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令和3年11月19日(金曜日)
県庁24階 教育委員会会議室
平田郁美教育長、益田裕充教育長職務代理者、竹内健委員、代田秋子委員、沼田翔二朗委員、河添和子委員
加藤隆志教育次長、竹之内篤総合教育センター所長、内田善規総務課長、服部裕管理課長、塩谷聡福利課長、鈴木佳子学校人事課長、吉野勝浩義務教育課次長、天野正明高校教育課長、町田英之特別支援教育課長、侭田浩一生涯学習課長、橋憲市健康体育課長、佐鳥秋彦総務課デジタル教育推進室長、吉澤隆雄総務課次長、齊藤克博総務課補佐(行政係長)、佐俣瑞穂総務課主幹
午後1時00分、平田教育長、教育委員会会議の開会を宣す。
傍聴人は2名であることを報告。
平田教育長が今回の会議の会議録署名人に沼田委員を指名。
議案審議に先立ち、平田教育長から、第35号議案から第37号議案は議会に提出する案件であるため、第38号議案及び第39号議案は教育委員会表彰に関する案件であるため、第40号議案及び第41号議案は教職員の人事に関する案件であるため、審議は非公開で行いたい旨の発議があり、全員賛成で議決した。
教育委員会の主要行事日程及び次回定例会議の日程について、総務課長が説明。
(平田教育長)
始めに私から一言申し上げる。
まず新型コロナウイルスに関する学校の対応状況等について報告する。本県の「社会経済活動再開に向けたガイドライン」に基づく本県全域の警戒度が、11月6日から「2」から「1」に引き下げられた。学校の状況も安定しており、感染防止対策に工夫をしながら、子供たちの活動が少しずつ平常に戻っている状況であり、安心している。
警戒度が「1」に引き下げられたことによる県立学校の対応について報告する。部活動においては、全国大会等を除き、県内外を問わず、宿泊を伴う対外試合について不可としていたが、6日からは、感染防止対策を徹底した上で、ガイドライン等に基づく感染防止対策を講じている宿泊施設を利用する場合のみ、宿泊を伴う活動を可とした。
次に、県市町村教育長協議会について報告する。県内市町村の教育長に出席いただき、11月12日に県市町村教育長協議会を開催した。今回の開催は今年度2回目となるが、前回は新型コロナ感染防止のため書面開催としたことから、対面での開催は今年度初となる。会議では、「SNSを活用した相談体制構築に向けた調査研究事業」について協議したほか、来年度、本県で開催予定である「令和4年度市町村教育委員会研究協議会(第1ブロック)の本県開催への御協力について」や「群馬県部活動運営の在り方検討委員会からの提言・検討状況」などについて報告し、情報共有を図った。
次に、同じく11月12日に1都9県教育委員会教育長協議会が開催されたので報告する。当日は、県市町村教育長協議会と日程が重なったため、加藤教育次長に代理出席をお願いした。会議では、文部科学省から「学力向上推進のための取組」について行政説明があった後、各都県の教育長から「各都県の学力向上推進の取組について」、特に「子どもの学ぶ意欲向上策に関する取組」について、それぞれの状況説明が行われた後、協議がなされ、情報共有が図られた。
次に、前回の教育委員会会議以降の主な行事についてであるが、10月29日の邑楽・館林地区いじめ防止フォーラムに代田委員及び沼田委員に出席いただいたほか、11月5日の令和3年度教育事務所長との意見交換会に、私と全委員が出席した。
また、11月12日の沼田女子高校創立百周年記念式典に沼田委員、15日の桐生高校第1回創立記念式典に益田委員、17日の桐生清桜高校第1回創立記念式典に代田委員にそれぞれ出席いただいた。
続いて、教育委員から意見や報告をお願いする。
(益田委員)
私は、教育事務所長との意見交換会と桐生高等学校創立記念式典に参加した。
教育事務所長との意見交換会であるが、コロナ禍でなかなか実施が難しい状況の中、久しぶりに事務所長の意見を拝聴することができた。ICTの活用を図るための支援等、率直に意見交換ができたと考えている。事務所長と対面で意見交換できることは、大変意義深いことであると改めて感じた。
続いて、桐生高等学校創立記念式典は、竹内校長先生をはじめ、学校内外の多くの皆様のご尽力により、桐生市長、みどり市長をはじめとするご来賓の方々のもとで、盛大に式典が挙行された。特に、新しい校訓を掲げ、新しい校歌が披露され、これからの桐生高等学校が進んでいく姿を明確に示していただいたと感じた。
(代田委員)
私は、邑楽館林地区のいじめ防止フォーラムと教育事務所長との意見交換会、桐生清桜高等学校創立記念式典に出席した。
いじめ防止フォーラムは、班別協議で行われたが、小中高と学年が違う中で話し合いをしている姿がとても良く、いじめの防止について、意見を伝える側と聞く側とで相手の立場を考えながら協議を進めていることが印象的であった。
また、教育事務所長との意見交換会では、ICT教育について、地区ごとに進め方は違ったが、先生方の意欲的な気持ちは皆同じだと感じた。ICTという言葉に気をとらわれず、子どもたちの気持ちに見落としがないような教育をこれからも続けて欲しい。
桐生清桜高等学校の式典は、桐生南高等学校と桐生西高等学校の統合後初めて行われた。新しい制服の一年生が体育館で、二、三年生は教室からオンラインで参加した。また、桐生市長、みどり市長をはじめ多くのご来賓の方が出席され、各学校の歴史と伝統がしっかり引き継がれた式典であった。コロナ禍のため、開校以降CDで流していた校歌が、今回初めて生徒たちの声で歌われ、また、生徒会長の決意の言葉によって今後の活躍が期待されると感じた。また、式典後に、桐生南高校の卒業生である築地銀だこの佐瀬社長の記念講演があった。生徒たちに向けて、たくさん経験をして、これからの長い人生を送って欲しいという話があり感動した。生徒たちの良い刺激になったと思う。
