1 研究の概要
- 2000年に安中市原市の碓井川河床(約1150万年前の地層:安中層群原市層)から発見され、「アンナカコバネハクチョウ」と通称されてきた鳥類の骨格化石が京都大学と当館との共同研究(※注)により新属新種と判明し、Annakacygna hajimei(アンナカキグナ・ハジメイ)という正式な学名が付された。
- 骨格の特徴から、Annakacygna属は翼が小さな「飛べないハクチョウ」である。一方、翼の骨格は、ヒナを背中に「おんぶ」するような特殊な進化を遂げていた。また、頭骨は「濾過食」に適応していた。
- 同属の大型種Annakacygna yoshiiensis((アンナカキグナ・ヨシイエンシス)(新種)も発見され、同時期・同地域に、ユニークな鳥類が放散していたと考えられる。
(※注)松岡廣繁(京都大学大学院理学研究科),長谷川善和(群馬県立自然史博物館)
2 展示する標本
アンナカコバネハクチョウ
実物骨格化石、復元全身骨格(レプリカ)
※アンナカコバネハクチョウは重要な部分のほとんどが極めて保存状態の良い化石として産出されました。
3 展示期間
令和4年5月10日(火曜日)~6月12日(日曜日)※休館日:毎週月曜日
(注)オンラインによる事前予約が必要です。
新型コロナウイルス感染症の流行状況により開館状況が変更になる場合があります。