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令和4年1月14日(金曜日)
県庁24階 教育委員会会議室
平田郁美教育長、竹内健委員、代田秋子委員、沼田翔二朗委員、河添和子委員
加藤隆志教育次長、村山義久教育次長(指導担当)、竹之内篤総合教育センター所長、内田善規総務課長、服部裕管理課長、塩谷聡福利課長、鈴木佳子学校人事課長、栗本郁夫義務教育課長、天野正明高校教育課長、町田英之特別支援教育課長、侭田浩一生涯学習課長、橋憲市健康体育課長、佐鳥秋彦総務課デジタル教育推進室長、吉澤隆雄総務課次長、齊藤克博総務課補佐(行政係長)、佐俣瑞穂総務課主幹
午後1時00分、平田教育長、教育委員会会議の開会を宣す。
傍聴人は2名、取材者は1名であることを報告。
平田教育長が、益田委員から欠席の届出があったことを報告。
平田教育長が今回の会議の会議録署名人に竹内委員を指名。
議案審議に先立ち、平田教育長から、第47号議案は議会に提出する案件であるため、第48号議案は教職員の人事に関する案件であるため、審議は非公開で行いたい旨の発議があり、全員賛成で議決した。
教育委員会の主要行事日程及び次回定例会議の日程について、総務課長が説明。
(平田教育長)
始めに私から一言申し上げる。
まず新型コロナウイルスに関する学校の対応状況等について報告する。県では、1月11日に新型コロナ感染症対策本部会議を開催し、12日(水曜日)から全県において、県のガイドラインに基づく警戒レベルを「1」から「2」に引き上げることとした。
これによる県立学校の対応であるが、部活動において、全国大会等を除き、対外試合等については県内に限り可とし、宿泊を伴う活動は自粛とした。県内でも、複数の高校で新型コロナウイルス感染症のクラスターが発生しており、その感染の要因の一つとして、部活動に起因するものが大変多いことから、県立学校の部活動の制限については、感染状況や県全体の対応も踏まえながら検討していく。
次に、令和4年度政府予算案が昨年12月24日に閣議決定された。文部科学省関係では、文教関係で前年度より143億円減の4兆64億円が計上された。
主な内容としては、教職員定数について、小学校における35人学級の計画的な整備等を図るとともに、複雑化・困難化する教育課題への対応等のため、4,690人増の定数改善措置がされた。一方、自然減や配置の見直し等により7,192人減となった。
また、スクールサポートスタッフを1,050人増員し10,650人、学習指導員等を今年度と同じ11,000人配置するなどの経費として6億円増の84億円が計上されたほか、中学校における部活動指導員について、450人増の11,250人を配置するなどの経費として1億円増の13億円が計上された。
さらに、スクールカウンセラーの全公立小中学校配置や、スクールソーシャルワーカーの全中学校区配置に要する経費などとして、5億円増の80億円などが計上された。
本県の来年度当初予算の要求に盛り込んでいるものもあるが、今後も、情報収集を怠りなく進め、制度の中身をしっかりと見極めた上で、県の施策にどのように活かせるか検討していきたい。
前回の教育委員会会議以降の主な行事については、1月5日に開催された県議会新春交流会に、私と益田委員が出席した。
続いて、教育委員から意見や報告をお願いする。
(沼田委員)
コロナの対応についてであるが、状況が変化していく中、分散登校やオンライン学習を前提として対応していくことが重要だと考える。
(平田教育長)
予断を許さない状況になってきており、刻一刻と状況が変わっていくことが大いに考えられる。オンライン学習となる可能性も捨てきれない。県立学校については、きちんと準備をしておくように指示を出しているが、今後の動きを含め、一層、学校と連絡を密にしていきたい。
続いて、関係所属長から報告をお願いする。
義務教育課長、桐生市教育委員会教育長から、公立小学校、公立中学校の廃止及び義務教育学校の設置について届出があったことを、資料1により報告。
義務教育課長、安中市教育委員会教育長から、公立小学校、公立中学校の廃止及び設置について届出があったことを、資料2により報告。
義務教育課長、みなかみ町教育委員会教育長から、公立中学校の廃止及び設置について届出があったことを、資料3により報告。
