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「水絵(みずえ)」、すなわち水彩画は、明治時代に西欧から日本に紹介され、今も私たちに身近な絵画技法です。明治の終わりに黄金時代を迎える水彩画の立役者として活躍した画家、大下藤次郎(1870~1911)は、『水彩画之栞(すいさいがのしおり)』を始めとする著書や、水彩画専門誌として始まった美術雑誌『みづゑ』の刊行、講習会を通じて水彩画の普及を図るとともに、多くの水彩画の名品を残しました。本展では、今年、生誕150年を迎えた大下藤次郎の生涯と画業を振り返り、併せて大下が出会った水彩を愛する仲間たちの作品を紹介します。
大下藤次郎をはじめとし、丸山晩霞、吉田博、三宅克己などの手による明治水彩画の代表作を2期に分けて紹介します。資料とあわせ総点数352点の見応えのある展示となります。
大下藤次郎は、群馬県の誇る景勝地、尾瀬を世に知らしめた画家です。大下の尾瀬を描いた水彩作品にも注目します。
大下藤次郎《檜原湖の秋》1907年 島根県立石見美術館蔵[前期展示]
大下藤次郎《尾瀬》1908年 府中市美術館蔵[後期展示]
2020年10月10日(土曜日)~12月13日(日曜日)
前期:10月10日(土曜日)~11月8日(日曜日)後期:11月10日(火曜日)~12月13日(日曜日)
月曜日(11月23日は除く)、11月24日(火曜日)
群馬県立館林美術館
午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
一般830円(660円)、大高生410円(320円)*注( )内は20名以上の団体割引料金
群馬県立館林美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
ライオン、大日本印刷、損保ジャパン、日本テレビ放送網
郡山市立美術館、千葉県立美術館、東京藝術大学大学美術館、東京国立近代美術館、府中市美術館、丸山晩霞記念館