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令和3年度教育委員会運営方針

更新日:2021年4月6日 印刷ページ表示

基本方針

 新型コロナウイルス感染症により、社会や生活様式が大きく変容している中、学校の役割が再認識されるとともに、教育も「ニューノーマル(新常態)」への転換が急務となっています。
 このような予測困難な時代を生きる子どもたちには、答えが一つに定まらない中で課題を発見し、解決に向けて自ら考え、多様な人々と協働する力や、新たな価値を生み出す力が必要です。
 群馬県では、SDGsの理念の下、多様な個性を持つ子どもたちを誰一人取り残さない教育を目指すとともに、社会のデジタル化の進展に合わせた教育のデジタル化を進め、ICTを活用した教育イノベーションを推進する、「第2期群馬県教育大綱」(令和3年度~令和7年度)を策定し、群馬の未来を担う人づくりのために教育の基本的な方向性をまとめました。令和3年度は、この「第2期群馬県教育大綱」と「第3期群馬県教育振興基本計画」を踏まえ、次の8つの基本施策に沿った取組を展開します。

8つの基本施策

1.時代を切り拓く力の育成

  • 社会のあり方が大きく変化し、ルールや目標が明確でない中で、自分の頭で未来を考え、生き抜く力を持ち、新しい価値を創造する「始動人」を育成します。
  • 教科等横断的・継続的にキャリア教育を推進し、大学等の教育機関、企業、関係団体、関係機関等と連携を図りながら、多様な学びの機会を提供し、社会的・職業的自立に必要な能力を育成します。
  • 郷土に関心を持ち、群馬で生まれ育ったことに誇りと愛着を持つ子どもを育てます。
  • 自国の歴史や文化についての理解を深めた上で、積極的に異文化を理解し尊重する態度を身に付けたグローバル人材を育成します。

2.確かな学力の育成

  • ICTを活用した教育イノベーションを推進し、個別最適な学びと協働的な学びを通して、子どもたちの可能性を高めます。
  • 1人1台端末を最大限活用し、対面指導とオンライン教育のハイブリッド化により、学びの質の向上を図ります。
  • 主体的・対話的で深い学びを通して、基礎的・基本的な知識・技能の定着を図るとともに、思考力・判断力・表現力等を育成しながら、学びに向かう力、人間性等を涵養します。
  • 探究型学習(総合的な学習(探究)の時間、STEAM教育等)を充実させ、課題が複雑化・多様化する現代において、多角的に物事を捉え、課題を解決する力を育成します。
  • 児童生徒がICTリテラシーを身に付け、情報を適切に活用・発信できるよう、発達段階に応じた情報活用能力を育成します。基礎的・基本的な学習内容の定着を図るとともに、学びに向かう力を育みます。

3.豊かな人間性の育成

  • 学校教育全体を通して、多様性を認め自他を大切にする心や、自己肯定感や自己有用感を育み、社会性や規範意識を高めるなど、健やかな心の育成を図ります。
  • ネットを介したいじめを含むすべてのいじめ防止に努め、良好な人間関係を築く力を育成します。
  • 本物の文化芸術や自然に触れることにより豊かな感性を育成します。

4.健やかな体の育成

  • 心身の健康を保持増進し、群馬の未来を担う明るく元気な児童生徒を育むため、体力向上に向けた取組や、食育を推進します。

5.信頼される学校づくり

  • 各学校の特性を活かした質の高い教育を推進し、保護者や地域社会との信頼関係を深めます。
  • 教員の大量退職や様々な課題への対応に向け、教員の資質向上を図ります。
  • 子どもたちとしっかり向き合う時間を確保できるよう、学校における働き方改革を推進し、教職の魅力向上を図ります。
  • 障害のある子とない子の交流及び共同学習を推進するとともに、各学校における特別の支援を必要とする児童生徒への指導を充実します。

6.安全・安心な学びの場づくりと防災・危機対応能力の育成

  • 感染症の正しい理解に基づいた「新しい生活様式」を踏まえ、児童生徒が安全に学べる環境を整備します。
  • 学校の施設整備や、防災・防犯、交通安全対策等、安全・安心な教育環境を確保します。
  • 就(修)学支援、多様な教育機会確保のための一層の支援と外国人児童生徒の教育の充実を推進します。
  • 災害や交通事故等から自分自身や周りの人を守る力を育成します。

