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7月10日(土曜日)に、全国でも珍しいオスのナナフシを昆虫の森園内で発見しました。
ナナフシは単為生殖をする昆虫で、野外にいるものはほとんどがメスで、オスの発生は極めて希な現象といえます。メスの体色は緑色か褐色の単色ですが、オスは褐色のみで、側部に白帯状の模様があり、美しい体色をしています。
7月10日(土曜日)利用者からの画像付きのメール連絡があり、「ナナフシの交尾を撮影したもので珍しいか?」という問い合わせでした。撮影場所を確認し現地を探したところオスの発見に至りました。採集後の翌日に個体は死亡し、現在、標本作製中です。
須藤輝さん(6歳) 前橋市在住 ぐんま昆虫の森昆虫観察館そば
オスの発見事例として2019年に当園で開催したナナフシ飼育講座で配布した幼虫の中からオスが発生し、野外採集の幼虫であったことから野外産12例目の発見として話題となりました。その後、各地での発見の報告もあり、今回が何例目にあたるかは不明ですが、今回は成虫で発見されました。
県立ぐんま昆虫の森(桐生市新里町鶴ヶ谷460-1)
電話:0277-74-6441
ホームページ:ぐんま昆虫の森<外部リンク>
発見時の交尾(須藤さん提供)