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平成28年4月15日(金曜日)
県庁24階 教育委員会会議室
笠原寛教育長、眞保智子教育長職務代理者、坂本壽枝委員、天田清之助委員、藤原重紀委員
佐藤喜治教育次長、小笠原祐治教育次長(指導担当)、岡島美智子総合教育センター所長、荒井進総務課長、田谷昌也管理課長、小野良之福利課長、野村晃男学校人事課長、三好賢治義務教育課長、山口政夫高校教育課長、阿部秀明特別支援教育課企画主監、下田明英生涯学習課長、羽鳥尚之文化財保護課長、高田勉健康体育課長、柴野敦雄総務課次長、根岸政彦総務課行政係長、田中さやか総務課主任
午後1時00分、教育長、教育委員会会議の開会を宣す。
傍聴人は3名であることを報告。
教育長が小池委員から欠席の届出があったことを報告。
教育長が今回の会議の会議録署名人に藤原委員を指名。
教育委員会の主要行事日程及び次回定例会議の日程について、総務課長が説明。
事務局から傍聴人に対し、傍聴資料を配付した。
続いて、関係所属長から教育長事務報告がされた。
(学校人事課長)
群馬県教育委員会、群馬県市町村教育委員会連絡協議会、小学校・中学校・高校・特別支援学校の校長会及びPTA団体、区長自治会長連合会、子ども会育成連合会の代表者で学校・家庭・地域のあり方について協議を行い、学校・家庭・地域の役割、連携のポイントを提言にまとめたことついて、資料1により報告。
(委員)
学校・家庭・地域のあり方について、学校・家庭・地域がそれぞれの役割を果たして連携していくことは、子どもたちのためにとても大事なことだと思う。各機関が協議会をもって提言にまとめたのは素晴らしいことだと思うが、これが提言に留まらず、確実に徹底されて実践していけるよう、今後の扱い方はどのように考えているのか。
(学校人事課長)
例えば区長等が大変熱心にこの会議等でも意見を言ってくださった。本当にそんなに学校が忙しいのかというところから始まり、学校が忙しいということが区長会や社会にあまり伝わっていないのではないかということが指摘された。そうしたことを理解していただくために、例えば、学校人事課や市町村の教育委員会の担当者等が出向いて説明をしたりすることも大事だろうということで、今後やっていきたい。また、このリーフレットを学校でも当然配るが、区長さん方が集まる会議や地域の集まり等でも配りたい。また、リーフレットの下の方に学校・家庭・地域の代表者の会議というのがあるが、こういった会議は学校が音頭を取らなければならないと思う。そういった会議等も開きながら、地域毎に何ができるか、どんな協力・連携をしていくかということを、しっかり話し合い、実行していこうと、代表者の中で確認したので、それを広めていきたい。
(委員)
是非成果として現れて、いい子どもたちが育つようにお願いする。
(委員)
先般、聾学校の入学式に参加させていただいた。聾学校は県下から一つの学校に入学してくるということで、その保護者の方は、地域に戻ると孤立してしまうという。いわゆる一般の学校の学校区だと、こういった区長さんなどを中心として支援をできると思うが、そういう目の届かない、県下一円になるようなところの子どもさん方についても地域が支えられるような、そういった仕組みができあがってくればより良いのかなと思う。これは要望なのでよろしくお願いする。
(教育長)
今、委員からお話のあったように、また委員からも大切だとお話があったように、区長会の皆さんにも協力いただいて、これを作る仕組みとして、しっかりとした良い提言ができたのだと思う。両委員からお話しいただいたことを踏まえて、今まで以上にしっかり回していけるような取組を皆さんに協力いただきながら進めていきたい。
(学校人事課長)
平成28年度のぐんま少人数クラスプロジェクトの充実について、資料2により報告。
(高校教育課長)
平成28年度公立高等学校入学者選抜結果について、資料3により報告。
(特別支援教育課企画主監)
平成28年度県立特別支援学校高等部入学者選抜結果について、資料4により報告。
(特別支援教育課企画主監)
平成28年4月1日に施行された障害者差別解消法への群馬県における対応状況について、資料5により報告。
(生涯学習課長)
公立小中学校紹介テレビ番組「~地域が支える小中学校~みんなの時間」の放送について、資料6により報告。
議案審議に先立ち、教育長から第8号議案については附属機関の委員の委嘱に係る案件であること、第9号議案と第10号議案は人事に関する案件であることから、審議は非公開で行いたい旨の発議があり、全員賛成で議決した。
総務課長、原案について説明
異議なく原案のとおり承認
総務課長、原案について説明
異議なく原案のとおり承認
学校人事課長、原案について説明
異議なく原案のとおり承認
学校人事課長、原案について説明
異議なく原案のとおり承認
学校人事課長、原案について説明
異議なく原案のとおり承認
学校人事課長、原案について説明
異議なく原案のとおり承認
義務教育課長、原案について説明
異議なく原案のとおり決定
ここで、教育長から、これからの審議は非公開で行う旨の発言があり、傍聴人は退室した。
