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キッチンカーで発生した食中毒事件について(食品・生活衛生課)

更新日:2024年5月15日 印刷ページ表示

 キッチンカー(飲食店)が令和6年5月5日(日曜日)に提供した食事を原因とする食中毒事件が発生しました。県では、当該飲食店に対し3日間の営業停止を命ずるとともに、再発防止策を指導しました。なお、有症者は全員快方に向かっています。

1 概要

(1)発生日

令和6年5月5日(日曜日)21時頃(初発)

(2)有症者

28名(うち、受診20名)(5月15日時点)

年齢別発症者数(名)
 

10代

未満

10代 20代 30代 40代 50代 60代

70代

合計
男性 8 1 0 2 2 1 1 0 15
女性 4 4 0 3 1 0 0 1 13
合計 12 5 0 5 3 1 1 1 28

【有症者住所】前橋市(18)、伊勢崎市(3)、高崎市(3)、桐生市(2)、北群馬郡(1)、佐波郡(1)

(3)症状

嘔吐、発熱、吐き気、下痢、腹痛等

(4)病因物質

ノロウイルス

(5)原因食品

5月5日(日曜日)に当該飲食店が提供した食事(ロングポテト、チーズハットグ、ケバブ、10円パン、かき氷)

(6)原因施設

キッチンカー

営業区域 群馬県内一円

(7)経緯

 令和6年5月6日(月曜日)20時頃、伊勢崎市在住者から伊勢崎保健福祉事務所へ「渋川市内のキッチンカー(太田保健福祉事務所で営業許可取得)で提供していた食事を喫食したグループの複数名が下痢、嘔吐の症状を呈している。」旨の連絡がありました。

   調査したところ、5月5日(日曜日)に当該飲食店が調理した食事を喫食した5グループ39名中28名(5月15日時点)が、同様の食中毒様症状を呈していることが確認されました。有症者の共通食はこの飲食店が調理した食事のみであること、有症者6名の便からノロウイルスが検出されたこと、有症者の発症状況がノロウイルスによるものと一致していること及び診断した医師から食中毒届が提出されたことから、この飲食店が調理した食事を原因とする食中毒事件と断定しました。
 

2 施設に対する措置

飲食店営業の営業停止3日間(令和6年5月15日(水曜日)から5月17日(金曜日)まで)

3 参考

本県の食中毒発生状況[5月15日現在、( )内は中核市を含む]
  発生件数 患者数 死者数
令和6年1月~5月15日 4(7) 198(244) 0(0)
令和5年1月~5月15日
(昨年同期)
2(3) 35(75) 0(0)
令和5年 7(14) 116(169) 0(0)

4 ノロウイルス食中毒の予防のポイント

  • 下痢等の体調不良がある人は、食品を直接取り扱う作業を控えましょう。
  • ノロウイルス食中毒を予防するため、調理前、トイレ後は念入りに手洗い(消毒)をしましょう。
  • 調理器具等の消毒には、熱湯や塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)が有効です。
  • 食品は中心部まで十分に加熱(85度以上で90秒以上)しましょう