7.家庭の教育力向上と学校・地域の連携・協働の推進

  • 質の高い就学前の教育・保育の提供を推進します。
  • 市町村や民間団体と連携して家庭教育を支援します。
  • 地域と連携・協働し、学校を核とした地域づくりを推進します。

8.生涯学習社会の構築

  • 学校・家庭・地域・NPOなどの連携・協力体制を構築し、社会教育や生涯にわたる多様な学びを推進します。
令和3年度教育委員会施策体系及び主要事業
目標 施策 主要事業 予算額 担当所属
たくましく生きる力をはぐくむ~自らの可能性を高め、互いに認め合い、共に支え合う~ (1)時代を切り拓く力の育成 時代に応じたキャリア教育の充実 キャリア教育推進(研修)、群馬県キャリア教育推進、オンライン教育推進PJ(オンラインキャリア教育)、進路指導推進事業、主権者教育 等 578千円 総合教育センター、義務教育課、高校教育課、特別支援教育課
実践的な職業教育の推進 Gワークチャレンジ・高校生インターンシップ推進、次代を担う職業人材育成、次代を担う職業人材育成のための教育設備充実、社会人講師活用 110,111千円 管理課、高校教育課
特別の支援を必要とする生徒への就労支援の充実 特別支援学校職業自立推進、特別支援学校作業学習充実 27,188千円 特別支援教育課
文化芸術や尾瀬学校等の郷土資源を活用した学びの推進 群馬県高等学校総合文化祭、自然・歴史・文化遺産研修 1,206千円 総合教育センター、高校教育課
国際理解教育 高校生国際交流促進、ぐんま留学・国際交流事業 4,936千円 高校教育課
豊かな語学力の育成 外国語指導助手支援員、外国語指導助手招致、外国人教員増員、オンライン教育推進PJ(英語ディスカッションプログラム) 126,126千円 管理課、学校人事課、義務教育課、高校教育課
(2)確かな学力の育成 身に付けた知識・技能を活用し課題解決を図る力の育成
学習習慣・生活習慣の確立
教育イノベーションの推進(ICT教育、STEAM教育、理数教育、プログラミング教育 等)
ニューノーマルGUNMA CLASS PJ(少人数学級編制)、COREハイスクール・ネットワーク構想 等 1,156,626千円 管理課、学校人事課、高校教育課
教育イノベーションプロジェクト(教育イノベーション体制構築、ICT活用スキル育成PJ、オンライン教育推進PJ(一部再掲)、STEAM教育推進PJ(高校生科学コンテスト、高校生数学コンテスト・キャンプ))、科学の甲子園ジュニア群馬県大会 等 800,550千円 総務課、総合教育センター、管理課、義務教育課、高校教育課、特別支援教育課
(3)豊かな人間性の
育成
体験的な活動の充実 青少年自立・再学習支援(G-SKY Plan,学びを通じたステップアップ支援促進事業),青少年自然体験等事業 11,469千円 生涯学習課
道徳教育・人権教育の推進 道徳教育総合支援事業、人権教育研修・指導、人権教育指導者養成講座、集会所等における人権教育推進 等 8,311千円 義務教育課、生涯学習課
児童生徒の心のケアシステム推進、自殺の防止 SNSを活用した相談体制構築に向けた調査研究、児童生徒の心のケアシステム推進(スクールカウンセラー、自立支援アドバイザー、適応指導者講習会 等) 293,974千円 義務教育課、高校教育課
いじめの正確な認知に基づく適切な対応
いじめを許さない心を育むための児童生徒による自主的な活動の支援
いじめ問題対策推進(いじめ問題対策連絡協議会,いじめ防止フォーラム 等)、いじめ対策(相談対応)、群馬県いじめ問題等対策委員会 等 16,808千円 総務課、総合教育センター、義務教育課、高校教育課
(4)健やかな体の育成 学校体育の充実 学校体育指導協力者派遣、ぐんまの子どもの体力向上推進事業、オリンピック・パラリンピック教育推進、子どもがスポーツに親しむ環境の整備 26,551千円 管理課、健康体育課
運動部活動の推進と適正な運営 部活動指導員配置促進、高等学校部活動推進エキスパート活用、全国中学校大会開催補助、部活動改革推進事業 等 80,359千円 健康体育課
健康教育・食育の推進 エイズ教育充実・強化、喫煙・飲酒・薬物乱用防止教育の充実・推進、がん教育推進、学校給食ぐんまの日、学校における食育推進、全国栄養教諭研究大会運営 2,741千円 健康体育課
適正な健康管理 児童生徒健康診断 58,208千円 健康体育課