義務教育課長、原案について説明
異議なく原案のとおり承認
ここで、教育長から、これからの審議は教職員の人事に関わる案件である旨の発言があり、関係者以外は退室した。
総務課長、原案について説明
異議なく原案のとおり承認
ここで、教育長から、これからの審議は事務局等の人事に関わる案件である旨の発言があり、関係者以外は退室した。
総務課長、原案について説明
異議なく原案のとおり承認
教育委員会記者会見資料について、総務課長が説明。
教育長が次のとおり報告した。
(教育長)
私からは、3点、報告する。
まず第1点は、教育委員会制度についてである。
教育委員会制度についてだが、御承知のとおり、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律が、平成27年4月1日に施行され、教育委員長と教育長を一本化した「新教育長」の設置等を柱とした教育委員会制度改革が行われた。群馬県教育委員会では、これまで経過措置により旧制度となっていたが、新たな教育長ということで、私がこの4月1日付けで知事から任命され、新しい教育委員会制度がスタートした。今回が新制度での最初の教育委員会会議となる。教育委員の皆様には引き続きよろしくお願いする。
私は教育分野の仕事に直接携わるのは初めての経験である。皆様の力添えをいただきながら、この職務を全うしていきたいと思っている。この3月までは知事部局の企画部長ということで、県政運営の基本となる総合計画の策定に係わっていた。そうした中で、計画策定のために外部の色々な有識者の方にお集まりいただく懇談会というのがあった。懇談会では県内の経済界の方、教育界の方、ボランティア団体の方、さらには県外の方、マスコミの方、金融機関の方、県内各界から代表者の方に御協力いただいて、様々な提言をいただいたところである。その中で特に、やはり人づくり、とりわけ子どもたちへの教育の重要性について、懇談会の中でも沢山の方から御指摘をいただいた。知事も全く同じ考えであり、私も総合計画の策定の中で知事とも何度も議論させていただいた。そうした中で、私自身も子どもたちへの教育の重要性を再認識させていただいたところである。何分、教育分野の知識や経験はないが、皆様方の御支援、御協力をいただきながら、子どもたちが県内の学校で学んで良かったと本当に思ってくれる魅力ある学校づくりなど、教育長の職務に全力で取り組んで参りたいと考えているので、是非今後とも御指導、御協力をいただければと思う。
続いて、2点目、年度末人事異動について、教育委員会関係全体の話をする。
今回の異動規模は新聞等で発表されているが、全体で4,167人である。内訳とすると、事務局が340人、県立学校で862人、市町村立学校で2,965人と、前年度を若干上回る異動規模となっている。ちなみに、昨年度は全体で4,094人である。異動率は、およそ27.2%ということで、およそ教職員約4人に1人の割合での異動となる新年度の人事配置である。
最後に、主な出席行事について報告する。
前回の教育委員会会議以降の主な行事について御報告する。
3月31日には、退職辞令交付式並びに退職者表彰式が行われ、眞保委員長に御出席いただいた。
4月1日には、事務局等職員、校長・教頭等辞令交付式並びに新任教職員辞令交付式が行われた。
また、8日には、県立高等学校の入学式が行われ委員の皆様にそれぞれ御出席いただいた。眞保委員には前橋女子高等学校、坂本委員には太田工業高等学校、天田委員には沼田高等学校、藤原委員には聾学校の式典に御出席いただいた。
また、11日には、公立高等学校長・公立中等教育学校長・県立特別支援学校長会議が開催された。
御協力いただきまして滞りなくできましたことをあらためて感謝申し上げる。
それでは、今、御紹介させていただいたが、それぞれの出席行事について、委員から一言ずつでも御感想、あるいは今後こうした方がいいのではないかという意見等があれば、時間も限られるが簡単にお話いただければと思う。
いかがか。
(委員)
私は、3月31日に退職者の辞令交付式並びに表彰式に出させていただいた。あの席は御承知のとおり多くの校長先生、教頭先生、幹部の先生方がおられ、これほど多くの方々が県の教育に御尽力くださって、そして長年勤め上げられ、この場に集まっていただいたということで、非常に感銘を受けた。そして、あの方々がそれぞれの場で後輩を育ててくださり、今後もまた教育が滞りなく続けられていくということを、とても大きく感じた。
また、4月8日には前橋女子高校の入学式に出席した。今年が最後かと思うと感慨深いものがあった。今年は桜も非常に綺麗であった。前橋女子高は大変良い学校で歴史もある学校だが、改めてその歴史は何からくるのかと考えた。卒業生の皆さんが、PTAや同窓会で御活躍している姿を見ると、やはり私ども教育に携わる者が成果として出せるものは卒業生であり、その方達が社会に貢献してくれるということが、きっと教育の成果として社会に還元できるのだということだ。90歳になる同窓会長の方が、かくしゃくとして新たに同窓会のメンバーに連なる新入生の方に、すてきな御挨拶をしてくださったのを近くで拝聴できたことを、最後の入学式参加ということで大変ありがたく存じた。本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
