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平成25年11月18日(月曜日)午前10時00分~午後12時10分
県庁7階 審議会室
委員11名(4名欠席)
石川委員、今井委員、宇敷委員、荻原委員、金澤委員、樽井委員、寺澤委員、豊泉委員、長澤委員、羽鳥委員、花田委員
事務局21名
教育委員長、教育委員、教育長、教育次長、教育次長(指導担当)、総合教育センター所長ほか教育委員会事務局各課室長、総務課担当職員
座長が開会のあいさつを行った。
(事務局)
(取組1~7について説明)
(委員)
取組3について伺いたい。前回の懇談会では、特別支援学校や特別支援学級に在籍していない特別な支援を要する子を含めての就労支援であったと捉えたが、この文面の中で、どの部分でそのことについて触れているのか。
(事務局)
取組3では、特別支援学校の高等部の生徒が職業に就くという、就労支援の部分に特化している。特別支援学級や発達障害等の子については、他の取組の中で触れている。
(委員)
取組1の主な取組内容(4)に関連して、各企業では昔から中学生や高校生の受入れというものを行ってきたが、職場体験・インターンシップの内容について、何をどこまで企業側に要求するのか、もう少し具体的に盛り込んでもらいたい。最低限、仕事をするにあたっての計画等をいただけるとありがたい。学校教育の一環として、貴重な授業時間を使用する中で、受け入れる側からすれば、学校が企業に何を求めているかは重要である。そこが不明確であるため、実施する段階で、先生・生徒・親・企業がせめぎ合いになる。互いに、不慣れであるからこそ、具体性がほしい。
(事務局)
インターンシップについては、各企業に非常にお世話になっている。基本的には、各学校の先生と生徒の実態を知っている企業との間で話合いとなるが、企業側にどういったものが必要かということについて、できる限り教育委員会で方針を作って示していきたい。
(委員)
せっかく子どもたちを受け入れるのであれば、より効果的で有用なものになるようにしてほしいと思う。
(委員)
取組7について、主な取組内容の(6)でALTについて触れるのであれば、取組4の現状の(2)でも配置状況について触れてもらいたい。また、取組6と7の現状の部分で、小中学校のALTについて触れているが、中身を見ると似た内容なので取組7に一本化したらどうか。
(事務局)
(取組8~12について説明)
(委員)
取組8について、義務教育と高等教育に分けたことについては非常にありがたい。取組8-2の現状(4)が、学習指導要領からそのまま抜き出してきたような内容で非常に抽象的であり、具体的に行っていることが伝わってこない。また、取組の方向(4)についても、既に取組1で述べているような内容なので、もう少し進学に特化した内容にしてほしい。普通高校の立場からすると、教育委員会から大学進学について強力に支援する、という文言がほしい。生徒が適切な大学選びを行い、その大学を目指して頑張ることが学力の向上につながるという観点から具体的な中身にしてほしい。
(事務局)
できるだけ委員の意見を反映させたいが、すべての高等学校が対象となるので取組については再検討していきたい。
(委員)
取組11の取組の方向について、高校教育について全く触れていない。確かに高等学校ごとに内容が異なるので難しいかもしれないが、義務教育で培ったリテラシーを基にそれを活用していくような取組の方向がほしい。
(委員)
取組11の現状(2)について、小中学校についての記載はあるが、高等学校の分も触れた方がよいのではないか。
(委員)
取組10の取組の方向について、取組4で「本物の文化芸術に触れる機会」という文言が数回出てくるので、理科教育の推進についても、「身近な自然に直接触れる」や「本物の自然に触れる」といった文言があると分かりやすいと思う。
(委員)
取組9の取組の方向(7)について、もう少し具体的な内容にしてほしい。
(事務局)
読書週間など、学校によっては図書活動を行っているので、学校図書館を中心とした活動について再検討していきたい。
(委員)
取組11の主な取組内容(4)について、インターネットの世界は常に進化しているので、授業モデルについて総合教育センター辺りが情報を集めて示していってほしい。
(事務局)
(取組13~17について説明)
(委員)
