群馬県では、平成30年3月に策定した「群馬県交通まちづくり戦略」に基づき、少子化の影響により利用者の減少が懸念される県内の鉄道路線を将来にわたって維持・存続するため、昨年度から県内全14路線について、順次、利用促進に向けたアクションプログラムを策定する取組を進めています。
今年度は、JR上越線、JR信越本線、上信電鉄上信線、わたらせ渓谷鐵道わたらせ渓谷線の4路線について行動喚起編を策定しました。
1 対象路線
- 平成30年度 JR吾妻線、JR両毛線、東武桐生線、上毛線 ※策定・公表済み
- 令和元年度 JR上越線、JR信越本線、上信線、わたらせ渓谷線
- 令和2年度 JR八高線、JR高崎線、東武伊勢崎線、東武日光線、東武佐野線、東武小泉線 ※予定
2 プログラムの構成とポイント
住民のみなさんと路線存続の危機感を共有し、行動を喚起!
ポイント
- 既に利用者が減少している路線もある中、少子化が一層進行することにより、今後20年間でさらに大幅な減少が見込まれ、いずれの路線も存続が懸念されています。
- 鉄道は、安心・豊かな暮らしに不可欠で、地域の魅力や住民の誇りを担っている面もあることを、住民一人ひとりに考えていただき、「生活の中に鉄道利用を取り入れる」、「路線の魅力を発信する」ことにより、地域で運行を支えていく必要があります。
3 検討体制
本プログラムは、鉄道事業者、各市町村にご意見・ご協力いただきながら、県が取りまとめたものです。
4 その他
- 今年度策定したプログラムは、各路線の利用実績やパーソントリップ調査から明らかになった、沿線地域の移動実態と課題を沿線住民と共有し、鉄道利用(沿線住民のアクション)を呼びかける【行動喚起編】として策定しました。利用促進の具体的な取組内容については、住民のみなさんに直接、ご意見やニーズをお聞きしながら、あらためて検討することとします