(5)信頼される学校づくり 教員の指導力向上 教員の指導力向上PJ、教育研修員研修、研修支援隊、学校における職場環境の整備(教職員の多忙化解消に向けた協議会、学校の業務改善・効率化PJ) 等 3,001千円 総合教育センター、
学校人事課
様々な課題への対応力の向上
生徒指導体制の充実
学びと家庭のサポート(スクールロイヤー、スクールソーシャルワーカー、生徒指導担当嘱託員の配置、問題行動対策会議、携帯インターネット問題講習会 等) 51,049千円 義務教育課
学校非公式サイト等調査・監視 1,727千円 高校教育課
教職員の健康の保持増進 職員保健管理(定期健康診断、ストレスチェック,メンタルヘルス対策 等) 54,709千円 福利課,総合教育センター
障害のある子への適切な対応等 特別支援学校医療的ケア支援、特別支援教育センター運営 69,972千円 総合教育センター、
特別支援教育課
特別支援学校の整備 藤岡特別支援学校整備、特別支援学校スクールバス運行 等 1,339,316千円 管理課、特別支援教育課
特別支援学校のセンター的機能強化等 小中学校・高等学校等相談支援、交流及び共同学習推進 15,931千円 特別支援教育課
地域とともにある学校づくり
高校教育改革の推進
高校教育改革推進、尾瀬ハートフルホーム・システム運営、学校支援センター運営推進、コミュニティ・スクールの設置推進 14,405千円 管理課、義務教育課、高校教育課
(6)安全・安心な
学びの場づくりと
防災・危機対応
能力の育成
学校施設の長寿命化の推進
県立学校施設・設備整備
学校施設長寿命化推進、県立学校等空調設備整備、県立学校施設ブロック塀安全対策 等 1,945,993千円 管理課
ICT環境の整備と情報セキュリティの確保 県立学校における情報セキュリティ対策(ぐんまスクールネット運営、生徒情報管理システム)、県立学校緊急情報セキュリティ対策 599,972千円 管理課、総合教育センター
就(修)学,多様な教育機会確保のための支援,外国人児童生徒の教育の充実 外国人児童生徒等教育充実総合対策、夜間中学設置促進、就学支援金、奨学のための給付金、特別支援教育就学奨励 等 4,909,741千円 管理課、義務教育課、高校教育課、
特別支援教育課
防災教育の推進 学校安全総合支援 2,200千円 健康体育課
安全確保と安全教育の充実 地域ぐるみの学校安全体制整備推進、交通安全教育推進、中高生の自転車安全対策 9,468千円 健康体育課
(7)家庭の教育力の向上と
学校・地域の連携・協働の推進
質の高い就学前の教育の推進 幼児教育応援、就学前のぐんまの子ども はぐくみプラン推進、幼児教育・職務研修 等 3,157千円 総合教育センター、
義務教育課
家庭教育支援の推進 家庭教育応援、生涯学習センター運営(家庭教育に関する指導者の養成) 等 643千円 生涯学習課
学校・地域の連携・協働の充実 地域学校協働活動推進事業、地域学校協働活動体制整備推進、健康教育総合推進 等 36,881千円 生涯学習課、健康体育課
(8)生涯学習社会の構築 多様な課題に対応した学習機会の充実 生涯学習センター運営(ぐんま県民カレッジ、まなびねっとぐんま 等)、国重文指定文書保存整理、教育普及活動(古文書講座 等)等 5,591千円 生涯学習課、文書館
社会教育施設の有効活用 ぐんま天文台運営、ぐんま昆虫の森運営、生涯学習センター施設管理、生涯学習センター少年科学教育推進, 269,532千円 生涯学習課
読書活動の充実と県立図書館の機能強化 図書館運営(読書活動推進、図書資料整備、市町村・学校等支援、資料情報サービス、第5次図書館情報提供システム運用 等) 160,158千円 生涯学習課
地域の学びを支える人材づくり 社会教育委員会議運営、社会教育委員研究会議、社会教育研修支援 1,097千円 生涯学習課
青少年教育の推進 青少年会館運営、青少年自然の家運営、【再掲】青少年自立・再学習支援(G-SKY Plan、学びを通じたステップアップ支援促進事業)、青少年自然体験等事業 112,391千円 生涯学習課

令和3年度教育委員会運営方針(PDFファイル:576KB)

施策体系及び主要事業(PDFファイル:314KB)


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