計画の基本目標である「たくましく生きる力をはぐくむ」という内容がどこに出てくるのかと考えた場合、この「豊かな人間性の育成」の部分になるのではないかと思う。基本施策名を「たくましく豊かな人間性の育成」とでもしかしたらどうか。「たくましく」ということは、人とうまく調和して自分を生かすということであり、それは体験活動やボランティア活動等の中で育まれると思う。いじめについては、社会に出てからもいじめはあるので、学校教育の中でいじめを切り抜ける力・たくましく生きる力を意識した指導を行っていくべきだと思う。
(事務局)
「たくましく生きる力」というものは、心の部分だけでなく全体に関わる考え方なので、基本施策3で特筆するものではないが、課題なり取組の中で触れていけるものについては、触れていきたい。
(委員)
いじめに関連して、虐待については触れなくてもよいのか。児童相談所との連携とか。
(事務局)
虐待となると福祉行政の分野となるが、家庭教育の支援の関係で触れている部分もある。
(委員)
取組13について、現状(2)の「ボランティアチューター」や主な取組内容(4)の「JRC活動」、取組15の主な取組内容(4)の「LHR」といった言葉は、日本語で対応できるものについては日本語で分かりやすく書くべきだと思う。現場の先生が一目見て分かるような記述にするべき。
(委員)
取組13の主な取組内容(5)について、ガールスカウト等も社会教育団体として地域貢献や奉仕活動を行っているので、もう少し記述に広がりがあるとありがたい。
(委員)
高等学校における自転車事故等の交通安全に対する指導はどこに盛り込むべきか。道徳教育とは「こうしよう、ああしよう」というプラス思考のものであるので、「これしちゃダメ、あれしちゃダメ」といった記述は盛り込みにくいということは分かっているが。また、あいさつや日々の清掃といったこともどこに盛り込むべきか。
(事務局)
取組9の主な取組内容(4)で、あいさつの励行や交通マナー等については、「マナーアップ運動」として網羅している。また、交通安全については、取組33の主な取組内容でも触れている。
(委員)
取組33は、通学路の危険性の排除といった、いわゆるハード面の話だと思う。また、マナーアップ運動も「学習」の範囲のものなので、交通モラルやあいさつといった話になると、基本施策3に入ってくるのではないか。
(委員)
以前も申し上げたが、県の計画や行政方針というものは、市町村においてはベースとなるものであり、市町村の中には、指導主事が配置されていないところもあったりするので、できるだけ分かりやすく記述するべきだ。
取組14の課題(1)で「教育活動全体を通じて」という文言があるが、例えば国語や算数といった教科の中で、何を核として道徳教育を行っていくのかということがなかなか伝わらない。「内容項目を踏まえ」「内容項目に照らして」といった文言があると分かりやすくなると思う。そして「年間を通じて」という言葉も、集中的にまとめて授業を行うということではなく、毎週定期的に子どもたちの道徳心を刺激していくということが重要である。また、取組15の主な取組内容(3)で「教育活動全体を通じた取組」というものについても、どういうことなのか分かりやすく記述してもらえればと思う。
そして、取組14の主な取組内容(5)について、義務教育では「道徳的心情」「道徳的判断力」「道徳的実践意欲及び態度」を合わせて「道徳的実践力」というが、高等学校では違うのか。そこの部分を確認してほしい。
(事務局)
(取組18~21について説明)
(委員)
取組19の取組の方向(3)において、スポーツ指導だけでなく普段の人間性の育成といったことについても触れており、継続的な指導を考えての記述だと思う。主な取組内容(4)で、「専門的技術指導を必要とする市町村に対して、地域の優秀な指導者を派遣」とあるが、定期的・長期的に関わってくるのであれば派遣だけでなく県で雇ったりすることも考えた方がよいのではないか。優秀な指導者は、自分で活動している人も多いと思うし、地域総合型で生計が成り立っている人も少ないと思うので、もう少し市町村に働きかけるものがあればよいと思う。
(事務局)
(取組22~29について説明)
(委員)
取組28の現状について、現在富岡、吾妻地区で再編計画が進んでいることや、高校教育改革有識者委員会についての記述をすべきである。また、達成目標は、統廃合だけに着目している。この高校教育改革推進計画全体を計画どおりに進めているという観点から記述した方がよい。
