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新規承認件数:2件
累計承認件数(令和3年5月31日現在):1,144件(中小企業経営革新支援法及び中小企業新事業活動促進法での承認を含む)
事業者名 | 所在地 | 計画のテーマ |
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有限会社中嶋製作所 | 高崎市 | 高精度リンクモーションプレス導入による高効率絞り加工システムの構築 |
株式会社南雲建設 | 渋川市 | ICT土木システム導入による転圧管理の高度化と工期短縮 |
中小企業等が「経営革新計画」を作成し、県の承認を得ると、県及び政府系金融機関の低利融資制度や、信用保証協会の保証枠の拡大、ものづくり補助金の加点など、各種の支援措置の利用が可能となります。
事業期間 | 付加価値額又は1人当たりの付加価値額の伸び率 | 給与支給総額の伸び率 |
---|---|---|
3年 | 9%以上 | 4.5%以上 |
4年 | 12%以上 | 6%以上 |
5年 | 15%以上 | 7.5%以上 |
中嶋 英児
高崎市寺尾町118 番地1
24名
高精度リンクモーションプレス導入による高効率絞り加工システムの構築
当社は、昭和38 年に創業し、プレス加工を行う企業である。当社の金属プレス加工部品は、絞り加工を含む形状の部品が多い。しかしながら、現在のプレス機は、下死点でしっかりと押さえ込むリンクモーション機構が搭載されていない。今後、絞り加工の精度においては、更なる複雑化の傾向が想定されており、現状のままでは同業他社に遅れを取る可能性がある。
そこで、今回の経営革新計画において、リンクモーションプレスを導入することで高効率絞り加工システムを構築することが可能になり、付加価値の高い絞り加工製品の受注を獲得し、更なる売上高の拡大と収益性の向上を目指す。
南雲 和好
渋川市赤城町溝呂木1248-1
35名
ICT土木システム導入による転圧管理の高度化と工期短縮
当社は群馬県渋川市にて「土木建築請負業」を営む総合建設会社である。他社に先駆けて国土交通省が推奨するICT(情報通信技術)化を推進しており、自動車道路工事、橋梁工事等で県内一の物作り企業を目指している。
当社では現在、6台のICTショベル・ICTブルドーザを保有しており、3D測量~3DCAD設計と合わせこれらICT建機により、道路工事の「盛り土」のICT化が実現済みである。一方、「盛り土」で平坦にした地表面に圧力を掛け土の密度を高め安定化を図る「転圧」はICT化が十分に進んでおらず工期短縮のボトルネックとなっている。
群馬県が発注する上信自動車道では今後10年以上の工事が予定されている。県では発注の前提としてICT化推進を掲げており、今後も受注を継続し拡大していくには、一層のICT化で品質と生産性を高めていくことが必要である。そこで、これまでのICT工事の経験と蓄積して来たICTスキルを活用しICTタイヤローラーと転圧管理システムを導入することで、転圧管理を高度化し工期短縮を実現すると同時に、新型コロナウィルス感染症対策としてクラウド化された転圧管理データ活用によるテレワーク化を推進し、経営革新に取り組むこととした。