義務教育課長、令和3年度いじめ防止ポスターコンクールの結果について、資料4により報告。
総合教育センター所長、第19回ぐんま教育賞表彰の選考結果及び表彰式について、資料5により報告。
(平田教育長)
ただいまの報告について、委員から質問等があるか。
(代田委員)
資料5の杉の子賞をとった論文については、どのようにして県民に伝えられるのか。
(総合教育センター所長)
入選作品に限られるが、総合教育センターのウェブページに掲載し、誰でも見られるようにする。
(平田教育長)
ウェブページに掲載されることは、どのように伝えるのか。
(総合教育センター所長)
関係機関を通して周知を図っていきたい。
(平田教育長)
是非皆さんに見ていただきたい。
(沼田委員)
いじめ防止ポスターの受賞作品を見て、とても独創的で、様々なメッセージが隠されていると感じた。9年前からいじめ防止フォーラムが始まったと伺っているが、こちらも重要なことであり、メッセージを常に出していかなければならないと思っている。
いじめは、大人の世界では犯罪となるものであり、断固たる決意をもってゼロにしなければならない。これを子どもたち自身が認識して、子どもたち自身が発信する側として取り組んでいくことは、とても大事なことであるので、是非今後も継続していって欲しいし、このような取組は素晴らしいと思う。
(義務教育課長)
こちらはいじめ防止活動の一環として定着しており、いじめ防止フォーラムの活動とともに、このポスターコンクールに参加することを通して子どもたち自身がいじめについて考えることや、また、そのポスターを周知することによって、もう一回学校全体でいじめについて考えることができる。特に優秀作品、最優秀作品についてはすべての学校に配布されるので、ポスターを見ながら、さらに一層学校で高めていくという、よい循環になっている。
(沼田委員)
中学校に行ったとき、いじめ防止フォーラムで高校と小学校と話し合ったことが廊下に掲示されていた。いじめ防止という観点からの発信が非常に重要である一方で、異なる見方をすれば、小中高が繋がる一つのきっかけにもなると思うので、是非いじめ防止フォーラムも含めて継続していって欲しい。
(平田教育長)
フォーラムの場には特別支援学校の子どもたちもいるが、とても素敵なことである。校種を超えた交流が、他県ではなかなか行われていない状況の中、特にいじめという非常に大切なテーマについて行われていることは、群馬の教育の素敵なところだと思う。是非今後も続けたい。
(沼田委員)
学校の廃統合については、地域の方々や市町村教育委員会が中心となって進め、このような形になったと理解している。管轄外かもしれないが、使わなくなる校舎は、これまでどのように利活用してきたのか、また、どのように利活用方針を決めていくのか。
(管理課長)
市町村の財産であるため、県では把握していない。
(義務教育課長)
市町村教育委員会の考え次第であるが、有効活用することは間違いない。先程報告した廃止となる学校の跡地についても、それぞれの市町村で有効活用する方向で考えていくと思う。
(河添委員)
学校の統廃合でそれぞれ新しく設置される学校について、子どもたちや地域の皆さんが納得する名称がついており、わかりやすくて良かったと思う。
また、いじめ防止ポスター、いじめ防止フォーラムともに、子どもたちがどう主体的に関わるかという部分で、素晴らしいきっかけになっていると思うので、今後も継続していって欲しい。
学校によっては、いじめ防止ポスターと人権ポスターのどちらかを選択しながら取り組んでいる。それらが連携しながら、子どもたちが主体的に取り組むきっかけになることは、群馬県にとって非常に大きいことだと思う。
(平田教育長)
以上で教育長事務報告を終了する。
ここで、平田教育長から、これからの審議は非公開で行う旨の発言があり、傍聴人及び取材者は退室した。
福利課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり決定
ここで、平田教育長から、これからの審議は教職員の人事に関する案件である旨の発言があり、関係課長以外の課長は退室した。
学校人事課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり決定
教育委員会記者会見資料について、総務課長が説明。
午後1時33分、平田教育長、教育委員会会議の閉会を宣す。