(委員)
私は、4月8日に太田工業高等学校の入学式に参加した。入学者が200名、1.4倍の競争率で結構高かったということで、やはり勝ち抜いたのだなという意識、喜びが子どもたちにあって、これから太田工業高校生として頑張らなければという感じの顔と緊張感が非常にあった。とてもしっかりした態度で入学式に参加していた。星野校長先生がたまたま今年でお終りということであり、話に非常に熱がこもっていた。この3年間が人生の土台作りなのだ、今後3年先を見据えて学ぶのだと、特に工業高校なので、地元の企業に非常に期待されているので頑張るようにとお話をしていた。子どもたちも一生懸命聞いていた。工業高校なので、私は昔の意識でいたが、女の子がちらほらいたのにびっくりした。数えたら200人の中に12名の女の子がいた。校長先生曰く、工業高校に入ってくる女性は非常に意識が高くて、非常に有能な子が多いと、誇らしげに語っていた。やはり時代が変わったのだ、女の子もそういった方面にどんどん、着々と入ってきているのだという感想を持った。大変すばらしい入学式だった。お世話になりました。
(委員)
私は沼田高校に行った。伝統の素晴らしさを感じた。今、119年目と言っていたが、元々前橋中学の沼田分校ということでスタートして、その後、沼田高校の分校が色々できて、例えば、尾瀬高校などができた。今年度、尾瀬高校の校長先生が沼田高校の校長先生に赴任し、尾瀬高校の話も色々聞いた。先ほどの坂本委員のお話と相反するかも知れないが、沼田高校は男子校で生徒が全部男性である。男性だけの良さというのを私は非常に感じたので、沼田女子高校と一緒になったらどうなのかなと考えた。119年の伝統というのは、やはりそれなりに生徒が誇りを持っているのではないかなということが一つあり、この伝統を破ってしまっていいのかなと一つ考えさせられた。非常に優秀な生徒で、それなりに、どちらかというと品格があるような感じももちろんしたし、高校卒業後の就職等も大変良いところに入っている。その伝統も含めて、私が会社に入ったときの同期に沼田高校の卒業生が一人いるが、その人を含めて伝統の良さは何かあるのではないかと感じた。その私と一緒に会社に入った人が言うには、赤城山は沼田から見るのが表だと言う。我々は南側から見るのが赤城山だと思っているが、沼田の人は裏から見るのが本当の赤城山だという。南側からでは本当の赤城山の良いところを見ていないということで大変勉強になった。入学式を始めるときに、上に鐘があり、それが下におりてきて、それを鳴らしてスタートする。その辺の伝統を含めて大変いい入学式だったと思う。できたらこのまま男子高校で行ければと感じた。
(委員)
聾学校の入学式に参加させてもらった。聾学校なので、みんな話せない、耳が聞こえないと思ったが、大方の子は何かしらの器機を使っていて耳が聞こえる。しかしながら、言葉が上手く聞こえないということだった。ここで一番感じたのは、手話言語条例が施行されているが、手話に取り組んでいる方がいないということ。私は短いあいさつではあるが、みなさんに「御入学おめでとうございます。友達をたくさん作ってしっかり学んでください。」ということを手話で話した。手話で話したら、保護者の方は手話が分かる。あいさつが終わったときに大きな拍手をいただいた。70代から80代くらいの同窓会長からも「グーだ、グーだ」ということを示された。入学式が終わった後に、その同窓会長が「手話をどこで覚えたのか」と手話で聞いてきたが、私は何を言っているのか分からないので、通訳の方に聞いてもらって話をした。たったそれだけの言葉を手話でやっただけで、大きな反響になる。それだけ、手話をやる人が少ない。一般の方達も御入学おめでとうございますくらいしか言わないのかと思っていたら、それ以上のことを言っていた。まだ話すのかというくらい手話でしているのだなと感じた。校長先生に聞いたら、手話をやったりあいさつをしたりする時は、スライドに言葉が出る。壇上であいさつをすると、スライドに言葉が出て、あいさつを話す人、その隣に手話をする人がいるので、見る人は3つ見ることになる。字を読める人は字を見る、読めない人は手話を見る。したがって、話している人の姿を見ようとすると、言葉が切れてしまう。話すのと一緒に手話ができると顔を見て、その人の表情を見ながら聞ける。先ほど話したとおり、手話というものができないので地域で孤立しているというのがあった。教育委員になり、最近盲学校や通級教室など、特別支援学校などへの視察を組んでいただいたので、よりそういう方達の立場に立った教育というものも必要なのかなということを非常に肌で感じた。
(教育長)
条例もできたことであるし、私も含めて、簡単な自己紹介くらいはできるように勉強し、これから実践して行きたい。
(委員)
教育委員会の代表として入学式に参加させていただいたので、教育委員会も手話をやっているのだということで、手話でのあいさつをした。
(教育長)
教育員会事務局も取組を考えて行ければと思う。
午後1時55分、教育長、教育委員会会議の閉会を宣す。