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群馬県立文書館では、1年につき約1万点の古文書を数回に分けて新たに公開しています。このほど、次のとおり新たな古文書・絵図を閲覧いただく準備ができましたので、ご案内します。
小板子村の名主・村会議員を務めた糸井家に伝来した文書です。金銭請取に関する文書を多く含んだ近世文書約50点と、役場からの通知・依頼や各種税金の領収書といった近現代文書からなります。水帳の写しや、一伝流の剣術目録なども含まれています。
明治期から戦後直後までの昌楽寺廻り世話人・青年会の資料、昭和20年代後半からの山王青年会の運営資料、昭和50年代からの山王自治会の資料で構成されています。昭和50年頃に落雷を受けた、日枝神社境内のクロマツについての資料が特徴的です。(右図)
ウ、岩内欽司氏収集文書(263点)
近世文書には陸奥国伊達郡小坂村、飛騨国吉城郡小鷹利郷打保村など、様々な地域の文書が含まれています。近現代文書は高崎市嘉多町在住の竹澤国太郎氏に関するものが中心です。
エ、勢多郡富士見村時沢(現前橋市) 富士見村時沢区有文書(1536点)
赤城山南西の裾野部に位置する富士見村時沢地区で保管されていた文書です。江戸から昭和期にかけての土地や戸籍、山林利用について等様々な史料があり、保存状態も良好です。例えば不動尊に関する史料からは、花火や芝居興行、露店が出店する祭礼の盛況、時代時代を反映する護摩講の祈りなどが読み取れます。このような講や祭礼を通じて、時沢不動尊が大人から子供までを結び付ける共同体の核になっていた様子が伺われます。(右図、江戸期水帳)
群馬県立文書館(もんじょかん) 2階 閲覧室 (前橋市文京町3丁目27-26)
開館時間:9時00分~17時00分 休館日:月曜日、月末日、国民の祝日
撮影は無料(スマートフォンやカメラをお持ちください。)
複写は1枚につき、白黒は10円、カラーは50円
『ぐんまの古文書 続編』(1,009円)等も販売中
群馬県立文書館では、現在、約28万点の古文書(原本)、約4万6千点のマイクロフィルム収集古文書、約7万点の群馬県史収集複製資料(ともに閲覧は複製本)等を公開し、県民の皆様をはじめ、広く一般の方々、研究者の方々などにご利用いただいており、歴史の確かな証拠である貴重な古文書や絵図の原本を直接手に取ってご覧いただくことができます。詳しいご利用方法、収蔵資料の目録、最新情報等は、当館ホームページでご確認ください。