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平成29年度群馬県いじめ問題対策連絡協議会開催結果
1 日時
平成29年8月3日(木曜日)午後3時から4時30分まで
2 場所
群馬会館 広間
3 議題等
(1)説明
- 本県のいじめの現状及びいじめ問題に対する取組状況について
(2)協議
- 群馬県いじめ防止基本方針の改定について
- 教育上配慮が必要な児童生徒への支援について
4 主な意見
(2)の「群馬県いじめ防止基本方針の改定」について
- 学校に入る前の幼稚園や保育園段階からの関わりが大切である。
- 人権を守ることは、いじめ防止につながる。学校の教育活動の中で人権が守られていくことが大切である。
(2)の「教育上配慮が必要な児童生徒への支援」について
- いじめられる子が固定されることは少なく、どの子にも起こり得るものである。本人が苦痛を感じたという訴えをした場合は、法の定義に従って認知し、対応している。
- いじめの未然防止の取組として、生活ノート、いじめアンケート、道徳、学級活動における話合い活動、ピアサポート活動、校長講話などが効果的である。
- 発達障害のある子は、コミュニケーションがうまくとれないので、ソーシャルスキルトレーニングなどを実施し改善している。また、授業の見通しを板書する等の配慮も行っている。
- 外国籍の子への対応として、言語の問題が大きいため、学力をしっかり身に付けさせるためにも、日本語指導を行う等の配慮を行っている。
- 性同一性障害を抱える子への対応として、呼び名は「〇〇さん」で統一し、制服やトイレなどの配慮も行っている学校もある。
- 時間はかかるが、人権教育の観点から、障害の有無に関係なく、幼いときから教えていくことが大切である。
- LGBTについては、からかわれやすい状況がある。受け入れる側の許容量の大きさが必要である。
- 発達障害の子の理解については、当事者の親でないと分からないことも多い。他の親の理解を図るために講演会を開催し、広く学んでもらっている。
- 人権は、障害がある、なしに関係なく、みんなが幸せになる権利である。みんなで励まし合って生きていきたいと考えている。学校でも、家庭でも、職場でも、どこでも人権教育は必要である。
- 人権は、「教える」という考え方ではなく、「教え育てる」ということが大切である。
- スポーツ少年団は、同じ校区内の子どもたちを集めて活動している。地域の人々や保護者など、みんなでいじめ防止活動を盛り上げていくことが大切である。
5 まとめ
- 県が特別支援学校の整備に取り組んでいる。就学前の子どもたちの支援も含めて、引き続き、関係機関と連携を図っていきたい。
- 子ども本人だけでなく、家庭環境を背景とした問題については、学校現場だけでなく、参加いただいている関係団体と幅広く連携しながら、いじめの防止に取り組む必要がある。
- 障害を理由とする差別を解消する法律も制定されている。すべての子どもたちが県内の学校で学んで、健やかに成長し、たくましく生きる力を身に付けてほしい。
資料
- 資料1 平成29年度いじめ問題対策連絡協議会次第
- 資料2 群馬県いじめ問題対策連絡協議会設置要綱
- 資料3 県内のいじめの現状及びいじめ問題に対する取組状況について
- 資料4 国のいじめ防止基本方針の改定概要
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