本文
新型コロナウイルス感染症への対応が長期化する中、教育においても「ニューノーマル(新常態)」への転換が求められています。このような予測困難な時代を生きる子どもたちは、課題を発見し、解決に向けて自ら考え、多様な人々と共同する力や新たな価値を生み出す力、多様性を認め、自他を大切にする心などを、発達段階に応じて身につけていくことが必要です。
群馬県教育委員会では、ICTを活用した個別最適な学びと協働的な学びの実現を目指す「教育イノベーション」を引き続き推進するなどして、群馬ならではの新しい学びの実現を目指します。
教育DX推進センターを設置し、県内全ての小中学校で、地域差・個人差なくICTを活用した教育の推進に取り組みます。また、民間企業と連携してデータ利活用の研究を行い、子どもたち自身が自らの学びをつくるとともに、行政と学校が実態に合わせた教育施策の実現を目指します。
教育委員会事務局内にデジタル教育推進アドバイザーを配置し、本県のICT教育への指導・助言を受けます。
各教育事務所に教育DX推進コーディネーターを配置し、授業におけるICTの効果的な活用を支援します。
個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向け、民間企業と連携し、個人の教育データを授業や生活指導に活用する取組を実施します。
児童生徒一人一人の興味・関心や学習進度に合った多様な学びや、やむを得ず学校に登校できない児童生徒に対してオンライン学習等を実施するなど、ICTを積極的に活用して学習指導を行う教員を支援するため、市町村立小中学校にオンライン学習サポーターを100人配置します。
個々の障害の状態に応じた入出力支援装置等のICT機器を活用した教育を推進します。また、eスポーツを導入し、児童生徒の主体的な学びの充実を図るとともに、社会参加を促進します。
群馬県独自に小学校1年から中学校3年までの全学年で少人数学級編制を引き続き実施し、全国トップクラスの環境を整備します。教室の密を防ぐ感染症対策と1人1台端末を活用した新しい学びの推進を図ります。
いじめや不登校などの未然防止、早期発見・対応のため、公立小中学校等全校と県立高等学校・中等教育学校の全校・全課程にスクールカウンセラーを配置します。
生徒にとって身近な通信手段であるLINEを活用し、不安や悩みについて専門の相談員が相談に応じます。また、インターネットリテラシーや情報モラルの向上のため、クイズやコラム等の配信を行います。
市町村教育委員会、学校、教育支援センター、フリースクール等のネットワークを構築し、不登校等、学びのための支援が必要な児童生徒への支援の充実を図ります。
協議会を開催し、不登校児童生徒への支援の在り方等について協議し、関係機関等の円滑な連携を推進します。
伊勢崎特別支援学校の教室不足や老朽化を解消するための施設整備を行うともに、新たに高等部を設置し、地域の医療的ケア機能を集約します。
十分な教育を受けられないままに中学校を卒業した人の学び直しの機会を確保するため、夜間中学設置促進に向け、関係市町村・団体との検討会等を開催します。
高校生が主体となり、家庭や学校以外の新たな学びの拠点づくりを行います。また、中高生が主体となり定期的なイベントを企画、開催することにより、始動人の育成や中高生のキャリア意識向上などを目指します。
県立嬬恋高校をモデル校として、入学者の全国募集の実施を中心とした高校魅力化に取り組み、人口増加等の地域の活性化を目指します。
県立図書館において、電子書籍サービスを導入します(導入初年度は1千冊予定)。時間や場所にとらわれることのない幅広い学びの提供や、読書のバリアフリー化を図ります。