群馬県内における令和4年度の野生鳥獣による農林業被害額は499,952千円で、令和3年度比87%と減少しました。
被害を及ぼしている主な野生鳥獣(5獣種)の捕獲総数は19,447頭で、令和3年度比108%と増加しました。
1 野生鳥獣による農林業被害額
(1)被害額 499,952千円(令和3年度比 87%)
- 農業被害額 277,904千円(令和3年度比 81%)
- 林業被害額 222,048千円(令和3年度比 97%)
(2)被害額増減の主な要因及び今後の被害対策の方向
- 農業被害額が令和3年度比で減少した主な要因は、被害額が最も多いニホンジカによる被害の減少によるものです。
- 林業被害額は、令和3年度とほぼ同じであり、ニホンジカやカモシカによる苗木の食害や、クマによる樹皮剥ぎ被害が継続しています。
- 引き続き「捕る」「守る」「知る」の各対策について、総合的に取り組みます。
2 主な野生鳥獣の捕獲状況
(1)捕獲総数 19,447頭(令和3年度比 108%)(5獣種合計)
- ニホンジカ 13,488頭(令和3年度比 97%)
- サル 571頭(令和3年度比 122%)
- カモシカ 1 頭(令和3年度比 -%)
- イノシシ 5,111頭(令和3年度比 155%)
- クマ 276頭(令和3年度比 85%)
(2)捕獲数増減の主な要因及び今後の捕獲対策の方向
- ニホンジカの捕獲数は、令和3年度に比べると狩猟で減少したものの、有害捕獲等では増加しました。ニホンジカによる農林業被害は依然として多いことから、引き続き捕獲強化に取り組みます。
- イノシシの捕獲数が令和3年度に比べ増加した要因は、捕獲の強化に加え、豚熱感染による一時的な生息数減少からの回復と推察されます。豚熱感染の拡大が危惧される状況を踏まえ、継続して捕獲対策に取り組みます。
問合せ先
【対策全般】鳥獣被害対策支援センター 電話027-371-0003
【農業被害】技術支援課鳥獣害対策係 電話027-226-3090
【林業被害】林政課森林整備係 電話027-226-3221
【捕獲状況】自然環境課野生動物係 電話027-226-2874