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新規承認件数:1件(令和3年8月31日承認)
事業者名 | 所在地 | 計画のテーマ |
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有限会社トミヤ化工 | みどり市 | 複雑形状・高品質インサート成形部品のデジタル活用による生産プロセス革新 |
中小企業等が「経営革新計画」を作成し、県の承認を得ると、県及び政府系金融機関の低利融資制度や、信用保証協会の保証枠の拡大、ものづくり補助金の加点など、各種の支援措置の利用が可能となります。
事業期間 | 付加価値額又は1人当たりの付加価値額の伸び率 | 給与支給総額の伸び率 |
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3年 | 9%以上 | 4.5%以上 |
4年 | 12%以上 | 6%以上 |
5年 | 15%以上 | 7.5%以上 |
松島 眞一
みどり市東町神戸385
17人
複雑形状・高品質インサート成形部品のデジタル活用による生産プロセス革新
当社は平成7年に創業して以来、26年間にわたりプラスチック製品の射出成形を行っている。樹脂成形の中でも熱硬化性樹脂に特化し、トライ&エラーでの射出実験の結果から得た最適な射出条件を強みとして、不良品発生を最小限とする生産体制を確立している。
これまでに自動車産業を中心に幅広い業界の成形部品を受注してきたが、コロナ禍で経済環境が一変。その中で、新たに「複雑形状」「高品質」なインサート成形部品の受注要望が強まっており、新規受注に耐えうる生産体制の構築が急務となっている。そこで本経営革新事業ではデジタル技術を活用して生産プロセスを革新し、熟練ノウハウをデジタルで標準化することで、作業者の熟練度に頼らない生産体制を整える。それにより、成形条件の設定の高度化・効率化を図り、作業者の熟練度によるサイクルタイムや品質のばらつきという課題を解決し、生産性向上および限られた人員での新規受注獲得体制の構築につなげる。
なお、本事業は当社におけるDX推進のスタートアップと位置づけており、デジタルで職人のカンと経験を数値化し標準化することでルーティン的作業の無駄の排除を進め人員的余剰を生み出す。人的資源を難度の高い成形を実現するための加工条件検討や試行錯誤といった知的作業にあてることで、これまでの量産受注主体の経営から試作等の高付加価値製品受注を主体とする経営への革新を図る。