での支援活動を通じて、日本の技術が役立つことを伝えることが重要である。
- 富岡製糸場が世界遺産に登録されたことなど、高校生から世界へ発信するような実践的な英語教育を取り入れると良い。
- ドローン技術に触れ、現場での活用可能性を評価し、今後の練習と現場への実践的な導入を期待している。
委員
- 工業系の仕事をしており、工業系の卒業生にお世話になっている。昔よりもコンピュータなどのIT化がかなり進んでいる印象を受けた。古い機械を使っているような印象を持っていたが、新しい技術を組み合わせて発展させていると感じた。
- 機械、設備には予算が必要な中で、生徒人数が少なくなるということは、財政的には非常に厳しいところがあると思う。教育においては、少数制という考えもあるが、どれだけのお金をかけられるか、県の予算の他に、一般の私たちが寄付できるものなど、私立の学校のようにはっきりと見えてくると、協力させていただくこともできるのではないかと思う。
- 桐生にはたくさんの有名な企業がある。企業との連携・協力を進めていると思うが、民間企業が寄付する方法があれば、学校へ協力しやすくなるのではないかと感じた。
委員
- 私はビジネスに関する教育を行っており、工業とは違う分野であるが、抱えている問題はすべての専門高校において同じだと感じた。
- 工業高校は、これまで工業の各分野に関するさまざまな「ものづくり」の取組を通じて、将来の産業界を担う人材を育成してきた。現在、産業構造や仕事内容が急速に変化している中、専門高校においては、校長先生の話にあったように、産業界と絶えず連動しながら、職業人材を育成することが求められている。
- 「専門高校の授業はどのようなものであるべきか」を、教員や産業界の技術者とともに考える取組を行ってもらいたい。専門高校と産業界、地方公共団体が一体となって最先端の職業人材の育成システムを構築することが大事だと思う。そのためには、教育課程等の改善に努め、急速に変化する産業構造や仕事に対して柔軟に対応できる実践的、体験的な学習を通して資質・能力を育成することが引き続き求められると思う。
- 産業界の最先端の知識・技術の指導ができる地元の社会人講師などと連携し、体系的な授業、実践的・体験的な学習を継続してもらいたい。
- 工業高校でのインターンシップは重要である。工業の現状、企業の課題、展望に触れ、学校での学びと地域とのつながりを踏まえた地域貢献について考えたり、企業の課題を解決したりするような機会を設けてもらいたい。そして、最先端の施設・設備の実習の機会を設け、 生徒自らが新しいアイデアを発見できるような体験を充実してもらいたい。
- 生徒が地元地域の企業で働き、卒業生が社会での学びを学校に還元するような、双方向の連携システムを構築する必要もある。その中で、「ICTを活用したものづくり」、DX社会を見据えた授業等でも連携し、学校で何を学び、何ができるようになるかという視点で授業を改善していく必要があると感じた。
委員
- 授業を見せていただき、ものづくりが基本になっているということを実感した。ただものを作って終わりではなく、それが地域への提案だったり、地域からの要望だったりというように、地域とつながっている中でのものづくりで、高度な技術が裏付けされたすごいものだと感じた。
- 実践的な職業教育が日々、実践されていると感じるとともに、その重要性も感じた。
- この学校の魅力を中学生にどう伝えるかが課題である。うまく伝えることができれば生徒募集につながる。アイデアを出しながら学校の魅力を伝えてもらいたい。
委員
- ICT化など進化した技術の中でも、基盤となる技術が重要であり、それを生徒に教えている点に感心した。
- 上毛カルタでも謳われている桐生の伝統的な染色技術が、地元企業とタイアップしながら、新しい形で進化していることを実感した。
- 工業高校での教育にも、工場などの現場における安全教育や省エネなどのコスト感覚を学ぶ要素を取り入れることが重要だと提案したい。
- インターンシップでの学びを通じて、企業の実務に必要な知識を高校で事前に学ぶことが望ましい。
副会長
- 校長先生の「専門高校が地域と産業に支えられている」という話に共感し、校内を回ってその実感を深めた。
- 生徒たちが地域産業と連携しながら実現している活動に感動し、工業高校としての役割を再認識した。
- 今後の人材不足や課題もあるが、生徒たちが社会で活躍することを強く願っている。先生方は大変だと思うが、頑張って指導をしてもらいたい。
- 以上で審議を終了する。
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