(事務局)
有識者会議等については、内容を取り入れてからと考えていた。現状については、現在行っていることをそのまま記述した。
(委員)
取組25の達成目標(1)「特別支援学校の児童生徒が居住する地域の小中学校の児童生徒との交流を行う率」について、私の子どもは以前特別支援学校に通っていた。毎年、地域交流を行うかといった通知が来るが、数回行った後、行きたくなくなった。というのも、保護者側が、アウェーな空気を感じていたためである。そのため、この交流を行うのであれば、どういった活動を行うのか具体的な提案がないと、受け入れる学校も困惑するのではないかと思う。肢体不自由の児童生徒を対象としたものや普通学校の児童生徒が養護学校に行って交流する活動は、うまくいっている話を聞く。
(事務局)
これまでも交流等を行う中で、保護者や関係職員から交流の状況をうかがっている。事前の学校通しの打合せで、どういう目的でどんな交流をして、その後子どもたちの心情がどう変化したのか丁寧に図っていかなければ、交流の意味がないということは承知している。
(委員)
取組26について、どの地域にどのくらい特別支援学校があるのか教えてほしい。また、学校評議員とはどのような活動を行っているのか。
(事務局)
今まで富岡・甘楽、藤岡・多野、吾妻の各地域に県立特別支援学校がなかったが、富岡・甘楽については今年度から開校しており、藤岡・多野については来年度から、吾妻については平成27年度から開校予定である。
(事務局)
学校評議員は、県で承認し、各学校に配置している。学校について、様々な意見や問題点を指摘していただき、それを改善していくものである。
(委員)
取組22について、毎年1回、初任者研修(一部地区)において先生方を対象にマナー講座を行っている。マナーや電話対応については、近年必要性を増したため、新人の先生が対象となり勉強されている。問題なのは、研修して戻った学校でOJTが機能しないことである。こういったことは、個人ベースでなく、全体として取り組むべきものであるので、上の世代の先生方にも興味を持って受講して頂きたい。特に、電話は初期対応で、かなりのクレームが回避される傾向にあり、若い先生方のメンタルケアーにも効果的と考えられる。
(事務局)
(取組30~33について説明)
(意見なし)
(事務局)
(取組34~40について説明)
(委員)
取組35の現状(3)のまちかど子育てについて、以前講師として参加したことがあるが、2時間程度で時間が短く感じた。もう少し時間を取ってほしい。また、取組39の現状で見られるように、公立図書館と連携している学校の割合が、小学校に比べて中学校では低くなっている。どうやって、読書量を増やしていくかが課題だと思う。今は、普通の小説まで行かず、ライトノベルで終わってしまう学生が多く、ツイッター等で短い文章に慣れてしまっている。学校によっては、朝に読書時間を設けたりして工夫をしているところもあると思うが、そこで少し複雑な本を取り上げたりすることも必要かなと思う。
(委員)
取組39の達成目標について、現状がかなり低いので達成目標も高くできないのかもしれないが、読書は非常に重要なので、中学校についても50%ぐらいに設定して積極的に読書を行うよう主な取組内容を工夫してもよいのかなと思う。また、現在電子書籍が広がっているので、高校については、そうした活動を盛り込んでもよいと思う。
(委員)
取組34の主な取組内容(1)で、地域の子育て支援について触れているが、乳幼児がいるお母さん方はなかなか交流の場に出てこないので、お腹に赤ちゃんがいる段階から勉強の機会や読書の大切さを教える取組があってもよいと思う。
(委員)
委員のおっしゃるとおり、読書の時間というものは非常に重要なものであり、赤ちゃんのときなど小さいころから本に触れる機会をつくっていくことが大事だと考えている。
(委員)
最初に申し上げた発達障害傾向にある子への就労支援については、やはりどの取組にも盛り込みづらいのかなと感じた。あえて盛り込むとすると、キャリア教育の中で、高等学校の生徒に対してこうしたことを学ばせていくという感じになると思うが、学校で行っていくことが難しいようであれば外部団体との連携という形で盛り込んでいければと思う。
12月上旬に常任委員会に説明後、パブリックコメントにかける予定。
次回は、1月上旬に開催することとした。
以上