(沼田委員)
いじめ防止フォーラムと教育事務所長との意見交換会、そして沼田女子高等学校創立百周年記念式典に参加した。
いじめ防止フォーラムについては、先程代田委員から概要をお伝えいただいたので、その点については割愛する。今年度初めて対面でいじめ防止フォーラムを開催した地区ということである。「これからのネット社会をより良く生きていくために、今私たちができること」をテーマに、7つのグループに分かれ、小学生、中学生、そして高校生が参画する形で班別協議をしていた。コロナ対策の関係で、小学校と中学校の引率の先生方は別室にて配信された内容を見ていたが、会場にはパーテーションが置いてあり、マスクもしていたので、配信された内容が良く見られなかったかもしれないと思った。途中の休憩の際に、引率の先生が子どもたちに「頑張っているね。」と声をかけていた姿が印象的だった。
いじめ防止フォーラムは、平成25年に始まり今年で9年目ということである。始まった当初は、いじめをどう防止していくのかという話であったが、時代が進むにつれて、どう人間関係を作っていくのか、ネット社会をどうするのかというところに内容がシフトされていったという事務方の説明もあった。
特に印象に残ったことがあるが、あるグループに、おそらく聴覚障害を抱えている生徒がいた。パーテーションがあり、マスクもしていたため、グループの話がおそらく聞こえにくかったのだと思われる。すると、グループの進行役であった館林女子高校の生徒が、それを察して自ら行動を起こし、一番遠い席にもかかわらず、そこに寄り添って進行していた。これは非常に素晴らしいことだと思う。気づいていても行動に起こすことは難しいと思うが、その生徒はそれをしたということに感動した。
教育事務所長との意見交換会では、小学生では昨年度から、中学生では今年度から新しい学習指導要領がスタートしているが、その中でICTをどう使うのかということだけではなく、その理念の中に何をどう教えるのかではなく、子どもたちが何をどう学び、何を獲得するのかという視点で、事務所長の方々が語っていて、それが研修内容に渡っていることが非常に印象に残った。
沼田女子高校創立百周年記念式典では、こちらのパンフレットと「沼女百年史」をいただいた。沼田女子高校は、沼田高校との統廃合の関係で、非常に繊細な時期に百周年にあたったと思うが、実行委員長を務めていた同校のOBの方が、その思いのたけや、繊細な思いを掲げて今日に至ったことを語っていたことが印象に残った。今後、統廃合に向けて様々な協議が進んでいくと思うが、そういった思いを受けとめながら、どうよりよい形にしていくのかということが、これからの教育行政に必要なことだと改めて感じた。
(河添委員)
私は、教育事務所長との意見交換会に参加した。事務所長の方々の考えを聞く機会をいただき、ありがたかった。中でも、ICTの推進について、それぞれの事務所の様子を教えていただいたが、それぞれの事務所の皆さんが、不易流行ということで、教育の本質のところを大事にしていることを改めて確認できたことが印象的であった。子どもたちがキーボードを叩いて生まれた、その文言あるいは文章が、本当にその子の思いを表現できているのかどうか、我々大人が、教員や親が、きちんと見とっていくことが原点であり大切であるということを、皆さんが意識し、共通理解していたということに安心をした。
(平田教育長)
お忙しい中ご出席いただき、また、情報共有していただき感謝する。
それでは、関係所属長から報告をお願いする。
特別支援教育課長、ハートフルアート展(第27回群馬県特別支援学校児童生徒作品展)の開催について、資料1により報告。
(平田教育長)
私も絵を1枚拝見した。格好良く描こう、素敵に描こうと意識するのではなく、思ったままを渾身で表現していて、非常に印象に残った。
ただいまの報告について、委員から質問等があるか。
なければ、以上で教育長事務報告を終了する。
生涯学習課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり決定
ここで、平田教育長から、これからの審議は非公開で行う旨の発言があり、傍聴人は退室した。
総務課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり承認
学校人事課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり承認
生涯学習課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり承認
生涯学習課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり決定
健康体育課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり決定
ここで、平田教育長から、これからの審議は教職員の人事に関する案件である旨の発言があり、関係課長以外の課長は退室した。
学校人事課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり承認
学校人事課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり決定
教育委員会記者会見資料について、総務課長が説明。
午後1時58分、平田教育長、教育委員会会議の閉会を宣す。